元営業マンの古賀芳郎が語るお仕事とOFFのヒント
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近頃、ヒグマの活動が盛んで、都市部にも大手を振って現れているとニュースが流れるなど、北海道の事が話題となっています。



そこで30年ほど昔ことを思い出していました。



北海道釧路の営業所に駐在していた頃の事ですが、担当エリアは日高山脈の東側の広い地域でした。



釧路市から西へ帯広市、釧路市から東へ根室市、札幌市から北へ旭川市の間が大体同じくらいで、120~130㎞(車で大体2時間くらい)ですが、道内の地点間距離は近いようで案外遠いのです。札幌と釧路の間は、なんと東京ー名古屋間(約350㎞ー車で5時間)位あります。



道東では、大きな商業都市は帯広北見ですので、日中帯広市内で仕事を済ませ、夕方R38号を釧路へ向かって帰るスケジュールが多かったです。夕方十勝平野に別れを告げる浦幌隧道を通り音別の街を抜ける頃、カーラジオから『小沢正一の小沢正一的心』と言う番組を聞きながら、白糠から釧路へ戻ったものでした。



しかし、この国道では、ほんの1年の間に色々な目に遭いました。



ひとつは、夏の朝7時半ころの雨の早朝、釧路から帯広に向かう途中、浦幌隧道にかかる手前のところで、対向車の大型トラックとすれ違いざまにこぶし大の石が飛んで来て(飛んで来るところが目で見えました)、フロントガラスに激突し、大音響とともにフロントガラスが砕け散りました。



砕けたガラスを浴びたものの、幸いけがはなかったので、雨の中、広い所を見つけて車を止め、親切な後続車を見つけてなんとか乗せてもらい、事情を話して次の町(浦幌町)のガソリンスタンド(SS)までお願いして、そのSSから釧路のカーディーラーに救援を電話で依頼しました。当時は携帯電話と言うものがなかったので、こんな手間が掛った訳です。



SSで、2時間半ほど待っていると、カーディーラーの担当が現れ、事故現場まで戻って応急修理を施して、釧路の工場まで運ぶことになったのですが、その修理とは木の枝をフロントの中央に立てて、ビニールをかぶせてガムテープで器用に固定してフロントガラス替りにしたものです。



ビニールですから、前方がぼやけてほとんど見えないにもかかわらず、ご担当は慣れたもので、驚く私を尻目にそのまま雨の中、何事もなかったように釧路まで車を走らせました。その日のスケジュールがすべてパアになったのは言うまでもありません。






もうひとつは、冬の早朝快晴でした。真っ白な圧雪状態の国道を釧路から帯広に向って走らせていると、前方道路の真ん中に、信じられないことに直径が1mはあろうかと言う雪だるま(氷の塊)が落ちていました。




瞬時にこれを避けれるかどうか考えたのですが、とても無理と判断して、一度対向車線に車を出して避ける方法しかないと思い、前方から来るトラックがまだ遠い事を確認して、気合いを入れて対向車線へ移動しました。(なぜ気合いを入れるかと言うと、走行車線と対向車線の間は基本的に車が通らないので、雪道の場合は高さ10㎝以上の山と言うか壁のようなものが存在しているのです。)



無事対向車線へ移動して障害物を避け、元の走行車線に戻ろうとした時に事件は起きました。これも信じられないことに、この間にある山を越えようとした時、車がその山に引っかかってしまい、車が斜め横を向いたまま走行を始めたのです。時間を経ても車は引っ掛かったままで戻らず対向車の大型トラックが迫って来ました。



クラクションが鳴り続け、もうだめかと思った瞬間、奇跡が起こり私の車の後輪が何かにぶつかって飛び上がり、その反動で車体は走行車線へ戻りました。しかし、戻った反動が大きく車は再び対向車線へ戻ろうとする動きを始め、必死で車の姿勢を立て直して通常走行に回復させました。



心臓の鼓動は収まらず、少し走って脇へ車を止め、しばらくハンドルに抱き付いたまま動けませんでした。あ~あ!死にかけたなぁ~としみじみわが身の幸運に感謝しました。




なぜこのようなもの(雪だるま)が路上に落ちているかと言うと、大型トラックの大きなタイヤの上にゴムがぶら下がっているのをご存じではないでしょうか。これはタイヤが巻き上げるホコリや泥がタイヤに付着するのを払いのける効果があるらしいのです。北海道でもトラックドライバーは同じ考えのようですが、ここでは冬になるとゴムでは用を成さないので、鎖のチェーンがタイヤが巻き上げる雪を払いのける役目を果たしているようです。



これが曲者で、この鎖のチェーンに雪と氷が付いてどんどん育っていく訳です。ドライブインに冬駐車している大型トラックで、後輪のタイヤの後ろにこの雪玉をぶら下げている車が見れました。



時に、これが大きく育って雪だるまになるのですが、普通は巨大化する前に走行中、自然に脱落してゆくものですから、ドライバーはあまり気にしていないようです。



つまりこれが、私の事故の犯人なのでした。めったにない事で、札幌では出くわしたことがありませんが、道東では時々見ましたので、たぶん気温が関係しているのではないかと思います。



今は、北海道も高速道路時代を迎えて、幹線道路の道幅は広いと思いますので、こんな話はピンと来ないと思いますが、北海道の郊外の冬道走行時は、私の話を思い出して気を付けてくださいね。私もあぶなく命を落とす所でしたので。





さて、今日はいつも作るカレーですが、今回は季節の『冬瓜』を入れてみます。





『冬瓜カレー』です。












材料(2~3人分)

  • ブロックベーコンか豚肉     200gくらい
  • 冬瓜              300gくらい
  • ニンジン            中くらい  1本
  • タマネギ            中くらい  1個
  • 水               800ccくらい
  • 市販カレールー         4片(1/2箱)
  • 油               適量 
  • ご飯              茶碗人数分
  • 玉子              人数分



調味料

  • マギーブイヨン        2個
  • コンソメスープ        大さじ  1
  • (カレーの隠し味用)
  • トマトケチャップ       大さじ  2
  • ウースターソース       大さじ  1
  • 濃口醬油           大さじ  1


 

下ごしらえ

  1. 冬瓜を食べやすいサイズに切って、厚い皮を落して、分量外の水とコンソメを別鍋に入れて下茹でする(白い実が透明になり串がやっと入るくらいまで)
  2. ベーコンを一口大に切っておく
  3. ニンジンの皮を剥き、少し大き目に乱切りして、500W3分ほどレンチンしておく
  4. タマネギは皮を剥き、くし切りにしておく




調理

  1. 鍋に油を敷き、ベーコン(か豚肉)を炒め火が通ったら、ニンジンとタマネギを入れてさらに炒める
  2. 野菜がしんなりしてきたら、水を入れ、煮込む
  3. 灰汁が出ますので、それを軽く取り除いて、マギーブイヨンを入れてさらに煮込みます
  4. 下茹でした冬瓜をいれすこし煮てから、火を止めてカレールーを投入して溶かし込みます
  5. 火をつけて、鍋に隠し味用の調味料を足して、味をなじませます。
  6. 皿にご飯を盛り、卵をご飯の上に割り落とし、鍋のカレーの具からバランス良く装って、最後にカレースープを掛けて出来上がりです




