30周年ゴジラvsモスラ | zojurasのブログ

今年はVSシリーズ最大のヒット作でかつ、観客動員数を記録した『ゴジラvsモスラ』から30周年となります。

しかし、断言してしまうと、ゴジラ映画では無く、モスラ映画だと当時から揶揄されていましたが、実際観賞した時に、そう思ってしまったのでした。

 

人類によって、環境破壊の進んだ地球に1つの隕石が落下してきました。それは自然界のバランスを保ってはいたものの、そういった人類によってダメージを受けていた地球のバランスを崩させるものだったのでした。

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それによる防衛本能のような形で地球が生み出した者が、蠢き始めました・・・・・。

 

そうした中、トレジャーハンターの藤戸拓也(演:別所哲也)は、日本政府の土橋龍三(演:小林昭二)の依頼で、別居中の妻の雅子(演:小林聡美)と、乱開発によって丸儲けしている丸友商事社員の安藤(演:村田雄浩)と共に、南の島にある孤島インファント島に行くよう依頼されます。そこで妙なテレパシーのようなものを感じて、調査を受けることになったのでした。

 

国家環境計画局長の南野(演:宝田明)と、地質学教授の深沢(演:篠田三郎)も現在の地球環境のダメージを問題視し、そしてゴジラを感じる三枝未希(演:小高恵美)もまた、これによってゴジラがまた活動すると予感していました。

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そして3人がインファント島に上陸し、調査していると、目の前に巨大な卵のようなものが見つかりました。困惑する3人に「モスラの卵です」という声が聞こえました。

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目の前の花の影から出てきたのは、双児の小さな女性で、彼女達は地球先住民族コスモス(演:今村恵子、大沢さやか)と名乗り、人類の度重なる自然破壊によって、島の自然が荒れ果て、地中に隠されていたモスラの卵が地表に露出した事を説明します。

 

しかし、一方でその自然破壊により、地球はもう一体のモスラ、破壊本能だけの黒いモスラであるバトルモスラことバトラをも目覚めさせたのでした。

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そのコスモスの言葉通り、バトラは北極海から日本海へ現れ、そして地中から名古屋に抜け出て、名古屋市内を破壊し、太平洋に姿を消しました。

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丸友商事はモスラの卵を持ち帰ろうと海上輸送しようとしましたが、そこへ未希の予測通り、メカキングギドラ戦の後に復活したゴジラも現れました。

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ゴジラはモスラの卵に襲いかかろうとしましたが、そこで幼虫は危機を察して孵化します。

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コスモスの乗る船に狙いを付けたたゴジラに、モスラが戦いを挑みますが

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ゴジラとは体躯が違い過ぎて、相手になりませんでした。

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モスラがゴジラに劣勢の中、バトラが現れ、モスラを押しのけて、ゴジラとの戦いに入ります。

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ゴジラとバトラは、共に深海に落ち込みながらも戦い続けますが

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突然起こった海底火山の爆発と、地震で起きた地割れによって、二大怪獣はその中に呑み込まれてしまいます。

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しかし、会社からモスラのものを持って来るよう厳命されていた安藤によってコスモスは拉致され、社長の友兼(演:大竹まこと)が待つ丸友商事へ商売の宣伝材料として連れて来られてしまいます。だが、そのコスモスを追って、モスラは日本に上陸しました。

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コスモスは拓也によって奪回されますが、拓也も海外ブローカーにコスモスを高値で・・・・・・と目論んでいたのでした。しかし、娘のみどり(演:米沢詩織)と雅子に説得され、更にコスモスを探して暴れ続けるモスラを宥めるために、コスモスをモスラに返します。

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しかし、自衛隊はモスラに攻撃を加えてしまい、モスラは国会議事堂までやってきたものの、そのまま動かなくなりました。みどりは「死んじゃったの?」と不安そうにいうものの、コスモスは「死んだのではありません、幼虫の時が終わっただけです。」と告げます。

 

