山あり谷あり備忘録 -14ページ目

山あり谷あり備忘録

2011年お正月。いきなり卵巣癌の告知を受け、日々、手作繰り状態で癌と闘うzeroの、のほほーん日記です。少しでも同じ病で悩む方のお力になれましたら幸いです。。。

4月の半ば、約2週間の入院を終え退院。
今回は術後というわけではないので、重いものを持ってはダメとか、
筋トレ禁止とか...などの規制事項はないと思っていたのですが、、、

白血球の数値が絶賛減少中な時期のためか、禁止されるまでもなく、
身体は思うようには動きませんでした。

風邪をひいたり、熱を出したり、ケガや火傷をすることはご法度なので、
常にマスク着用、手洗いうがいは念入りに、、、生もの禁止!


先生いわく、私は他の方よりは白血球の減少の度合いが少ないと

言われたのですが、それでも減り続けている間はずーーっとフラフラ

している状態でした。。。
白血球が減少しているせいなのか、卵巣欠落症状の一部なのか、

普通に抗がん剤自体の副作用なのか、はたまた、単なる体力不足?

どこに原因があるのか、私には全くわかりませんが、、、(笑)



血液検査の数値。大事なポイントは二つ。

「白血球」の数値と白血球の成分の一つである「好中球」の数値。

好中球は、体内に侵入した細菌や異物を自らに取り込んで消化

してくれる働きがあるので、この数値が低くなればなるほど抵抗力が

低くなるということのようです。


抗がん剤投与日は、4月5日。

白血球の正常値は、3400~9000

好中球の正常値は、1600~6400


         白血球   好中球

4月4日     6200    3510

4月6日     6960    5620

4月8日     5560    3850

4月11日    3170    1570

4月13日    3100    1680

4月15日    2710    1320

4月19日    3020    1100

4月22日    5520    2150



6日に好中球の数値が跳ね上がったのは、おそらく、前日に投与

された抗がん剤を異物とみなしたためでしょうね。


19日と22日は、退院後であったため、外来診察での検査でした。

19日の時点で、好中球が「1100」。

1000を切ってしまうと、感染症を起こしやすくなるため、白血球を

増やす「G-CSF」という注射をうつこともあるようですが、やはり

これにも、発熱や痛みなどの副作用があるようです。。。

先生も、打たずに済むならそうしたい、とのことで、この日は様子見。


3日後の22日に外来診察追加。

...いきなり正常値に戻ってました(笑)。

なんでしょう。この回復力。我ながらなんて逞しい!
体力が落ちていることには変わりはないので、その辺は気をつけつつ、

普通に日常生活を送る許可が下りました。(=生もの解禁!!!)



この副作用で何が辛いって...風邪をひかないように、とか、発熱

に気をつけることなどもありますが、、、

何よりも、お刺身やお寿司を食べるのに白血球の数を気にしなければ

いけないということが一番辛いのです(笑)。






胃薬投与が終わり、いよいよ抗がん剤。(今度こそ。笑)


......普通の点滴よりは動きが制限されるものの、

まぁ、普通の点滴、ですよねぇ(笑)。

それまでの緊張がウソのようにほぐれていきました。


でも、時間が経つにつれ感じ始めるザワザワ感。

あきらかに異物が体内に入っているという感覚。

私の気のせいかと思い、後から先生にお聞きしてみたところ、


「あぁ、アルコールが入ってるからね」


は?そういうことですか。。。


結局、投与当日は、アルコールのせいらしきザワザワ感

のみで、大きな副作用もなく終わりました。。。



翌日の朝昼夕方頃までは、前日と変わらず。

しかし夜になると、右肩から指先にかけて、しびれ始めました。


そして更にその翌日。

朝起きたら、両手足に悪夢の「じんましん」が再発。

日記がわりにつけていたメモを見てみると、、、


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

じんましん。右の首筋が痛い。右手のしびれ最悪。

両足重い。腰痛い。ムカッ。(←たぶんムカツキ)

両足にけんざんで刺されているような痛み。関節痛。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


と、ありました。。。

私が受けている「TC療法」に現れやすい「抹消神経障害」と

「アレルギー症状」が面白いように出てしまいました(笑)。


私的に、副作用がピークだったのは、お薬投与の二日後

だったようです。

手足が痛くて動けないけれど、じっとしているのも辛い。

動いた方が楽かもしれないと、廊下の手すりを握りながら

ひょこひょこ歩いていたら、下の兄の奥さんがお見舞いに

来てくれました。

お仕事でお疲れな上に、チビちゃん達を保育園に預けている

のに、時間を作っては来てくれる...(ノω・、)

夕食までのひととき、大好きな兄嫁さんが来てくれたおかげで、

少し痛みを忘れて過ごせたかな?(*^▽^*)


そして投与後3日目。

前日からの痛みは若干残っているものの、時間が経つにつれ

和らいでいくのがわかりました。

ただ、手足のしびれは相変わらず。特に右手のしびれがキツイ。

O先生に正直に申し上げたところ、


「箸を持ってご飯たべられるなら大丈夫でしょ(笑)」


はいはい(笑)。


この右手のしびれは、そのままお持ち帰りで退院することに。。。

ご飯はモリモリ食べられるから、問題なしでしょう?(笑)


わかったこと。

私の場合、副作用は投与後二日目の後半から四日目の前半に

かけて出る。二日間ほど頑張れば乗り切れる。

主な症状は、手足の痛みと痺れ。関節痛。じんましん。

吐き気は、ガマンできる程度のもの。

食欲は.........まったく減退しない(//・_・//)


抗がん剤の投与は、入院翌日の午前9時過ぎより開始。

開始されたら5~6時間の長丁場。

普通の点滴とは違い、液がもれたりしたら炎症を起こしたり

悪くするとその部分が壊死することもあるとか。おそろしや。。。


抗がん剤の点滴の針は、主治医のO先生自らさして下さい

ました.......が、私の希望としては、利き手は避けて

いただきたかった!

O先生も、なるべく左手にさそうとして下さったのですが、

どうも左手にいい感じの血管が見当たらなかったようで、

結局、右手首近くの外側(?)にさされてしまいました。。。


ベッドで安静な状態を保ち、いよいよ抗がん剤投入。

...と思いきや、「まずは胃薬入れますね」とのお言葉が。

投与するお薬の種類や順番などは人によって違うようです。

私の場合は、


胃薬(30分)

 |

治療薬(3~4時間)・・・抗がん剤 タキソール(パクリタキセル)

 |

吐気止め(30分)・・・カイトリル

 |

治療薬(1時間)・・・抗がん剤 パラプラチン(カルボプラチン)


という工程でした。


抗がん剤というと「吐き気・嘔吐」という印象がありますが、

現在はとても優れた吐気止めがあり、何段階も踏みながら

コントロールしていただけます。

私も吐気止めだけに関して、まずは点滴で「カイトリル」という

薬剤を投与し、一日一回「ナゼアOD錠」というお薬を服用

しました。それでもダメなら、「プリンペラン」という内服薬も

用意されるという周到ぶり。


抗がん剤によって違いはあるかと思いますが、それでも、昔の

抗がん剤治療と比べれば、格段に進歩しています。

いまだ多くの副作用はありますが、お医者さまや看護師さんの

お力をかりれば、それほど苦痛を感じることなく乗り切れる

レベルにまで達しているのだと思います。