今回は、季節の野菜冬瓜を好きなカレーに入れてみました。カレーでは、冬瓜の水っぽさが気になるので、下茹でして少し味付けしておくことが必要です。


もし冬瓜を入手したらやってみてください。

では、今回はこれで。

 

今年も晩春から雨の多い初夏となり、、、



咲く花に季節を教えられなければ、一体どの季節なのか分かりにくい時代になって来ました。これも地球温暖化に影響なのでしょうか。


とは言うものの、昔にも四季の変化は明瞭な変化が分からない年があったような気がしますので、本来、季節とは徐々に変化してゆくものなのかもしれません。


これで思い出すのは、昭和56年(1981年)に転勤で生れて初めて北海道に行った時のこと、今から40年ほど前の事です。。。



札幌の社内に、生まれも育ちも北海道で、ヒマラヤ遠征経験もある登山家(今でもその所属する山岳会の重鎮でおられます)の方がいらっしゃいました。


その方は私に、内地と比べて北海道は、四季がはっきりしているからねぇと事あるごとに言われてました。(本州の事を沖縄では『本土』と言いますが、北海道では『内地』と言います。)


事実この方の言われる通り、その年の秋、当時はまだ普通に行われていた「社内旅行」で、札幌から中山峠を通って洞爺湖温泉に行ったのですが、道中の中山峠で観た紅葉がとても鮮やかで素敵でした。


その紅葉は紅一色ではなくて、「綾錦(あやにしき)」ともいうべき様々な色彩にあふれた、初めて見る見事な紅葉で、北海道の自然の鮮やかさにすっかり魅了されたものでした。


その後、3回目の北海道勤務の折に、ある会合で同席した方が翌日事務所まで来られまして、「札チョン共和国(札チョン会)」への入会を勧誘をされました。この会は全国各地にある転勤サラリーマンの単身赴任者の懇親会のひとつなのです。


転勤移動時は常に家族帯同をモットーとしていた私でしたが、さすがにこの3度目の北海道勤務は単身赴任をせざるを得なくなっていまして、この会に入会する資格があった訳です。


この会の大きな特徴は、毎年冬に開かれる『さっぽろ雪まつり』で、市民雪像づくりに参加できることでした。雪像づくりは貴重な体験でした。


また、会の行事にはその他色々あり、入会してすぐの夏にニセコにあるスキー場で有名なニセコアンヌプリ(標高1308m)と言う山の、となりにあるイワオヌプリ(標高1116m)と言う山への登山でした。


登山のリーダーは学生時代ワンゲル部?にいたと言う、体脂肪率8%とイチロー並みの体型を保つ、大酒飲みの集まる「札チョン共和国」では異色の人物でした。そのリーダーから、「先ず、登山参加者は靴を用意してください、スニーカーではダメですよ!」とのことで、一緒について行ってもらい、「秀岳荘」と言う専門店でトレッキングシューズを求めました。



と言う訳で、登山とは縁もゆかりもない私でしたが、会員皆さんの力を借りて、何とかイワオヌプリ山頂へ到達出来ました。当日は快晴で、すぐ隣に鎮座するニセコアンヌプリとともに素晴らしい景色が望め、帰りは近隣の「五色温泉」でひと風呂浴びて札幌へ戻り、楽しい一日でした。



実は、先日北九州在住の山好きの友人からLINEで、「今日は、登山靴を新調しようと思い、久しぶりに博多へ来ています。」と連絡を貰い、その話に触発されて、この北海道時代の山の事を思い出したので、書いてみました。




さて、今回はいつも作っている麻婆ナスのどんぶり、「麻婆ナス丼」です。








材料

  • ナス               2~3本(中くらいのもの)
  • ミンチ              200g位
  • 高野豆腐            2枚
  • ごま油              大さじ   1
  • ご飯                適量



調味料
 

  • 水                                150㏄
  • 醤油               大さじ    3
  • 酒                 大さじ    2
  • 砂糖               大さじ    1
  • 豆板醤             大さじ    1~2
  • 甜面醤(あれば)       大さじ    1
  • 顆粒ガラスープ       大さじ    1
  • 水溶き片栗粉        大さじ    2





下ごしらえ

  1. 高野豆腐を30分~1時間前に水か湯か熱湯かで指定どおり戻しておきます。(戻し方は袋の表示どおりで)
  2. ナスを少し大き目に乱切りして、ボールなどで水につけてあく抜きして、15分ほどしたらザルに上げて水分を切っておきます。
  3. 高野豆腐の戻しが終わったら、水分を豆腐の形が崩れない程度に絞ってから、2㎝角くらいに切っておきます。
  4. もし冷凍したミンチをお使いなら、事前に解凍しておきます。
  5. 水溶き片栗粉以外の調味料を小さ目のボールに合わせておきます。




調理

  1. 26㎝くらいの深めのフライパンを温めてごま油を敷き、あく抜きした乱切りナスを炒め始めます。
  2. ナスが少し炒まって来たら、ミンチを投入します。
  3. ミンチが少し炒まったら、水溶き片栗粉以外の調味料を投入して、少し煮てから豆腐を投入します。
  4. 煮上がったら、少し強火で水溶き片栗粉を入れ、かき混ぜてトロミを付けてから火を止めます。
  5. 食器にご飯をよそってから、フライパンに出来上がった麻婆ナスを、お玉でご飯の上に掛けて仕上げます。





この「麻婆ナス」は、いつもは木綿豆腐を使いますが、今回手元になかったので、在庫してあった高野豆腐を替りに使ってみました。食感はいつもと違いますが、違和感はありませんでした。
豆板醤の量で好みの辛さに調整出来ますので、私はいつも少し豆板醬を多めにしています。
北海道で使ったトレッキングシューズは、こちらで一度だけ「鎌倉アルプス縦走」に使いました。あんなハイキングコースでも使い心地はよかったです。


ナスはいろいろ使い手のある野菜ですが、使い忘れて冷蔵庫の底で少し古くなったナスは、こうして辛みで誤魔化すのもひとつかと思います。
では、今回はこれで!

