『ゴジラvsモスラ』30周年でモスラの・・・・・・ではなく、例外というか、最初にこの映画に登場した東宝自衛隊兵器の紹介。
メーサー攻撃機と、ツインメーサータンクです。
食玩のオマケの塩ビ製チープトイですが
実は、公開当時玩具ではありません。
公開翌年の『ゴジラvsメカゴジラ』公開時に出た食玩の塩ビおまけです。
メーサー攻撃機
こちらは1993年に出たもの。
無塗装で鼠色だったので、塗ったもの。
裏麺からはこう見えます。
こちらは1995年の『ゴジラvsデストロイア』時に出たもの。
2年後なので、水平尾翼とオーバースケールながら機首のガトリング砲、更に着陸脚までモールドされています。
ツインメーサー
こちらも同じ経緯で、チープトイ食玩となったものですが、これより前のは、現在行方不明ですが、このモデルのように砲身と砲塔が独立しておらず、全て一体化していて、ちょっと判りづらい造型だったのでした。
そういう1992年度の東宝自衛隊兵器でした。
メーサー攻撃機
型式名:ASTOL-MB93
全長:15.2m 重量:|8.2t飛行速度:650km 動力:ターボジェットエンジン×2 武装:メーサー砲×2 30mm機銃×1
対ゴジラ用の航空戦力として自衛隊が生みだしたもので、ヒューイコブラをベースにして両翼端にメーサー砲とターボジェットエンジンを搭載。ローターとプロペラを排除した以外には、ヘリ形状はそのままであり、"メーサーヘリ"という通称を持つ。
メーサーは従来のF1や、F15のような戦闘機には、高速性と安定性が保てなかった理由から、搭載には不向きな理由とされ、その為対戦車ヘリがベースに選ばれた。更にゴジラが比較的苦手とされる空からの攻撃と、機動性を活かしてゴジラの各部に機動性を駆使してメーサー砲を浴びせる事が目的だった。その意味ではメーサーに特化した航空機だともいえる。
しかし、戦車系に比べ、メーサーの空戦搭載は、戦車系に比べて安定性が保てなかった事や、戦車系に比べて出力で劣る事、更に機動性で翻弄するという従来の目標を活かす事は出来ず、富士山で復活して出現したゴジラに対して2機出撃し、機動性を駆使したメーサー攻撃は一定の効果は出したが、結局はゴジラの侵攻を食い止めることが出来なかったばかりか、防御力が通常ヘリと大差無く、ゴジラの放射能には直撃でなくても、かすっただけで撃墜、または制御不能になる防御力の脆弱さが浮き彫りになり、以降本機は自衛隊でも、Gフォースでも運用されることは無かった。
ツインメーサー
型式名:MBAW-93
全長:13.5m 重量:42t 最高速度:70km 動力:空冷・水冷併用2サイクル2気筒ディーゼルエンジン 武装:連装式メーサー砲×1
92式メーサータンクの後に陸上自衛隊が開発した新型のメーサータンクで、正式名称は"自走高射式メーサー戦車"。
92式メーサーとの大きな違いが、連装式になった事で、連射速度並びに、より高角度への砲撃が可能となった事が挙げられ、これでゴジラのみならず、飛行する怪獣に対しても、迎撃用に運用できる事から採用になった。しかし、メーサーの破壊力自体では、92式に劣る他には、万能タイヤによって走行する92式に比べ、キャタピラ自走式故に、機動性面での問題も浮き彫りになり、射撃システムの高度化によるコスト増大がある為、量産はされていない。
Gフォースにも運用予定ではあったものの、コストの兼ね合いと、Gフォース側の事情(兵器運用による軍備増大への懸念)もあって、採用はされず、そのまま自衛隊で引き続き使用され、3年後のゴジラのメルトダウンが迫った際、冷凍ビームタンクや、改造された92式と共に、ゴジラ及びデストロイアを迎え撃つ為に出動している。