『虹の星の死闘』 演出  福島和美 脚本  山崎晴哉 | zojurasのブログ

宇宙海賊キャプテンハーロック40周年記念第29話

 

キャプテンハーロックの徹底抗戦に手を焼いた女王ラフレシアは、まゆを誘拐し、7つの星からなるユリシーズ星雲に隠してしまった。

 

その1つ、人間の星を後にしたアルカディア号は、まゆを探し求め、再び、暗黒の宇宙へと乗り出していくのだった・・・・・・。

 

アルカディア号内では、まゆ探索に費やされる時は、ハーロックだけでは無く、乗組員達全員の焦りと苛立ちを募らせていました。台羽正も父の形見のハーモニカを吹きながら、まゆが見つかる事を願っていました。

 

そんな時、マゾーン航空隊が飛来します。直ちに台羽正達が迎撃に出ます。日頃のイライラが溜まっていた為か、海賊達の攻撃の前にマゾーン戦隊は敢え無く敗走していきます。しかし、それを追尾していけば、その先にまゆがいるかも知れない、もしくはまゆの手がかりが掴めるのかも知れない・・・・・・そう思った正は、1人で逃走するマゾーン機の追跡に移ります。

 

ところが、マゾーン機は気がつくと姿をくらまし、ボレット1号の目の前には次の探索先に決めていた虹の星が有りました。罠を覚悟で正は惑星へと降り立ちます。そこに確かにマゾーンはいました。しかし、虹の星のシラク(CV:小山茉美)をはじめとするマゾーン達は、マゾーン艦隊から逃れてきた市民だというのでした。

 

そうした事や、マゾーン少女キリカ(CV:鈴木富子)にまゆの面影を重ねたり、キリカから、マゾーンから自分達を守って欲しいと頼まれます。キリカの真剣な表情に正は本気で頼んでいることを見抜きます(そーいや、ケンシロウとリンの初共演・・・・・・『アルカディア』では、ユリア、もといミーメの妹が出たけど、台羽君の出番無しなのが・・・ってカンケーない?)。キリカの相手をしながら、正も心を許していくのですが・・・。

 

正は罠の可能性も考えていたのですが、どちらにしろこのままという訳にはいかず、意を決してアルカディア号を呼びます。そしてマゾーン市民達は、話し合いたいとして、ハーロックがここへ来る事を要求します。そしてハーロックもマゾーン市民達のところへ向かった時、キリカは突然豹変し、正の隙を突いて銃を奪って突きつけます。

 

キリカ「私は・・・マゾーン戦士の子!!でも・・・・・・本当は・・・・・・撃ちたくなかった!

 

キリカは流れる涙を隠さずに発砲します。そして、到着したハーロックもまた、マゾーン市民を装ったマゾーン達に襲われていました。しかし、キリカの心の葛藤からか、正は完全に止めを刺されず、ハーロックの元へやってきます。

 

キャプテン不在のアルカディア号にマゾーン艦が襲いかかりますが、ハーロックの代わりにヤッタランが艦の指揮を採り、見事にマゾーン艦を葬り去ります。

 

敵の罠と疑いながらも、敵に心を許してしまった正は詫びますが、ハーロックはそうした戦いの非情さと虚しさの中で、ささやかな救いを求めていた正の心情を理解していたのでした。

 

戦いは愛も喜びも、哀しみや憎しみさえも犠牲にしてしまう。

 

だが、失う事によって、得られる事がある。台羽正は、今更のように、キャプテンハーロックの大きさに打たれた。

 

そのハーロックとは何者なのか?

 

巨大な彗星の軌跡にも似た、一人の大いなる男のドラマが、今明らかにされんとしていたのである。

 

アルカディア号を建造した我が偉大な友。

 

海賊島の中で戦闘の疲れを癒やしながら、ハーロックは今、親友大山トチローの思い出を語り始める。

 

宇宙海賊キャプテンハーロック

 

「わが友わが青春」をお楽しみに!