こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
今回のブログは久しぶりの【引越ミニ知識】です。
このブログにもよく書いているように、
弊社のフリーダイヤルには様々な方からのお問い合わせがあります。
・ 『0円引越』についてのお問い合わせ
・ 引越業者を決めかねている方からのお問い合わせ
・ 引越後、引越業者の破損補償に対するお問い合わせ
・ 引越しを安く且つ安全にするには?
このようなお問い合わせを頂くのです。
今回の【引越ミニ知識】は、朝一番にあった女性からのこんなご相談から。
『0円引越』のご相談ではないことを恐縮しながらお電話を頂戴しました。
相手:「すみません、引越後の補償について相談に乗って頂けますか?」
私:「大丈夫ですよ!何かあったのですか?」
相手:「実は…」
その電話口の女性の話しを要約するとこんな内容です。
先日、新築への引越しをしたらしいのですが、引越しの際に新居も家具も傷がついてしまった。
引越し業者(大手、小規模)の見積りは全部で5社、その中で一番安い業者を選んだそうです。
引越し豪奢の営業マンは口を揃えてこう言いました。
「ご新居の養生(傷めないような保護)は完ぺきに。万が一の場合は保険に入っています!」
その奥様は、「同じ様に保険に入っているなら安い方が…」
そういう思いで、安くて保険に入っている引越し業者を選んだそうです。
私:「それで新居に傷が入ってしまったが、その後の対応が不誠実なんですね?」
相手:「保険に入ってると言いながら、『修理はできません!3万円で許して下さい』の一点張りで…」
私:「結局そうなっちゃうんですよね?だって…」
相手:「保険に入ってなかったんですか?嘘を言われたんですか?」
私:「保険は確かに入ってると思いますよ。
但し、引越し作業の保険にはどこの引越し業者も入ってないのです。」
相手:「どういうことですか?」
下の図を見てください。
一般的に運送業者が入る保険とは、この図でいう赤い枠の保険。
A地点からB地点までの運送中に起きる人身や物損事故だけ。
通常の運送業者ならこの保険でも危険は担保されるのですが、
こと引越しとなると少し事情が変わってくるのです。
引越し業者特有の運送作業に、上図の青い枠の作業があります。
引越しというものは、荷物の搬出入における家財や家屋の破損に一番注意が必要ですが、
この青い枠の補償は通常の引越し業者は保険を付保していないのです。
具体的に言いますと、
【運送中の人身、物損事故は補償できるが、作業中の家財や家屋は保障できない】
こんな内容の保険なのです。
ではどうしてこの青い枠の特約に入らないのか?
理由はカンタン…保険料が高すぎるのです。
高いから一番大事な部分の保険に入らないうえ、
さも全てが保険で担保できるかの様に説明している現状なのです。
上に書いた【新居に傷がついても補償してくれない引越し業者のる理由】を、
電話の向こうの女性にはゆっくりと丁寧にお伝えしました。
その電話口の女性、本当にびっくりされていましたし、落胆の様が電話でも伝わってきました。
一日に何件も引越しを抱える作業スタッフがバタバタと行う引越し、
その上、万が一の時に保障できない保険内容。
文句が言いたくてもお金を作業前に払わされているのでどうしようもありません。
いまの引っ越し業界ってこんな状況なのです。
相手:「では…どうしようもないのですか?」
私:「原則的には仕方ないと思われます。」
その方にもう少し交渉が有利になる様、アドバイスさせて頂きました。
電話を切る際にその方が言われた言葉。
「この様な内容を他の方にも知って頂きたいです。」
私はこのブログに書かせて頂くことを提案したところ、
個人名や地域、引越し業者名を出さないことを条件に承諾してくださいました。
もし皆さんが引越しをお考えで業者の見積りを取られるなら、
「ウチは保険に入っているから大丈夫ですよ!」
こんなことを平気で言う営業マンに、少し突っ込んでみてくださいね。
ちなみに弊社は来年の春以降に引越し事業を立ち上げる準部をしています。
新築の引越しを専門に受ける【新築専門の引越し】です。
私たちが立ち上げるこの【新築専門の引越し】は、
上に書いた青い枠までしっかりと補償を付けることになっています。
詳しいことは詳細が決まってきた段階でお知らせしようと思います。
最後まで読んで下さってありがとうございました!
HPも御覧くださいね!