中国メディア・新京報(4月18日)は、河北省滄州市にある軍人墓地に埋葬されていた身元不明の兵士について、DNA分析による身元特定作業が行われていることを報じています。
同市にある軍人墓地には、日中戦争の際に犠牲になった兵士たちが埋葬されています。今月、墓地整備のため墓地の管理事務局が複数の墓を掘り起こしていたところ、遺体の胸元にロケットペンダントを発見。中には若い女性の写真が入っていたのです。
事務局はこれを地元の公安局に報告。公安局は、遺体が身に着けていたこのペンダントからDNA情報を採集することに成功したとして、身元不明の兵士の身元特定に向けて調査を行うことを発表したのです。
中国では数年前から、日中戦争で犠牲になった身元不明兵士について、DNA分析やAIによる顔復元技術によって身元特定を行う活動が活発となっています。昨年には復旦大学の研究グループが、墓地から複数の身元不明兵士のDNA採集を行い、当局と身元特定作業を行っています。こうした科学技術によって、これまでにすでに70人の兵士について身元の特定が成功し遺族の発見に繋がっています。