久々に、ヒラタクワガタを飼育しています。
こちら
黒光りする巨体。
フィリピンミンダナオ島産のミンダナオヒラタクワガタ(ミンダナオオオヒラタ)です。
ヒラタクワガタだけに、気が荒くて乱暴ですが
個体差もあるかもですが、パラワンオオヒラタクワガタや、スマトラオオヒラタクワガタに比べると、大人しめな感じもします。
体長85mm程
手との大きさの違いで、その大きさが判るかと
しかし、このゴツイ顎に挟まれたら、どうなるか
説明不要ですよね・・・・・・。
ミンダナオはよく、パラワンとスマトラの中間種のような見方がされます。
大顎形状が、パラワンとスマトラを足して二で割ったような感じです。
ご覧のように、パラワンに似た形状の大顎で、一番大きな内歯が、顎の基部付近に出てくるのですが、顎と体つきはパラワンに比べてやや太目で、その部分がスマトラに似ています。
イイトコ取りしたっぽいクワガタかもしれません。
そういう迫力が伝わります。
久々にヒラタに触れると、その力がモロに伝わります。
このデンジャラスな大顎にしろ
ゴツイ体型にしろ
ヒラタの魅力が伝わります。
ただ、最近気づいたのですが
大顎はともかく、脚力では、オオクワやヒラタのようなドルクス系は、ミヤマやツヤ、マルバネやホソアカなどのミヤマ系統には負けるような感じもします。
理由としては、足が短めのドルクス系は、樹から引き剥がされそうになると、脚を縮めて懸命に堪える姿勢を採るのに対し、ルカヌス系は、脚が伸びても余裕で耐えているような感じがするからです。
なお、ノコ、フタマタ、シカといったプロソポコイルス系統のクワガタは脚力は弱く、ちょっと力を入れると、脚がすぐ伸びきってしまい、しかも耐える力も無いので、あっさり樹から引き剥がされ、その為、カブトムシや、より力の強いドルクスやルカヌスに身体を持ち上げられ、投げ飛ばされて負けてしまう事が多い訳なのです・・・・・・。
こちらはメス
40mmを余裕で超える大きさ。
ミンダナオヒラタクワガタ Dorcus titanus mindanaoensis
節足動物門 昆虫網 鞘翅目 クワガタムシ科
「ミンダナオオオヒラタクワガタ」とも呼ばれ、名前通りフィリピン諸島のミンダナオ島とバシラン島に生息するフィリピン産ヒラタクワガタの亜種の一つで、大顎の一番大きな内歯が基部付近に出るところは、パラワン島産のパラワンオオヒラタクワガタ D t parawanni と同じだが、大顎と身体付きはパラワンよりも太くなり、スマトラ島亜種のスマトラオオヒラタクワガタ D t yasuokai にやや近くなり、パラワンより体長は短いものの、重量感のある体型となる。
普段見られるのは、80~90内外の個体が多いが、大型個体の体長になると最大で106mmにもなり、パラワンや、フィリピンヒラタクワガタ D t imperialis に、テイオウヒラタクワガタ D t typhon と並ぶ体長100mmを超えるフィリピンの巨大ヒラタクワガタ類の一角となる種類である。
生態的には他の大型ヒラタクワガタ類と変わらず、闘争性の激しさと、気性の荒さも同じだが、スマトラやパラワン、テイオウに比べると、やや輸入される数が少ない。