自炊のつぶやき(48)子持ち高菜を賞味してみましょう! | 元営業マンの古賀芳郎が語るお仕事とOFFのヒント

 

火野正平さんの『にっぽん縦断 こころ旅』

をNHKで観ていました。

 



今回は、中部国際空港のある愛知県常滑市です。


その中で、火野正平さんが『常滑』を「とこなめ」と発音しています。


これは、正しい発音なのですが、実は現地では、「とこなべ」と発音する方も多いのです。


常滑市の知多半島の反対側三河湾に面してある醸造の町「半田市」に、『岩滑』と言う場所があり、これは地元で「やなべ」と発音します





ちょっと、昔の事を調べてみますと、、、


中世期の古文書 貴族山科言継(やましな ときつぐ)の日記『言継卿記(ときつぐきょうき)』に、、、






十六日、庚午、小雨降、自巳刻晴、〇亭主、宗全等申一枚起請書之、次亭主爲案内者馬三疋出之、過二里とこなべに着了、宿正住院、浄土宗、禅林寺末寺云々、次水野八郎次郎 山城守次男、使有之、路次同北伊勢へ舟之事申付云々、


(引用:國書刊行會編『言継卿記 第三 弘治三年三月十六日の条』1998年 続群書類従完成会)





大意は、”弘治3年(1557年)3月16日、小雨午前10時頃より晴れ、〇宿の亭主が(遠州神宮寺よりの案内者)宗全等に一枚成約書を書き、次に亭主が案内者となって馬三匹で出発し、2里位で「常滑ーとこなべ」に到着した。宿は浄土宗禅林寺末寺の正住院である。次に、常滑城主水野山城守守隆に使いを出し、(山城守が鷹狩で不在の為)次男の八郎次郎に、北伊勢へ渡る船の手配をお願いした。”位の意味です。


関東へ出張していた山科言継卿が帰路、尾州常滑に寄り、北伊勢へ渡る船の手配を文人として知られていた水野山城守にお願いした記事ですが、ここで常滑をわざわざひらがなにして「とこなべ」と発音が分かるように記述されています。




また、、、


織田信長が天正3年(1575年)に越前の一向一揆と戦った時、戦場となって焼失した『龍澤寺(りゅうたくじ)』の再建史料の中に、、、



 「竜沢寺勧化帳之写」

愨言上                 抑

越州簾尾竜沢寺之事、去天正三年乙亥秋当国令大乱、一国回禄、誠如蒼天更添怨苦、因玆当伽藍、不胎一宇、悉化成灰、誰豈不悲歎、・・・(中略)・・・、

   勧化帳

・・・(中略)・・・、

三州

・・・(中略)・・・、

天沢院    尾劦池田トコナベ     五百文

・・・(中略)・・・、

于時天正九年辛巳年三月七日     竜沢寺看主 良睴在判



(引用:福井県編『福井県史 資料編4中・近世二 龍澤寺文書43 竜沢寺勧化帳写』1984年 福井県)




大意は、”「竜沢寺勧化帳(りゅうたくじ かんげちょう)写」
 

謹んで言上します             そもそも、

越前 御簾尾(みすのおー現福井県あわら市)の龍澤寺(りゅうたくじ)の事、去る天正3年(1575年)秋に当国(越前)に大乱があり、国中が大火事となった。

まことに造物主がなさるように憎しみにさらに苦しみを添えて、この時から当寺院は、一堂残らずことごとく灰燼に帰してしまった。なんと悲しいことか。

・・・(中略)・・・、

勧化(かんげー寺社の建立などの為、信者に金品の寄付を求めること)帳

・・・(中略)・・・、
 

三河国

天沢院  尾張池田トコナベ   500文

・・・(中略)・・・、

天正9年(1581年)3月7日    竜沢寺住職 良睴(りょうこん)在判

”位の意味です。


「三州」の欄に記載されていますが、竜沢寺再建費用を尾州常滑の天沢寺が500文寄進しており、ここでも、常滑がカタカナで「トコナベ」と記載されており、やはり中世期には「常滑」は「とこなべ」と発音していたようですね。


と言うようなあまり役に立たない『ミニ知識』を、テレビを観ながら教えられました(笑)。




さて、今日は先般ネット通販で入手した



『子持ち高菜』と『ブロックベーコン』の炒めもの


です。



(子持ち高菜とベーコンの炒めもの20210403撮影)



材料

  • 子持ち高菜(祝蕾)     250g~300g(7~8株)位
  • ブロックベーコン       200g位
  • タマネギ(中玉)       1/2
  • ぶなしめじ          1パック
  • ニンニク           2片




調味料

  • 炒め用ごま油        適量
  • 酒               適量
  • 塩胡椒            適量



下ごしらえ
 

  1. 子持ち高菜のコブを立てキザミするようにスライスしておきます。
  2. ブロックベーコンは5~10㎜くらいの少し厚切りにします。
  3. 玉ねぎ1/2を薄切りにして、ニンニクもスライスしておきます。
  4. ぶなしめじは石づきから外してばらばらにします。


調理
 

  1. 26㎝くらいのフライパン又は中華鍋を強火にかける。
  2. フライパンに炒め用ごま油をしいて、スライスしたニンニクを入れ、匂いが立ったらベーコンを投入します。
  3. 玉ねぎを2,のフライパンに入れ、油が回ったら、しめじと子持ち高菜を入れ、軽く炒めたら酒を振りフライパンに蓋をします。
  4. 高菜がくたっとしたら、塩胡椒で味を調えて出来上がりです。この後、水溶き片栗粉を入れてトロミつけてもOKです。





(子持ち高菜20210325撮影)


材料を刻んでおいて、炒めるだけですから、手間のかからない料理です。今回、初めて見る野菜の「子持ち高菜」を入手したので、記事にしてみました。

ベーコンはスーパーのパック入りスライスベーコンでも十分でしょうが、たまたま冷蔵庫にブロックベーコンの在庫があったので使ってみました。少し味がいいかもしれませんね(笑)

「子持ち高菜(祝蕾)」は、初めて扱いましたが、少し苦味のある春野菜特有の個性を持つもので、やはり稀少野菜ですね。九州では「こぶ高菜」と言う名称で作られているようです。

機会があったら、「子持ち高菜」試してみてくださいね。では!