こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
【新シリーズ】 あの引越会社が倒産に至るまで 第4弾です。
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さて、2007年3月末の最も忙しい日の夕方に【ある事件】は起こりました。
私の机の前に来た○○専務は、開口一番こう言い放ちました。
「合田!関東が火を吹いてるぞ!何を管理してるんや?」
私の答えは非常に明快でした。
「知ってますよ!ずっと気になって朝から問い合わせしていますから。」
「でも、関東の本部長も業務責任者も、大丈夫!って言ってますやん。」
「今年の繁忙期は関東への応援部隊を出さない!って決めてますし、
役員会でも皆さんが了承した事でしょ?」
○○専務は顔を真っ赤にして、
「約束なんてどうでもいい!関東を何とかしろ!」
「お客さんに迷惑をかけるつもりか?」
「じゃあ出しましょう。でも、関東への応援をこの時間(18時)から指示をしたら、
他のブロックの翌日の仕事に穴が開くことくらいは理解されていますよね?」
「役員会での周知の決定事項を覆すのなら、私の通達では不足ではないですか?」
「是非!○○専務の名前で通達を出されてはいかがでしょうか?」
「約束を守れない、問い合わせをしても正直に言わない者の味方をするんですか?
これは専務としてのお言葉ですか?東京の本部長としてのお言葉ですか?」
元々○○専務とは会わなかったので、矢継ぎ早に正論をまくしたてました。
「何とかしてくれ!」
一言だけ発すると、○○専務は怒って席に戻っていきました。
実はこの時すでに、各支社には事前に根回しを済ませていたのです。
「もう一回だけ関東に行かせてくれるか?」
他の支社も関東の状況は社内システムで把握できています。
全ての支社が、
「準備はしていますから、指示があればすぐにでも大丈夫です。」
この時ほど、3年間の業務本部での成果を見た事がありませんでした。
「ありがとう。頼むな!」
各役員に事情を説明し、了承を取った上で各支社に指示を出しました。
しかし、この○○専務とのやり取りが伏線となったのです。
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とりあえずこの辺りで一旦アップします。
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