4600台のスマホで「イイね」を販売 男に実刑判決 | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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中国のSNS人口はまもなく10億人を突破する見通しとなっています。インフルエンサーとしてSNSで商品を販売したり、広告収入で生活する若者も増加しており、中には一回の動画配信で数千万円から数億円を稼ぐ人気インフルエンサーも存在しています。

人気インフルエンサーになるために、また企業案件などを受ける際に、重要となるのがフォロワー数や「イイね」などの数です。今回、中国メディア・深圳新聞(4月19日)は、フォロワー数やイイねを販売していた男に実刑判決が下されたことを報じています。





中国メディアによると、今回実刑判決が下った男は2022年にスマートフォン4600台を使用し、多数のインフルエンサーに、フォロワー数やイイね、高評価のコメントなどを販売するサービスを提供し、4ヶ月で300万元(約6000万円)の利益を得ていたことが判明しています。中国検察当局は男のこうした行為が、市場の秩序を乱したとして「違法経営罪」で逮捕、起訴していました。男には懲役1年3ヶ月、罰金5万元(約100万円)が言い渡されたのです。

今回の事件により、フォロワー数やイイねなどの販売が罪に問われることが明確となりました。今後、こうした業者からサービスを購入した側も罪に問われる可能性が出てきました。今回の事件で、中国のSNS環境も大きく変わっていくのでしょうか。