中国の幼稚園 少子化により2万箇所が閉園に | 周来友 オフィシャルブログ

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中国出身のジャーナリスト、タレント。
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2018年に1883万人の出生数を記録した中国ですが、わずか5年の間で出生数は半数に激減。2023年の出生数は902万人となりました。少子化が急速に進む中国では保育所の閉園も進み、この2年で全国で2万か所の幼稚園が閉業したことが報じられています。



中国メディア・第一財経(3月24日)は、少子化の影響で特に都市部の私立幼稚園の閉園がこの2年で大きく進み、今後幼稚園教諭など幼稚園関係者の失業も増加していく可能性を指摘しています。


少子化の影響は幼稚園だけでなく小学校や中学校の教師にも及ぶことが予想されています。中国メディアは、2035年までに小学校教師150万人が、中学校教師は37万人が余ることになり今後、多くの教諭が失業する可能性があると報じています。


21年に中国では営利目的の学習塾の運営を法律で禁止し、約300万人の塾講師や関係者が失業したことが報じられてきました。


若者の失業率は20%に及び、若者の就職難を伝えるニュースも増える中国。今後こうした状況が続けば若い人材の海外流出もさらに進んでいくのではないでしょうか。