私の住んでいる東京足立区の、広報誌『あだち広報(第1877号)』の区長さんが書いたコラム『葦立ち(あしだち)』の中で、、、
 

『昭和63年(1988年)、平城京の発掘調査現場である二条大橋の側溝から、「天平7年(735年)11月、武蔵国足立郡から土地の産物として蓮の実が届いた」と言う内容が記された木簡が発見されました。「足立」と言う地名が確認できる最も古い記録です。

日本の歴史は学校で習いますが、意外に疎いのが地元の成り立ち。今年のNHK大河ドラマには、足立遠元(あだち とおもと)という現在の足立区を含む南関東一帯を舞台に活躍した武将も登場するとのことで、関心が高まるきっかけになれば嬉しいです。』

 

と言うのが目に止まりました。

へぇ~、そうなんだと思い、今年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で気になるので、この「足立遠元」と言う武将のことをちょっと調べてみました。


先ず、『地名大辞典』で、、、

 

治承4年10月、源頼朝が太井(江戸川)・墨田両川を渡り武蔵に入った際、かねて頼朝の命を受け迎えに参向した足立馬允遠元は、当郡を本拠とする武士である。

 

とあります。次に、『国史大辞典』では、、、



”武蔵国の足立氏。源頼朝に仕えた足立遠元が著名である。

遠元は足立郡の有力な領主で、平治の乱には源義朝に従っており、平安時代以来源氏の家人であった。

この家は武蔵国造の後裔で「将門記」に現れる足立郡司武蔵武芝の子孫であるとの説があるが、鎌倉時代には藤原氏を称している。

遠元は頼朝の公文所創設以来その寄人となっており、政務に馴れた有力な御家人であった。”


となっていました。治承4年は1180年ですから、12世紀に間違いなく実在した人物だったようです。



鎌倉幕府の公式記録のような『吾妻鏡(あずまかがみ)』には、、、




”二日、辛巳、武衛、常胤、廣常等の舟檝に相乗り、大井隅田の两河を濟る、精兵三萬餘騎に及び、武蔵國に赴く、豐島權守清元、葛西三郎清重ら、冣前に參上す、又足立右馬允遠元、兼日命を受くるに依りて御迎として參向すと云々、


(引用:龍肅訳注『吾妻鏡(一)44頁』2008年 岩波書店)”




大意は、”治承4年(1180年)10月2日、源頼朝(みなもと よりとも)は、千葉常胤(ちば つねたね)、上総広常(かずさ ひろつね)等と舟に乗り、江戸川・隅田川を渡る。屈強の兵士3万騎を引連れ武蔵国へ入った。豊島清元(とよしま きよもと)、葛西清重(かさい きよしげ)らが駆け付け、又足立遠元(あだち とおもと)は事前に命令をうけていてお迎えに参上した。”位の意味です。



とあり、前出の『地名大辞典』の「足立遠元」の記事は、これが出元であることが分かります。



このように続けて記事を見ていると、足立区の名称の基となった足立家は、源頼朝との関係から『源氏』みたいですが、恐らくは『平氏』だろうと考えられます。



足立家は、頼朝の父である源義朝に仕えたことから、源氏と思われそうですが、この頃の関東はほとんどの豪族が「平氏朝臣(へいし あそん)」の子孫であったはずなので、足立家も平家だと思われます。当時は源平ごちゃまぜで、本人たちは源平の名称には無頓着だったようですね。



さて、面倒くさい話を長々とすみませんでした。「あだち広報」を見ながら、足立区の先祖について、そんな事を思い付きました。



今日は、私の大好物の「鶏もも」を食べましょう。



『鶏もものみぞれ煮』です。









材料

  • 鶏もも        1枚(200~300g程度)
  • 大根         大1/3くらい
  • ブロッコリー     (あれば)げんこつ大くらい
  • 長ネギ         5㎝くらい5㎝くらい
  • レタス         1~2枚くらい



調味料

  • 砂糖          小さじ 2
  • 醤油          大さじ 2
  • 穀物酢         おたま 1/2くらい
  • 塩            少々
  • サラダ油        大さじ 1



下ごしらえ

  1. だいこんをすりおろします
  2. すりおろしただいこんと調味料(砂糖・醤油・穀物酢)をボールに入れて合わせます
  3. (あれば、)ブロッコリーを子房に分けて、耐熱容器に入れてラップをし、1分半ほどレンチンしておきます
  4. ネギを小口切りにしておきます
  5. 鶏もも肉に軽く塩を振っておきます




調理

  1. フライパンを火に掛けて、温めてから油を入れて、鶏もも肉を皮の方から焼き始めます
  2. 鶏もも肉の皮に少し焼き色が付き始めたら、ひっくり返して6~7分火が入ったころ合いに、ボールの中の調味料入りすりおろしだいこんを投入します
  3. (目安7~8分くらいで)鶏肉に火が入ったら完了です
  4. フライパンから肉だけまな板に上げて、切り分けてから皿に盛り、熱く煮立ったすりおろしだいこんを上から掛けて、レンチンしたブロッコリーとレタスを脇に添えて、ネギを振って出来上がりです





名古屋育ちの私はもともと鶏肉好きですが、このみぞれ煮は初めてでした。

以前テレビかネットで目にしたレシピが気になっていて、初めて作ってみましたが、鶏肉が驚くほど柔らかく仕上がり、味もだいこんと酢・醤油が素晴らしいコンビネーションを作り出してくれました。

これは、掘り出し物の逸品でした。是非作ってみてください。では!

 

真冬になりました❕


あの夏の暑さにさらされている時期には、この冬がやって来ることが信じられないのですが、やはり冬はしっかりとやって来ました。


私は、北海道にも住んでいた事あるのですが、年齢が嵩んで来ると、だんだん冬の寒さがきつくなっています(笑)。


私が転勤で北海道の土を初めて踏んだのは、昭和56年(1981年)の8月末の事で、台風15号により石狩川に空前の大洪水が襲っていた最中でした。


それ以前には洪水と言うのは、堤防決壊で起こると思っていましたが、その時の石狩川は、江別市辺りで堤防決壊ではなくて、堤防を水がオーバーフローして、まさに水が溢れて洪水になったと初めて知りました。


生れて初めて北海道へ行き、いきなり人間の力の及ばない大自然の力の凄さを見せつけられた気分でした。




その後9月下旬に客先回りをしている頃、車のフロントガラスにだんだん白いものが付着するようになり、不思議に思って同僚に尋ねると、『あ~あ、「雪虫」かい?』と言われました。



「雪虫」とは、アブラムシ科の昆虫で、体長5㎜前後で全身が綿にくるまれたようになったものらしいです。実は全国的にも普通に見られる虫らしいですが、私は知りませんでした。



彼の話によると、札幌では「雪虫」がみられると大体2週間くらいで初雪が降って来ると言う、冬の前触れを告げる風物詩らしいです。



幼い時に母の故郷に連れて行かれた時の雪の記憶しかない私にとって、初めての北国札幌の冬は待ち遠しくてワクワクしていました。



11月までに根雪になり、12月に入って最初のドカ雪が降って来た週末には、飽きずに家の中から窓の外で滝のように降る雪を眺め続けていました。



それまでテレビで見て記憶していた雪国で雪の降るイメージと全く違い、札幌の雪は凄まじいの一語に尽きます。



雪は「あられ」・「粉雪」・「ボタン雪」などありますが、西日本の雪のない地方育ちの私は、積もる雪と言うのはふわふらゆっくり降って来る「ボタン雪」と教えられて来ました。



しかし、初めて見る北国の雪は違いました。「あられ」⇒「粉雪」は同じですが、そのまま粉雪が凄まじいスビードで滝のように、しかも濃密に振り続けて行きます



初めて体験するあの降雪のスピードに度肝を抜かれ、声もなく眺め続けていたものです。



また、雪の計り方も違います。



私などは、雪が「降る」のと「積もる」のを、あまり厳格に分けて考えたことがなかったのですが、札幌ではテレビの天気予報でもはっきり言い分けています。



普通、札幌と言うのは、積雪量は1.5~2mで、降雪量が5~6mだと言います。札幌の北にある岩見沢市で降雪量は8m、もっと北の滝川市辺りで降雪量10mくらいだと当時言われていました。



