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山あり谷あり備忘録

2011年お正月。いきなり卵巣癌の告知を受け、日々、手作繰り状態で癌と闘うzeroの、のほほーん日記です。少しでも同じ病で悩む方のお力になれましたら幸いです。。。

先日、近所のクリニックで血液検査を受けたのですが、
持病がもう一つ追加になってしまいました。。。

このブログは一応「闘病記」という位置づけで書いているので
そちらもちょこちょこと書き残していこうかなぁと思っています。

今回あらたに判明した病名は「甲状腺機能低下症」というもの。

もともと、我が家は甲状腺に異常をきたしやすい家系だったようで、
兄1も同じ甲状腺機能低下症を発症、兄2は甲状腺肥大で経過を
観察中でした。
私も血液検査は受けていたのですが、この2年間ほどは卵巣がん
騒動があったため放置してしまっていました。
ちょっと微熱が続いたので近所のクリニックにかかったときに
ふと先生に相談してみましたところ、検査をして下さり。。。


甲状腺の病気には、大きなもので二つあるようですね。
一つは、「甲状腺機能亢進症」。こちらのほとんどのケースは
バセドウ病」に該当するようですね。
甲状腺機能亢進症は、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうため
必要以上に身体のエネルギーを使いすぎるような様々な症状が現れます。

「甲状腺機能低下症」は、ほぼ↑の「亢進症」とは逆のパターンといっても
良いのかも知れませんね。
こちらの多くのケースは「橋本病」によるもののようですね。
大きな症状としては、身体の臓器の働きが鈍くなるため、常に眠気や全身の
倦怠感を感じ、やる気も出ない。全身のむくみ、徐脈、便秘、体温が保てなく
なる、などなど。
しばしば、うつ病と診断されてしまうこともあるようです。
甲状腺機能低下症は、ほぼ、治ることはないようです。
一生お薬は飲み続けることになるようですが、飲んでさえいれば、ほとんど
普通に生活が送れるようになるようですね。
ただ、飲まないと寝たきり状態になりかねないと...兄から聞きました(笑)。

昨年の春。東日本大震災がありましたね。
早いもので、あれからもう一年半のときが流れました。
私はあのときまさに卵巣がんの術後入院中で、身内全員から「当分退院は
してくるな!」と言われました。。。それくらいの大混乱だったのですよね。

あぁ、そうではなく。。。
甲状腺機能低下症に欠かせないお薬が「チラーヂンS」というものなのですが、
今でこそ(たぶん)何ヶ所かの工場で作ったり輸入したりしていると思うのですが、
震災があった頃までは、なんと、福島県のいわき市にある「あすか製薬」の
一つの工場でしか生産されていなかったのです!
病院という病院からチラーヂンSが消え、甲状腺機能低下症患者が薬難民と
なったあの頃。。。
私も兄に頼まれ毎日のように「あすか製薬」のHPをチェックしました。
今でも、「チラーヂン 工場」などで検索をすると、あの頃の混乱した状況が
検索結果に並ぶという。。。
まさか、私もこの薬を飲むことになろうとは...!
どちらかというと、自分では、亢進症にみられるような症状が出ていると思って
いたので、低下症と言われたときは耳を疑いました。
でも、本当は、専門医で調べたほうがいいのでしょうね。
クリニックの先生を信用していないわけではないのですが、卵巣がんになった
ときに「医師の選択」というものの大きさを痛感したので。。

卵巣を摘出した私たちの大きな大きな悩みである「更年期障害」の症状は
甲状腺の病気の症状とよく似ているため、検査もせずに「更年期障害」と
診断されてしまうことも多いようです。
...ということは、私が今まで悩んできた言葉にできないようなダルさや痛みは
甲状腺のせいでもあったのかもしれない?
...となると、お薬を飲めば、少しは改善されると思ってもいい?
薬漬けになることはけっして良いことではありませんが、苦痛を和らげる方法が
それしかないのならば、私は積極的に受け入れたいと思っています。
西洋医学も東洋医学も、良いとこどりで行きたいなぁ~と。

甲状腺の専門医として有名な東京の病院は2ヶ所かな。
全国的に有名で待ち時間が長いことでも有名な表参道にある「伊藤病院」と
駒込にある「金地病院」。
10月の検診で現主治医である婦人科長先生にデータを提出して指示を
仰がないとね。。。専門以外は興味ないみたいなんですけどねー(><)

...卵巣がん以外の話ばかりですみません(笑)。


手術から一年半。
抗がん剤治療から一年。
これだけの時間が経過した今の体調を少しだけ書き留めたいと思います。

まずは、手術痕。
うーん。おなかに23センチの痕がまだまだくっきり残っています。
しかも、なぜかまだ傷痕が痛んだりするのですが。。。これは普通?
術後数ヶ月は痛むのが当たり前と言われていたのですが、一年半経った
今でもちくちくと痛むことがよくあります。
気のせい?と思っていたのですが、他の方に聞いてみたところ、みなさん
心当たりがあるようでした。
おなかの外はホッチキスでとめて完全にくっついているのですが、おなかの
中は糸で縫ってあるようなので、その痛みが残るのもあり得ることなのかも
しれませんね。。
体質によっては、傷痕がケロイド状になってしまい、形成外科で治療を
受けることになることもあるようですね。。
患者友達のお一人がそうなのですが、もしこのまま治らないようなら、
一泊二日で入院して、その部分を削る手術を受けるかも...と。


