Hexagrammos agrammus Pagurus lanuginosus | zojurasのブログ

北海道大学函館水産学部の学校祭「北水祭」で、展示されていた生物紹介。

小さなアイナメのような魚がいて、スジアイナメかと思ったら、クジメでした。

チヌ(クロダイ)の若魚と

こちらにはケアシホンヤドカリ。

そんな生体展示の他に。

鯨や海豚関係の展示。

これは、このイシイルカのオスの骨格ですが

このイルカは、人間で云うと百歳近くに達していた老イルカで、身体の骨が、老化によってすり減って変形していると、骨格調査して判ったのだそうです。

動物には老人ホームのような施設はないので、その意味では、人間よりも大変なのだという事も判ります。

 

昔、小樽で座礁(ストランディング)したネズミイルカの死骸を見た事がありますが、そういうクジラやイルカの座礁を見たのなら、報告して欲しいという説明がありました。

クジメ Hexagrammos agrammus

脊椎動物門 硬骨魚網 スズキ目 カジカ亜目 アイナメ科

九州北部以北の日本沿岸浅海に生息しているアイナメ科魚類の一種で、アイナメ Hexagrammos otakii  よりも小形で、スジアイナメ Hexagrammos octogrammus と同じくらいの30cmほどの大きさとなる。

アイナメとの違いは、成魚の大きさ以外には見分けるのが難しいが、側線がアイナメが5本なのに対し、本種は一本だけなのが大きな違いとなる。

アイナメやスジアイナメに比べ、漁獲量は多くなく、魚屋の店頭に並ぶことは殆ど無いが、アイナメ同様に味の良い魚で、煮付けや味噌汁などにすると美味。 

 

ケアシホンヤドカリ Pagurus lanuginosus 

節足動物門 甲殻網 十脚目 異尾亜目 ホンヤドカリ科

北海道~四国までの海岸の岩場や磯の水場に生息する小形のヤドカリで、ホンヤドカリ Pagurus filholi  に似て、近縁種ではあるが、ホンヤドカリよりも名前通り鋏脚に毛が多く、毛むくじゃらに見える事や、第一、第二触角共に鮮やかなオレンジ色をしている事で区別出来る。

生態的にはホンヤドカリと同じで、場所によっては同居しており、雑食性で、動物の遺体や、海藻、バクテリアなど何でも食べ、磯や海岸での掃除屋として重要な役割を持っている。クボガイ、タマキビ、イシダタミなどの小形の巻き貝の殻を利用する。