積雪量と言うのは、観測点での定時(多分毎日午前9時)の積雪ゲージの目盛り表示降雪量と言うのは、1時間毎の降った量(積雪深)の積算量(どんどん加算されて行きます)を表示します。



雪は、降った雪が時間の経過とともに融けて行ったり、風で飛んだりしますので、このように現在積もっている現在量と、空から降って来た総量を両建てで表現する訳ですね。



簡単に言えば、雪は、今どのくらい積もってるのって言うのを表すのが『積雪量』で、いままでどのくらい降ったのってを表すのが『降雪量』と言う事になります。





(画像引用:北海道の雪道ACphoto)




また、当時から建設が始まっていた北海道の高速道路では、内地には無い電光表示板がところどころ設置されました。



そこには、初めて見たのですが、「気温」・「路面温度」の情報が載っていました。



どちらも-3度を下回っている時は、圧雪路はきちんと凍って締まっているので、タイヤのグリップはしっかりしており、何らかの理由で路面が黒くなって(ブラックアイスバーン状態)ない限りは、冬タイヤでのスリップの危険は少ないと思われます。



しかし、気温がプラスに転じて、路面温度も-2度以上に上がり掛けていると、路面の圧雪が融けかけている可能性があるので、路面スリップの危険性を頭に入れておく必要があるのです。



経験から言うと、圧雪路の表面の氷が融けかけているタイミングが一番滑りそうです。




札幌の歩道を歩いていると分かりますが、早朝-8度くらいだった気温が昼頃-2度くらいまで上がって来ると、晴れている時は太陽光の影響なのか圧雪が溶け始めます。実は雪が溶けるのは0度からではないのです。



つまり、この内地の高速道路では見た事もない北海道の道路上の気温情報は、こんな路面状況の判断に役立つようです。




これらは私の個人的感想ですから、本当に正解なのかどうかは分かりませんが、北海道の冬道を10年以上走り続けた実体験からはそんなことを思っていました。




長々と札幌の冬の話をしてしまいました。30年以上昔の話なので、気候の温暖化・車のIC化がさらに進んだ現在は状況が違うかもしれませんね。



今日は自宅冷蔵庫の残り物で簡単に、、、


豚コマと白菜の炒めもの

にしましょう。












材料

  • 豚コマ        200~250g
  • 白菜         1/4株
  • ニンジン       1/3本
  • 生シイタケ      2枚
  • にんにく       2片
  • ごま油        適量


調味料

  • 酒           大さじ 2
  • 醤油          大さじ 1.5
  • オイスターソース  大さじ 1
  • 味覇(ウェイバ)   小さじ 1
  • 砂糖          大さじ 1
  • かたくり粉      大さじ 1


下ごしらえ

  1. 白菜を食べやすいサイズにざく切りします。ニンジンは薄切りに、生シイタケも石づきを取ってから薄切りに、にんにくは薄切りにするか包丁の腹でつぶすか、みじん切りにします。
  2. 豚コマは、一口サイズに切っておきます。
  3. 調味料をかたくり粉以外の物を合わせておきます。
  4. かたくり粉は同量の水で水溶きかたくり粉にしておきます。


調理

  1. 中華鍋か、26㎝くらいのフライパンを中火で温めてから、ごま油を入れます。
  2. 1.に「にんにく」を入れて匂いが立って来たら、豚コマを入れて炒めます。
  3. ニンジン・生シイタケ・白菜の順に投入して、炒めて行きます。
  4. 白菜が少しくたっとしたら、合せた調味料を投入し、具材と合わせて行きます。
  5. 2分ほど蓋をしてなじませて、蓋を取って少し強火にして水溶きかたくり粉を回し掛けて、トロミがついたら完成です。







※いつも作る冷蔵庫の残り物メニュですが、この季節はやはり白菜がおいしいですね。仕上がりは材料の足らない「八宝菜」のようなものですが、豚肉と白菜の炒めものが美味しいです。
では、また!
 

 

 

この前、ネットニュースで、歴史好きの私をドキッとさせる記事が出ていました。


戦国の風雲児織田信長(おだ のぶなが)の愛人・側室・正室と色々言われている『吉乃(きつの)』の菩提寺、愛知県江南市の『久昌寺(きゅうしょうじ)』の取り壊しが決定したと言うのです。



『吉乃』と言うのは通称で、織田信長の少年期の名前が『吉法師(きっぽうし)』ですが、その愛人だったところから法師女』と言う意味で『吉乃』と後世呼ばれたようです。



明治以前の女性は本名の分からないひとが多いのですが、この方は地元の土豪『生駒八右衛門家長(いこま いえなが)』の妹で、土田弥平治(どた やへいじ)の後家、本名は『生駒類(いこま るい)』さんとおっしゃり、信長の子供、長男信忠(のぶただ)次男信雄(のぶかつ)長女徳姫(とくひめ)の生母で、歴史史料上では『生駒氏』とされます。



以前は歴史上全く詳細のわからない人物のひとりでしたが、昭和34年(1959年)9月の『伊勢湾台風』によって、江南市にある生駒家の後裔吉田家の土蔵の一部が崩れて、中から戦国時代の生駒氏関係古文書が大量に発見され、その一部を当時の当主吉田龍雲(よしだ たつも)氏弟の蒼生雄(たみお)氏が約10年かけて翻刻・解読し、1987年に『武功夜話(ぶこうやわ)』として発表されて、『吉乃』さんの存在が世に出ることとなりました。



そして、この『武功夜話』をネタ本とした歴史作家津本陽(つもと よう)氏の小説『下天(げてん)は夢か』が、1986年12月から日本経済新聞に連載されて大ベストセラーとなり、『吉乃』は一気に織田信長関連の全国区的人物として、私のような一般人にも知られることとなりました。


『久昌寺』は元中(げんちゅう)元年(1384年)の創建で630年以上もの歴史のある古刹でした。取り壊し後は江南市が管理する公園となってしまうようですが、このような織田信長ゆかりの大切な歴史遺産を愛知県が県として保存することは出来ないものかと思います。



3年前に見学に行った事があるだけに、誠に残念です。













さて今日は、いつも使っているミンチで丼物を作りましょう







『小松菜とミンチのあんかけ丼』です。









材料

  • ミンチ(豚、合びきどちらでも)  200gくらい
  • 小松菜               一袋
  • にんにく               2~3欠け
  • 土生姜                1欠け
  • 玉子                  2個


調味料

  • 醤油                    大さじ 2
  • 酒                     大さじ 2
  • みりん                  大さじ 2
  • オイスターソース            小さじ  1
  • かたくり粉               小さじ 1
  • 水                    大さじ 2
  • 甜面醤                小さじ 1


下ごしらえ

  1. 小鍋にたっぷりの湯を沸かし沸騰したら、静かに生玉子2個を湯に沈めて、正確に5分半茹でて半熟卵を作っておく。
  2. 土生姜・にんにくをみじん切りにし、小松菜を1㎝幅くらいで刻んでおきます。
  3. 調味料をすべて合わせておきます。