手術痕の痛みは患者友達に共通してあったものなのですが、個人差が
出ているのが卵巣欠落症状。

元来私は痛みに弱いようで、抗がん剤のときも副作用で苦労したのですが、
今回も私が一番顕著に出てしまっているようです。。。
痛みの自覚症状としては、頭痛、肩こり、背痛、腰痛あたりでしょうか。
あとは、、、、、、、、、、更年期症状に似たものが少々。(><)
のぼせやほてりでフラフラ、鬱々いらいらでメソメソ。
たぶん、他の方もみなさん少なからず出ているとは思うのですが、それを
異常として思うかどうか、なのかもしれません。
私は、特に腰痛や肩こりが激しくて、痛くて痛くて吐きそうになることも
あったので、先生に相談して漢方薬を処方していただくことになりました。
ホルモン療法は出来る限り、いえ、絶対に受けたくないので。。。(><)
ホルモン療法のデメリットとしてよくあげられているのが、乳がんや子宮体がん
などのホルモン依存のガンのリスクが高まってしまうということ。
でも、ホルモン療法を長年に渡って受けるということでなければ、それほど
気にする必要はないのかもしれません。
私が気になるのは。。。
ホルモン療法を受けると急激に大幅に太ることがある...とのことなので。
ただでさえ、卵巣をとってしまって脂質の代謝が落ちているというのに。。。

うう。効くのでしょうか。『桂枝茯苓丸』!ケイシブクリョウガン!
ぜひぜひ効いてほしいですね...(´・ω・`)


こういった鬱々症状なのですが、まわりの方に上手に説明する方法が
なかなか思い浮かびません。
特に我が身内には言いにくい。。
キチンとした生活を送らない者を良しとしない私の兄の性格からして、
今の私などただのナマケモノにしか思えないのでしょう。
会うたびにチクリチクリと言われるので、どんどん足が遠のいてます。
兄自身も早期ガンとはいえ胃ガンを克服して社会復帰しているのですから
なおさらなのでしょね。。。
...って、こんな思考が浮かぶ時点で普通じゃないのでしょうね(笑)。

まぁ...甥っ子たちの成長は気になりますが、今は、兄の一言に大きく
気持ちを揺さぶられる自分がいますので、ちょっと距離を置こう。。。

淋しいけれど、これが世のため人のため。自分のため(笑)。


治療終了後一ヶ月ほどたった頃より『Latisse』という治療薬を使用していた
のですが、3mlで15000円以上するということもあり、効果を実感しつつも、
継続して使用するかどうかを迷っていました。
そこへ、患者友達から耳寄りな情報が。

『Latisse(ラティース)』には、同じ成分で価格が全く違うジェネリックが存在すると。

『Lumigan』というものと『Careprost』というもの。
『Lumigan(ルミガン)』は『Latisse』と同じ米国アラガン社が販売をしているもので、
緑内障の治療薬でもあります。
この治療薬を使用している患者さんのまつ毛の育ち方が通常とは違うという
ところに着目され、美容目的として開発された同じ成分のものが『Latisse』
ということのようですね。

『Careprost(ケアプロスト)』はサンファーマー社が販売をしているもので、
『Latisse』と『Lumigan』のジェネリックということのようです。成分は同じ。

 

私はこのケアプロストをネットで購入して使用を続けてみました。
こちらには専用のアプリケーター(ハケのようなもの)はついていないので、
『Latisse』で使用していたアプリケーターの毛?の部分をハサミで半分
くらいに切って減らし使用してみました。
...どうも、外人さんの大きなおめめ用みたいで、そのまま使うと、気をつけないと
まぶた全体に薬が塗られてしまうので、、、

効果は...私の実感としては、『Latisse』と全く同じ効果があるように思えます。
キチンと使っていた時期は物凄く伸びました。
根っからのズボラが災いして、最近はほとんど塗ってないのですが。。。
私はコチラで購入してます。
お薬とアプリケーターが混在しているようなので、もしこちらのお店で購入される
方がいらっしゃるようでしたらお気をつけ下さい。
コチラでは現在は、1630円ほどで購入できるようですね。
『Latisse』正規品の約1/10ですよぉ。。。


まつ毛育毛のついでに、髪の毛もちょっとだけ。
治療終了後、私たち全員の髪の毛は順調に伸び始めました。
だいたい、5~6ヶ月くらいでベリーショートくらいかな?
そのくらいになるとウィッグを外す方も多くいらっしゃいます。
私は...治療一年が経過したというのに、いまだにつけたりつけなかったり。。
長さとしてはもう普通のショートカットなのですが、、、短いせいなのか、お薬の
せいなのか、物凄いくせっ毛になってしまい、汗や湿気を感知すると、くるっくるに
なるので、まだウィッグや帽子から完全に卒業は出来ていません。。。

まぁ、ここで焦ってもしょうがないので、完全自毛デビューの日をのんびり
待ちたいと思います(笑)。