はたして、モスラは突然糸を自分の周囲に吐きかけていきます。そして繭を造っていったのでした。

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しかし、その頃、富士山の噴火と共にゴジラが現れました。信じられない事に、ゴジラはバトラとの戦いで地割れに飲まれたものの、マグマを通って、そのまま地上へ出てきたのでした。深沢はその魔神の如きゴジラの姿に「常識を遙かに超えた生物」だと断言します。

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ゴジラが現れた事で、自衛隊は丹沢近辺に防衛線を張り、メーサー攻撃機を出動させます。

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ツインメーサータンクも果敢にゴジラを攻撃しますが、自衛隊の奮闘空しく、ゴジラは軽く自衛隊を粉砕し、横浜に向かいます。

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そして国会議事堂の繭が破れ、そこから成虫となったモスラが現れました。人々はそのモスラの美しい姿に見とれるのですが、コスモスは、バトラもまだ生きている事を告げます。

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コスモスの言葉通り、バトラは海上に現れてモスラと同じように

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成虫へと姿を変え、日本へと向かいます。

 

二大怪獣とゴジラ、相次ぐ天変地異に日本はパニック状態でした。そうした「地球が怒っている」事態を丸友商事も招いてしまった事を知った安藤は、クビを宣告する友兼に対し、丸友商事は潰れる!地球を、生命を粗末にする限り!という言葉を叩きつけて去ります。

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横浜に来たモスラは、バトラのプリズム光線の攻撃を受けます。ひたすら逃げるモスラに、バトラは執拗に追跡します。

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プリズム光線を受けてモスラは不時着しますが、そこへゴジラが現れ、バトラは今度はゴジラに狙いを付けます。

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しかし、ゴジラはバトラを圧倒し、物凄い力で投げ飛ばしてしまいます。

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そんなバトラを助けに、モスラが飛び立って、ゴジラに挑みます。

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超音波ビームをゴジラに喰らわせ、毒鱗粉も浴びせますが

体内放射能発光で、跳ね飛ばされてしまいます。ところが、ダウンしたモスラの窮地を救ったのは、バトラでした。

コスモスは「モスラとバトラが力を合わせれば、ゴジラに勝てるかも知れない」といい、モスラとバトラは手を取りあって、大敵ゴジラに立ち向かいます。

バトラはプリズム光線を浴びせ、ゴジラの気を惹いている間に、モスラが接近して毒鱗粉を散布します。ゴジラは放射能を吐こうとしますが、そこへモスラを援護するバトラのプリズム光線が飛んできて、ゴジラは反撃できませんでした。

反撃も出来ないままに、モスラとバトラのサンドイッチ攻撃によって息も絶え絶えになったゴジラは、遂にダウンしてしまいます。

動けなくなったゴジラを運ぶため、モスラとバトラはゴジラを捕まえます。ところが、ゴジラの抵抗でバトラは首を噛まれてしまいます。

バトラは最後の力を振り絞って、モスラと共にゴジラを北海へと運びます。しかし、ベーリング海上空でゴジラの至近距離からの放射能を浴びて、バトラは致命傷を負いました。

バトラはモスラに後を託すと、ゴジラと共に北海に沈みます。

モスラはバトラと共に、ゴジラを封印するのでした。

バトラの本来の使命は、地球に迫りつつある巨大隕石を破壊する事でした。しかし、バトラ亡き今、その意志を継いだモスラが、隕石の軌道を変えようと試みるため、コスモスを連れて地球を旅立っていきます。

 

地球人が見送る中、コスモスは人類に地球を託し、モスラと宇宙へ行くのでした。

こうした具合で、終わったのですが、モスラの復活効果は凄まじく、VSシリーズ最大の観客動員数になった事で、続くシリーズへの弾みになったのですが、主役はモスラとバトラであり、ゴジラの存在意義は?というものになってしまいました・・・・・・。

 

その意味では、どこかの派出所の超問題児警官が、同僚の美人婦警の前には、引き立て役になってしまう・・・・・・というものに近かったような気もします。