調理

  1. 玉子を沸騰した湯に入れて『正確に5分半』茹でたら、すぐにキッチンの流しで冷水を注入し続けて玉子を急速に冷やします。そうすると殻がツルっと剥けて、軟やわのゆで卵が出来上がります。
  2. 26㎝くらいのフライパンを温めてからゴマ油を大さじ1くらい入れます。
  3. フライパンにみじん切りの土生姜とにんにくを入れて炒めます。
  4. 香りが立って来たら、ミンチを入れて色が変わるまで炒め、小松菜を茎の方の部分から入れて炒めて行きます。
  5. 葉の部分がくたっとなってきたら、合せた調味料を静かにいれて軽くなじませてゆき、トロミが付いて来たら火を止めます。
  6. 皿にご飯を茶碗1杯くらいよそって、上から⑤を掛けて、剥いた半熟卵①を載せ、それを包丁で切り開いて出来上がりです。


ミンチをよく使って日頃食事を作っていますが、どうしてもかけ飯・丼物が多くなります。オイスターソースで少し味が強めになるので、半熟玉子が緩和してくれる感じです。野菜を刻んだり、玉子茹でたりで下ごしらえで少し面倒かもしれませんが、調理そのものは簡単です。

手に入る材料ばかりですから、やってみてください。


 

 

東京都荒川区に「三河島(みかわしま)」と言う場所があります。


私の聞きかじりの豆知識では、「徳川家康が豊臣秀吉によって関東に転封された時、家臣団の三河国衆が引き連れて来た百姓たちを入植させた江戸郊外の場所」 と言う風に思っていました。


ここは、JR三河島駅があり、常磐線沿線に居住する私にとって、見慣れた風景、あまり乗降客がいない見慣れたホーム、聞き慣れた駅名なのですが。。。



改めてネットで調べてみると、、、



シニアの方にはこの名称は、1962年(昭和37年)5月3日21時37分ごろ、同駅構内で発生し死者160名負傷者296名を出した列車脱線多重事故『三河島事故』の大惨事でご記憶がおありでしょう。なにせ当時の「国鉄五大事故」のひとつなのですから。


また、ここは「東京のオールドコリアンタウン」と呼ばれ、有名な新大久保より早く、戦前より韓国済州島から渡って来た多数の人たちによって作られたようです。済州島の下町”オモニの味”が楽しめる場所だそうです。


とは言え、現在はとても都内とは思えない寂寥感漂う光景」などと酷評され、「都内の住みたくない街」の上位にランキングされる人気のない場所となっています。



しかし、実は『三河島』の地名は戦国時代にはすでにあり、江戸時代は江戸近郊の農村として、江戸伝統野菜「三河島菜」の産地でした。当時大名屋敷に出入りする植木職人が多数居住し、将軍の鷹狩の『御狩場』でもあったようです。



戦国時代からあった地名と言うことで、残念ながら私の拙い豆知識である「徳川家康の家臣が・・・」と言うのは、少し分が悪いようです。



江戸末期の天保元年(1830年)に完成した『新編武蔵風土記稿』によりますと、、、

 

  1. 天正18年(1590年)徳川家康が関東に入府した時に、三河国より連れて来た家来衆にここを知行地として与えた為この名がある
  2. 長禄年間(1457~1460年)の『江戸図』には「三河島村」と出ている
  3. 後北条氏がここを支配していた時に、細谷三河守の知行地となっていたことによる




など、諸説は江戸時代よりあり、近年の『日本地名大辞典』によれば、上記の3つに加えて、「往古より川の中州にあって、3筋の川に囲まれていた土地でそう呼ばれていた」と言うのがあります。



どうも、この「昔から土地の様子からそう呼ばれていた」と言う方が自然のようですね。






ところで、ここにある「三河島菜」と言うのを私は見たことがないのですが、一時期、復活運動が盛んだったようで、JR三河島駅でも種子を配っていた時期があるそうです。


成長するとかなり大きな葉野菜のようで、高菜くらいの感じなのでしょうか?関東地方では現在でも江戸伝統野菜として復活栽培されていると聞いていますので、その内入手して食してみたいものですね。




さて、そろそろ夏と言うことで、「冬瓜」は俳句では「秋の季語」らしいですが、今回は夏野菜の「冬瓜(とうがん)」を久しぶりに食べましょう。


以前、「冬瓜」は鳥肉とのスープ仕立ての煮込みでしたが、今回は『三河』と言うこともあり(笑)、赤味噌(高級品でなく低価格品で十分です)でやってみます。





『冬瓜と厚揚げの味噌煮込み』です。








材料

  • 冬瓜             1/4カット
  • 厚揚げ           1丁(豆腐屋さんで購入したので)
  • 鶏手羽元          6~8本くらい


調味料

  • 水                カップ     2杯くらい
  • 赤味噌            大さじ   2
  • 酒                大さじ   1
  • 砂糖              大さじ   1
  • 醤油              大さじ   1
  • 本だし             小さじ   1
  • 豆板醤            チューブ  2㎝

 

下ごしらえ

  1. まな板に置いた冬瓜を3~4㎝幅で切り落として行き、それを横に寝かして、上から包丁で外皮を厚めに切り落として行きます。合わせて種を包丁かスプーンを使って除去してください。外皮と種を除去したものを、一口サイズに1/2か1/3に切り離しておきます。
  2. 別鍋で熱湯を沸かし、厚揚げを軽く湯通しして取り出し、やけどしないように、3cm角くらいに切り離しておきます。
  3. 小さなボールに水以外の調味料を合わせておきましょう。


調理

  1. 22㎝くらいの深鍋に、水を2カップくらいと下ごしらえ1.の冬瓜を入れて、沸騰してから5分ほど煮ます。
  2. 1.に湯通しして切った厚揚げ、鶏手羽元と、合わせた調味料を全部投入し、様子を見ながらさらに10分くらいを目安に中火~弱火で煮込んでゆきます。赤味噌は「味噌こし」なしでそのまま投入して大丈夫です。
  3. 鶏手羽元に確実に火が入ったのを確認してから、火を止めて15分ほど置いて味を馴染ませ、再び温めて頂いてください。



先日テレビを見ていたら、有名な美人料理研究家の大原千鶴さん冬瓜の皮を、我流の私と同じ様に落しておられたのでびっくり!私の我流もそれなりに理に叶っているんだと思いました(笑)。

冬瓜は毎年スーパーに出て来る玉が小さくなっているような気がするのですが、そう思っているのは私だけでしょうか?

