米中関係の悪化による影響は留学生数にも大きく反映されています。中国メディア・参考消息(4月29日)は、現在中国に留学するアメリカ人学生の学生数がわずか700名となっていることを報じました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240501/13/zhoulaiyou/5f/09/j/o1080077015432889656.jpg?caw=800)
2000年に入り、中国の経済成長が加速すると、アメリカから中国への留学生は激増し、2012年には過去最高となる2.5万人のアメリカ人留学生が中国で学んでいました。ところが、この数年は米中関係の悪化やコロナの影響から、アメリカ人留学生の数は徐々に減少。現在はわずか700人程度となってしまったのです。
表向きにはアメリカとの対決姿勢を鮮明にする中国ですが、実際は関係改善を望んでおり、アメリカ人留学生を多く中国に留学生させ、知中派を育てていきたい狙いもあります。中国政府は昨年11月、今後5年間でアメリカ人学生5万人を中国に招待し、留学や学術交流を積極的に行ってほしいと、学費のみならず生活費など多岐に渡る多額の奨学金を支給していくことを発表していました。
現在、アメリカには30万人の中国人留学生が滞在しています。経済的支援を表明してもアメリカ人留学生が全く増えない中国。こうした原因がどこにあるのか、まずはよく考える必要があるのではないでしょうか。