こんにちは
11月に入って、すっかり秋めいてきました
天気がいい日に紅葉した街路樹を眺めながら散歩
…なんていうのも気持ちよさそうですね
私はもっぱら通勤途中に車の窓から眺めるくらいですけど
さて、今回はつい先日私が体験した話を聞いて下さい
その日は、家族と一緒に落語を聞きに出かけました
年に1度ある盛大な落語会で、
毎年参加するのが恒例になっているのです
高座に上がられる噺家さんの噺はどれも楽しく、
日常のあれこれを一瞬忘れられるような思いがしました
そんな中、ある高名な噺家さんが、
「脚が痛くて正座が出来ない」とのことで、
おそらく、ご自身が痛くないような姿勢で座られて、高座を務められました
最後に全員が一斉に舞台に出て来られたのですが、
着物を脱いで洋服に着替えたその方を見て、
私の眼は釘づけになりました
この方はさっき見た座り方をしてはいけないのでは
その座り方を続けていたら、
痛みが治るどころか余計にひどくなってしまうのでは
というか、
その立ち方・歩き方を少しでも改善したら、
痛みが軽くなるのでは
そう思ったら、その後のトークも何も耳に入ってきませんでした
きっとお医者様にもかかって、治療も受けていらっしゃるでしょうから、
私のような者が何か言うこと自体失礼ですし、
そもそも当の噺家さんにお話をする機会もないわけなので、
気にしても仕方がないのですが、
どうにもこうにも気になって気になって、気になって気になって…
モヤモヤしてしまった…というわけなのです
脚に限らず、筋肉や関節に痛みがある場合、
その痛みの箇所に問題があると思われがちです
でも、そこではなく、他の場所に問題や不具合があって、
それによって痛みが引き起こされている場合もたくさんあるのです
私から見て、その方はまさにそのように見受けられ、
その座り方を続けると、
不具合がますますおおきくなって、
痛みがひどくなるのではないかと感じたのです
(遠目で見た感じだけなので、絶対そう!と言い切れるわけではないのですけどね…)
実はこれは特殊なケースではありません
痛みがある箇所をかばって生活しているうちに、
不具合が大きくなって、かえって痛みがひどくなってしまう
…なんていうことは往々にしてあるのです
痛みをかばうのも大切ですが、
まず痛みの原因をきちんと知って、
それに応じた対応をすることが何よりも大切
言いたかったけど言うことができなかったので、
ここでいつも以上に力説しておきます
休みの日に一番忘れたいのは仕事なはずなのに、
仕事で発揮しなければならない観察眼を、
全力で発揮してしまった私ってなんだかなぁ…
と思いながらの帰り道でした