私は、どちらかと言うとスープものが多いので、夏の冬瓜は欠かせない食材となっています。名古屋出身のためか赤味噌好きですが、高級品の岡崎八丁味噌ではない、安い『赤味噌』のファンです。

赤味噌は、東京の人の中には、みそ汁の見た目が泥水みたいだと感じて嫌われる方もおいでですが、とても体にいい豆味噌ですので、是非皆さまもお使いいただけると嬉しいです。

 

豆味噌は、戦国時代の健康オタクである徳川家康の健康の源でした


赤味噌を、おでんのつけ味噌だけでなく、調味料として、みそ汁として是非ご賞味ください



 

 

火野正平さんの『にっぽん縦断 こころ旅』

をNHKで観ていました。

 



今回は、中部国際空港のある愛知県常滑市です。


その中で、火野正平さんが『常滑』を「とこなめ」と発音しています。


これは、正しい発音なのですが、実は現地では、「とこなべ」と発音する方も多いのです。


常滑市の知多半島の反対側三河湾に面してある醸造の町「半田市」に、『岩滑』と言う場所があり、これは地元で「やなべ」と発音します





ちょっと、昔の事を調べてみますと、、、


中世期の古文書 貴族山科言継(やましな ときつぐ)の日記『言継卿記(ときつぐきょうき)』に、、、






十六日、庚午、小雨降、自巳刻晴、〇亭主、宗全等申一枚起請書之、次亭主爲案内者馬三疋出之、過二里とこなべに着了、宿正住院、浄土宗、禅林寺末寺云々、次水野八郎次郎 山城守次男、使有之、路次同北伊勢へ舟之事申付云々、


(引用:國書刊行會編『言継卿記 第三 弘治三年三月十六日の条』1998年 続群書類従完成会)





大意は、”弘治3年(1557年)3月16日、小雨午前10時頃より晴れ、〇宿の亭主が(遠州神宮寺よりの案内者)宗全等に一枚成約書を書き、次に亭主が案内者となって馬三匹で出発し、2里位で「常滑ーとこなべ」に到着した。宿は浄土宗禅林寺末寺の正住院である。次に、常滑城主水野山城守守隆に使いを出し、(山城守が鷹狩で不在の為)次男の八郎次郎に、北伊勢へ渡る船の手配をお願いした。”位の意味です。


関東へ出張していた山科言継卿が帰路、尾州常滑に寄り、北伊勢へ渡る船の手配を文人として知られていた水野山城守にお願いした記事ですが、ここで常滑をわざわざひらがなにして「とこなべ」と発音が分かるように記述されています。




また、、、


織田信長が天正3年(1575年)に越前の一向一揆と戦った時、戦場となって焼失した『龍澤寺(りゅうたくじ)』の再建史料の中に、、、



 「竜沢寺勧化帳之写」

愨言上                 抑

越州簾尾竜沢寺之事、去天正三年乙亥秋当国令大乱、一国回禄、誠如蒼天更添怨苦、因玆当伽藍、不胎一宇、悉化成灰、誰豈不悲歎、・・・(中略)・・・、

   勧化帳

・・・(中略)・・・、

三州

・・・(中略)・・・、

天沢院    尾劦池田トコナベ     五百文

・・・(中略)・・・、

于時天正九年辛巳年三月七日     竜沢寺看主 良睴在判



(引用:福井県編『福井県史 資料編4中・近世二 龍澤寺文書43 竜沢寺勧化帳写』1984年 福井県)




大意は、”「竜沢寺勧化帳(りゅうたくじ かんげちょう)写」
 

謹んで言上します             そもそも、

越前 御簾尾(みすのおー現福井県あわら市)の龍澤寺(りゅうたくじ)の事、去る天正3年(1575年)秋に当国(越前)に大乱があり、国中が大火事となった。

まことに造物主がなさるように憎しみにさらに苦しみを添えて、この時から当寺院は、一堂残らずことごとく灰燼に帰してしまった。なんと悲しいことか。

・・・(中略)・・・、

勧化(かんげー寺社の建立などの為、信者に金品の寄付を求めること)帳

・・・(中略)・・・、
 

三河国

天沢院  尾張池田トコナベ   500文

・・・(中略)・・・、

天正9年(1581年)3月7日    竜沢寺住職 良睴(りょうこん)在判

”位の意味です。


「三州」の欄に記載されていますが、竜沢寺再建費用を尾州常滑の天沢寺が500文寄進しており、ここでも、常滑がカタカナで「トコナベ」と記載されており、やはり中世期には「常滑」は「とこなべ」と発音していたようですね。


と言うようなあまり役に立たない『ミニ知識』を、テレビを観ながら教えられました(笑)。




さて、今日は先般ネット通販で入手した



『子持ち高菜』と『ブロックベーコン』の炒めもの


です。



(子持ち高菜とベーコンの炒めもの20210403撮影)



材料

  • 子持ち高菜(祝蕾)     250g~300g(7~8株)位
  • ブロックベーコン       200g位
  • タマネギ(中玉)       1/2
  • ぶなしめじ          1パック
  • ニンニク           2片




調味料

  • 炒め用ごま油        適量
  • 酒               適量
  • 塩胡椒            適量



下ごしらえ
 

  1. 子持ち高菜のコブを立てキザミするようにスライスしておきます。
  2. ブロックベーコンは5~10㎜くらいの少し厚切りにします。
  3. 玉ねぎ1/2を薄切りにして、ニンニクもスライスしておきます。
  4. ぶなしめじは石づきから外してばらばらにします。


調理
 

  1. 26㎝くらいのフライパン又は中華鍋を強火にかける。
  2. フライパンに炒め用ごま油をしいて、スライスしたニンニクを入れ、匂いが立ったらベーコンを投入します。
  3. 玉ねぎを2,のフライパンに入れ、油が回ったら、しめじと子持ち高菜を入れ、軽く炒めたら酒を振りフライパンに蓋をします。
  4. 高菜がくたっとしたら、塩胡椒で味を調えて出来上がりです。この後、水溶き片栗粉を入れてトロミつけてもOKです。





(子持ち高菜20210325撮影)


材料を刻んでおいて、炒めるだけですから、手間のかからない料理です。今回、初めて見る野菜の「子持ち高菜」を入手したので、記事にしてみました。

ベーコンはスーパーのパック入りスライスベーコンでも十分でしょうが、たまたま冷蔵庫にブロックベーコンの在庫があったので使ってみました。少し味がいいかもしれませんね(笑)

「子持ち高菜(祝蕾)」は、初めて扱いましたが、少し苦味のある春野菜特有の個性を持つもので、やはり稀少野菜ですね。九州では「こぶ高菜」と言う名称で作られているようです。

機会があったら、「子持ち高菜」試してみてくださいね。では!

