昆虫標本展示紹介の続きで、一般に危険とされる嫌な虫達を挙げていきます。
ブルドッグアリ(キバハリアリ)の一種。
ニューギニアやオーストラリアなどオセアニア地域で最も怖れられているアリで、「Jumping Ant(飛び跳ねる蟻)」と呼ばれて、跳躍して襲ってきて、猛毒の針で30箇所以上刺されると、人間でも命に関わる恐ろしい殺人アリと呼ばれている物騒この上ない蟻です。
だから、インフェルノは好かん・・・・・・。
これで脅威なのは、見た目インパクトのウデムシでは無く、赤●で紹介されているツェツェバエです。
ウデムシなど、見た目のグロテクスさだけで、実際は無害な生き物ですが、ツェツェバエといえば、恐ろしい眠り病を媒介する事から、どちらが脅威なのかは素人でも判るかと。
これは、日本最大級のノミで、ヒグマに付くヒグマノミ。
ヒグマもあの図体だから、ノミだけでは無く、ダニや蚊などの吸血虫に一杯集られて、痒い思いをしているのだろう・・・・と思えます。
世界最大のハチであるオオベッコウバチ。
右にいるのは、日本最大のオオスズメバチで、そのオオスズメバチと比べても、大きさの違いがお判りかと。
もっとも、一匹でも脅威のオオスズメバチに比べれば、単独生活していて、手を出さない限り刺してはこないこのハチの方が、大きさは別としても、安心出来るかと思えます。
オオベッコウバチ Pepsis staudingeri
節足動物門 昆虫網 膜翅目 ベッコウバチ科
「ドクグモオオカリバチ(毒蜘蛛大狩蜂)」等とも云われ、北米南部~南米北部に生息する狩人蜂の一種で、体長が6cm以上、翅長が10cm以上で、日本最大種のオオスズメバチの1.5倍以上になる世界最大のハチとして有名で、金属光沢がかった青黒い体色と、目立つオレンジ色の翅が特徴で、毒を持つ警告色としてアピールしている。
成虫は主にトウワタ科の花の蜜を吸うが、ベッコウバチ(クモバチ)類特有の生態で、幼虫は親蜂が狩る俗にタランチュラと呼ばれる事で知られるオオツチグモ科のクモ類を餌にしており、親蜂が狩ってきた蜘蛛を食べて成長する。
タランチュラ類を低空飛行と、身軽な動きによって翻弄して牙部分の一撃をかわし、疲れ果てたところに針の一差しによって麻酔して運ぶが、その勝率はほぼ10割近くにも達し、「Tarantula hawk(蜘蛛を狩る鷹)」の名に相応しい力を持ち、世界最大のクモとして有名なゴライアスバードイーター(ルブロンオオツチグモ)でさえも本種の狩猟対象となる。
身体の割に毒の注入量は少なく、オオスズメバチなどとは違い、人間には致命的では無いものの、身体の大きさ故に、その針に刺されると激痛を伴うと云われる。