皆さんこんにちは。
前回の記事で下の写真を掲載しました。
内側の線路にはショートスケールのRoco製Reheingold客車が、外側にはフルスケールと思っていたフライシュマンのIC客車が置かれています。でね、写真を眺めていて気づいたんですよ。
あれ、車体の長さ同じじゃない？
という、疑問を抱いたわけですが、そのときは気にせず、今後の増備計画を練るためにFleischmann客車の流通情報を調べ始めていました。
結果、eBayも含めてFleischmannでIC客車を揃えるのは難しそうだということが分かり、PIKO社のHPで客車の情報を見ていたらさらに気づいたんすよ。
画像左：PIKO社 Avmz 111（長さ303mm） / 画像右：Fleischmann社 Avmz 207（長さ282mm）
じぇじぇじぇ、模型の車体の長さが違う…。というわけで、フライシュマン客車の長さを計算したところ、、、
26,400mm / 87 ≒ 303mm (PIKOのと同じ）
26,400mm / 93.5 ≒ 282mm (Fleischmannのと同じ）
というわけで、箱には何の記載もございませんでしたが、購入したフライシュマンの模型は長さだけ縮尺1/93.5のセミショートスケールであることが判明いたしました（あーあ）。その後、こちらのサイトを見つけまして、ヨーロッパ型の鉄道模型の客車スケールを勉強いたしました。
何でこんな混乱が自分の中で発生したかといいますと、上の写真に掲載されていたRheingoldは買うときから店員に「ショートスケールですよ（1/93.5だけどね）」と注意されて買っていたのですが、そのとき私は「あ、1/100なのか」という盛大な勘違いをしていたからです（今気づいた）。
元々、ヨーロッパ型鉄道模型にはショートスケール車両というものがあります。これは、小さなHOゲージレイアウトを走破できるよう、車体の長さだけ1/100スケールに縮小したモデルです（特に客車）。最近はフルスケールも一般的になってきたようで、新しい製品で車体長1/100スケールの模型は無いようです。
Rheingold客車は「ショートだよ」と言われて買っていたので勝手に1/100スケールと思い込んでしまい、何も言われずに買ったフライシュマンのIC客車はパッと見で1/87フルスケールとして勘違いしてしまっていたのです。1/93.5縮尺なんてモデルがあるとは…。
というわけで、当鉄道で運用されるICは一等開放座席と食堂車は車体長1/87スケール、一等コンパートメント客車と二等コンパートメント客車は1/93.5スケールでのちゃんぽん運用となることが、ほぼ、確定となってしまいました（まぁ、ケチって中古買ったからしゃーないね）。
"Spur H0"（HOゲージ）という表現の下、1/87、1/93.5、1/100とバラバラの縮尺にさらされている本場のヨーロピアン共（特にドイツ人共）はこのような現状をどのように捉えているのか、ネット上のドイツ語フォーラムを覗いてみました。
何となく分かったのは、この状況をヨーロッパの模型鉄っちゃんたちもそこそこ議論してきたようで、まあ、全体的に「しゃーないね」という空気がフォーラムには漂っていました。で、とある人の書き込みの引用をすると以下の感じ↓
Hatte ich schon geschrieben: 1:93,5 eignet sich ohne Einschränkung für R1-Fahrer, zumindest bei C- und K-Gleis.
ラフに訳すと「私が既に書いてることとしたら、1/93.5はR1を使う人にとっては都合が良いんだよね、少なくともCトラックやKトラックだと」という感じでしょうか（"R1"とはメルクリンの線路でR360の最小半径線路のこと）。
他のフォーラムの書き込みを見ていてもR360を通過するためのやむを得ないメーカーの妥協の限界が1/93.5ということでした。
しかも1/93.5縮尺よりも、むしろ、1/100客車と最近の1/93.5や1/87縮尺の客車をどう並存させるか、みたいな話で盛り上がっていたので、現地だと1/93.5はほぼフルスケールの扱い（？）なのかもしれません。写真でみましたけど、1/100はさすがに短いですしね。
幸い、今後増備するのは一等開放客車と食堂車ぐらいですし、1/87と1/93.5であれば極端に見栄えに差は出ないでしょうから（特に食堂車は一般客車より大きいですし）、今後当鉄道では1/93.5はフルスケールとみなす、ということにしましょう。
いやー、色々出てきますね！（汗）