 

Ameba公認マーク
ときめきが続く、お花の定期便bloomee(ブルーミー)

 

小学生の頃から花壇の土いじりが好きだった私は、花屋さんの店頭の雰囲気がとても気に入っていました。


東京に住むようになってから、通勤でエキナカの生花店を通りがかりで眺める程度ですが、店の前を通ると心が和む感じがしました。


カラフルな花々が醸し出す童話のような素敵な世界はなかなか良いものです。


そんな雰囲気を自宅に持ち込みたいと思うものですから、帰宅する時、柄にもなくつい花を買って帰る、と言うことも時々ありました。


専門知識もないものですから、2~3日もしたらすっかり枯らしてしまうのがオチなのですが、それでも懲りずにやってました。


サラリーマンにとって2000~3000円の出費でも痛いものですが、花束持って帰宅するまで、とても良い気分なのでした。


10年位前に停年で通勤しなくなって、すっかり花屋さんから縁遠くなりましたが、花に対する憧れはあって、花の季節には『安い日帰りバスツアー』に申し込んで”ネモフィラ”とか、”藤”とか、”水芭蕉”などを見に出かけていました。


コロナ騒ぎになってから外出もままならなくなり、すっかり意気消沈しておりましたら、ネットで花束が安価に毎週定期的に入手できることを知り、早速手配してみました。



申し込んだこの『bloomee Life』のものは、「お試しコース」は1回分500円+送料で850円(最低4回分の契約となります)とお手頃でした。



『お花の定期便で部屋を明るくーかわいいお花が自宅に届く』とあり、自宅ポストに届けられるものです。



現物はこのように届きました。










中味は、この時『華やかブーケ―(デンファレ・スターチス・ミスカンサス』でした、、、









花言葉は、、、

デンファレ・・・「お似合いのふたり」
(デンドロビュム)
スターチス・・・「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」

ミスカンサス・・「守り抜く愛」
(スノードラゴン)


となかなかロマンチックな恋人たちを連想させる花たちでした(笑)





さてこれから、私<自炊おやじ>としては、力んでも仕方ないので、日常準備する食事の中でなにか出来ないかと思いまして。。。




ブロックベーコンのステーキと紅芋のポタージュ
 
 
でアレンジしてみました。。。










いつもの食卓に花が添えられるだけで、自宅で手軽にレストランの雰囲気が演出できました❕


素敵な花をちょっと添えるだけで、ずい分変わるものですねぇ。びっくりです。


少しは「花言葉」に近づいた気がします(笑)。






念のため、ここでいつものかんたんなレシピです。


材料
  • ブロックベーコン      1塊(200gくらい)
  • レタス             適量
  • タマネギ           中玉1個
  • 水               200㏄
  • 紫芋のパウダー     大さじ 1 くらい
  • 牛乳             100㏄   くらい
  • 生クリーム         50㏄+50㏄

 

調味料

  • コンソメ顆粒        大さじ 1
  • 有塩バター        10g    くらい
  • オリーブオイル      大さじ 1
  • 塩・胡椒        適量


下ごしらえ

  1. ブロックベーコンを厚さ5㎜くらいでスライスします。
  2. 玉ねぎを半分に切ってから薄切りにしておきます。


調理

  1. 22センチくらいの鍋に、有塩バターを溶かして薄切りしたタマネギを炒める
  2. 玉ねぎが透明になったら、水とコンソメを入れてタマネギが柔らかくなるまで7~8分中火で煮ます。
  3. 玉ねぎが柔らかくなったら、紫芋のパウダーを入れて混ぜ、少しねっとりさせます。(ダマになってもかまいません)
  4. 3をフードプロセッサーに入れて攪拌して、終わったらそれを鍋に戻し、牛乳と生クリーム50㏄を入れて弱火で2分ほど煮ておきます。
  5. 次に、26㎝くらいのフライパンを温めてからオリーブオイルを入れ、スライスしたベーコンブロックを両面軽く焼き目が付くように焼き、塩胡椒を振っておきます。
  6. 大き目の皿にレタスを敷き、焼いたベーコンを載せ、あれば季節の野菜を添え、次に紫芋スープを鍋からスープ皿に入れて、その上から残りの生クリーム50㏄をゆっくり回しながら足します。
  7. テープルに6のベーコンの皿とスープ皿、そこへ前述の『Bloomee Life』の花と、あれば白ワインを入れたグラスをアレンジして出来上がりです。




※ミキサーかフードプロセッサーが必要ですが、とても簡単な料理ですので、花を添えてお試し下さい。




この『Bloomee Life』の良いところは、何と言っても毎週プロの方が選んでくれた花が届くので、自分で花屋さんへ行く時間が節約できることでしょうか。

その上、私のような年輩者は、最適な花を選ぶのも大変ですし、とにかく出かけるのが億劫なので、とても助かります。

また買い物に出掛けた時でも、大体荷物をたくさん持っているので、欲しくても、さらに花束を買うのは大変ですから、届けて貰えれば安心ですね。






まとめますと。。。


メリット

  1. 自宅ポストへ配達(出かけなくても良い)
  2. 毎週の定期配送(忘れていても大丈夫)
  3. 比較的安価(財布にやさしい)




注意事項

  1. 花は自分で選べない
  2. 4回分のまとめ仕入のため、4回分は購入義務がある



こんなことですが、この『Bloomee Life』使ってみて、毎日の生活・特に食卓がとても楽しくなった気がします。

時間のない方、めんどくさがり屋の方、私のように食卓をちょっと豊かにするために少しだけ花が欲しいと思う方には最適ですね。

大変便利なサービスなので、このお手頃な『ポスト配達』の花束『Bloomee Life』を是非ともお試しになってください?

 

 



 

コロナウィルスが、、、



猛威をふるい、世界中の人々が、1918年~1920年の『スペイン風邪』以来の”パンデミック”を経験する事となっています。



世界の人々の往来が大幅に制限され、正に世界大戦が勃発している時代と同じような事態が進行しているようです。



100年前と同じように、終息にはやはり3年はかかるのでしょうか? ホント憂鬱になりますねぇ~。



こんな時にも、当然毎日の食事は欠かせないものです。



お気に入りのレストラン・割烹・居酒屋などに行けなくとも、自炊で少しでも美味しいものを自宅で作れればいいなぁと、改めて思う今日この頃です。




話は変わりますが、先日テレビを観ていましたら、『白醤油』と言うものの話が出ていましたので、ちょっと調べて見ました。





私は、「淡口しょうゆ」「白醤油」「白だし」と言うものの違いがあまり分からず、同じようなものかと思っていました。






すると、、、




白醤油は純粋な醤油で、基本的な5種類の醤油(濃口・白・淡口・溜り・再仕込)のひとつでした。




因みに、「醤油」とは、、、

 

  1. 「濃口(こいくち)醤油」は、醤油全体の生産量の80%を占めるスタンダードな醤油で、大豆と小麦を50%づつ使って麹を作り、これに120~130%くらいの塩水を入れて半年から1年程度熟成させたもの。
  2. 「溜り(たまり)醤油」は、原料を大半大豆(大豆9-小麦1くらい)で作り、熟成期間を2~3年と長くしたもので、小麦0で作るものもあり、グルテンフリーの調味料として海外で好評です。
  3. 「再仕込(さいしこみ)醤油」は、大豆と小麦を50%づつ使い濃口と同じですが、熟成に塩水の代わりに濃口醤油を使って作る醤油です。
  4. 「白(しろ)醤油」は原料に小麦を大目にして作るもので、小麦9に大豆1くらいと中には大豆0で醤油の範疇からはみ出るものもあるようで、熟成期間は3ヶ月程度と短いようです。
  5. 「淡口(うすくち)醤油」は、原料は濃口とおなじですが、熟成期間を短く、低温で醸造し、色が付かないようにしていますが、塩分濃度はもっとも高めで、濃口16~17%に対して18~19%もあります。
  6. 「白(しろ)だし」は醤油に(白醤油か淡口醤油)に鰹節や昆布などで作った出汁と砂糖などを入れた万能調味料です。




とあり、製法・成分的にはこんなぐあいですが、濃口は醤油全体の生産量の80%でオールマイティの調味料淡口は13%で野菜の煮物・吸い物用、残りの、溜りは刺身用再仕込も刺身用は甘味がありかくし味とかうどん汁用と言うところでしょうか。



白だしも汁もの・つゆなどの外、万能調味料として使えます。



私は現在、野菜の煮物用に淡口醤油を、煮魚には魚醬(いしる)を、吸い物・万能調味料に白だしを、炒め物・中華には濃口を使っていますが、今度野菜の煮物には、甘味があると言う白醤油を使ってみようかなぁと思っています



醤油が出来る前に、使っていたと言う日本古来の万能調味料「煎り酒(いりざけ)」も通販で簡単に入手出来ますし、手作りも出来ますので、醤油の代わりに使ってみようと思っています。







さて本日は、今の季節になんとなく安い野菜、「カブ」を使った、、、





『カブと豚バラの味噌煮』









を作ってみましょう。





材料

  • 豚バラ肉       200gくらい
  • 小カブ        一束(今回は3個でした)
  • 土生姜        3㎝くらい
  • サラダ油       大さじ 1



調味料

  • 味噌        大さじ 2~3
  • 酒         大さじ 1
  • みりん       大さじ 1
  • 砂糖        大さじ 1



下ごしらえ

  1. カブの葉を茎の根元から切りはなして、ピーラーで本体の皮を剥き、1/4か1/6にカットしておきます。
  2. 豚バラ肉を3~4㎝サイズにカットします。
  3. 土生姜を3㎝くらい切って皮を剥き、おろし金で摺っておきます。
  4. 小ぶりのボールに調味料を全部入れてよく混ぜて合わせ、おろした生姜も絞っておきます。



調理

  1. 26㎝くらいのフライパンを中強火にかけて、温まったらサラダ油を入れ、カブを炒め始めます。
  2. カブに油が回ったら、豚バラ肉を投入して一緒に炒めます。
  3. 豚バラ肉に火が通ったら、ボールに作ってある”みそ調味料”を投入し、材料と混ざり合ったら蓋をして、弱火にします。
  4. みそだれと材料がなじむように時々蓋を開けてフライパンをふって混ぜ合わせ、カブが柔らかくなったら出来上がりです。





安い季節野菜のカブを使った、みそ味の豚バラ炒めと言ったところで、シンプルで簡単な料理ですが、案外美味しくご飯もすすみますので、ひと手間やってみてください。もし、切ったカブの葉が使えそうであれば、捨てないでラップで包み冷蔵庫で保管して、後日何かに使用してくださいね。

今回炒めものですが、小カブは案外火が通るので、思ったより早く柔らかくなります。一番面倒くさいのは、小カブの皮をピーラーで剥くことかもしれませんが、たった2~4個ですから、根気よくやってくださいね(笑)。



今日はここまでです。

もう秋ですね~!




しばらく猛暑が続いたかと思ったら、9月半ばからすっかり秋になりました。



私は東京で暮らすようになって17年になるので、少し関東地方の気候で感じるものがあります。



と言うのは、幼少期にずっと西日本で育った私は、天気は西から変わるものだと言う固定観念がありますが、ここ東京ではそうとも言えないようです。


どうも箱根辺りに大きな壁があるようで、西からの空気が遮られて、関東には北から大気が流れて来ているようにも思えます。



出張で関西と東京を往復していると、夏場に箱根を過ぎて関東圏に入ると、2~3℃温度が低い感じがしました。



もちろん、年によって違うのでしょうが、関東は関西より確実に蒸し暑さが少なく感じます



地球の自転やジェット気流・偏西風などにより、天候は西から変わって行くのが公理なんだと思いますが、生活実感と言うものは違うのです。



北からの冷たい空気の流入が多い分、西日本より冬が厳しいのかもしれません。




箱根を境に、空気の質が違うのではと言う私の皮膚感覚は、北海道で釧路勤務をした時の体験によります。




その北海道勤務をしていた頃の話ですが。。。



北海道の道東十勝地方の帯広地区は、真夏になると35℃くらいになる、北海道とは思えない地域(実は、道北の旭川もそうなの)です。釧路・帯広間は約120㎞くらいだったと思いますが、仕事で毎週釧路から帯広に車で出張していました。




帰宅するために、内陸にある帯広から釧路に向って国道38号線を行く時、十勝平野を過ぎると海岸線を移動することになりますが、その基点が浦幌町(うらほろちょう)と言うところです。ここの浦幌隧道と言うトンネルと越えると、真夏には5℃くらい下がり始めます




この差が極端で、暑苦しい帯広から涼しい釧路に帰ったなぁって気分になるところです。千島寒流の影響を受けて、釧路は海岸線から5~6㎞くらいが気温が低く、大気と海水の温度差が激しいので、海霧が常時発生して上陸し、これが釧路地区の温度低下に拍車を掛けています。




海霧が発生する時、釧路市内では『霧笛』がブォ~っと地鳴りのような警報音が鳴ります。夜、自宅にいてこの音を聞くと、”あ~っ、霧が出て来たんだ”と気づかされます。




釧路の霧は想像を絶する凄さです。極端に言うと両手を伸ばすと指先がぼやけて見える感じで、車で走る時は恐怖ですよ。2メートル先が見えませんので、先行車が消えます




このように理由は違うのですが、この『箱根の壁』が、私に、北海道釧路での夏の気温差体験と同じ感覚を呼び起こしているようなんですね。





と言う訳で、関東の夏は、案外しのぎやすいと思っています。







さて今回は、すこしひんやりとして来たので、ちょっと便利な蒸し器、『シリコンスチーマー』を使った、

 

 

 

 

超簡単『ふろふき大根』

 

 

 

 

 

 

 

を作ってみましょう。




材料

・ だいこん                太目10㎝くらい



調味料

(みそだれ)

  1. 味噌(赤味噌があれば)     大さじ   2
  2. 酒                  大さじ   1
  3. みりん               大さじ   1
  4. 砂糖                 大さじ   1.5




下ごしらえ

  1. 大根の皮をピーラーで剥き、本体を縦割りして、1.5㎝幅くらいに半月形に刻んでおきます。
  2. 調味料を混ぜて、みそだれを作っておきます。今回は市販の「チューブ入りみそだれ」を使いましたが、やっぱり自分で作った方がおいしいです・笑












調理

  1. 写真の「シリコンスチーマー」に切った大根を詰めて蓋をし、レンジで500w12分ほどレンチンします。
  2. 火傷しないように、大根を取り出し皿に盛り付けて、お好みのみそだれを掛けて完成です。






※今回は、この「シリコンスチーマー」を使うのが肝でした。鍋を使わず、取り掛かってものの20分以内に出来上がりますので、メインディッシュの脇で並行して作れば、一品増えますね。

「シリコンスチーマー」は、ネットで1000~2500円くらいまでで買えますので、もしお手元にない方は、便利なので入手して使ってみてください。




今回も手抜き料理ですみません。お気に止まったらやってみてください。では。