踊る小悪魔 -16ページ目

踊る小悪魔

会社の先輩に恋をしました。

ただいま。


猫宮さんはそう言って部屋に入ってきた。


ここは猫宮さんの家じゃないですよ(笑)


軽くあしらってみた。


いいの。

ここはもうひとつの俺の家だから。


そうきたか。


でもその言葉に偽りなく

猫宮さんは私の家で違和感なくくつろいでいた。


これどうぞ。


私はさっきの買い物で買った灰皿を渡す。

歴代の彼氏たちが使ってきたやつは

引越しの時に捨ててしまったから。


喫煙者の人(♀)が家に来た時のために


とか


空き缶を灰皿代わりにする行為が好きじゃない


とか


理由は色々あったけど


結構なヘビースモーカーな猫宮さんが

無いと困るだろうなと思ったのは確か。


なんで自分は吸わんのに

こんなの買ってきちゃうのー


猫宮さんは軽く呆れながらも嬉しそうだった。


会社の話や仕事の話を聞いて

ハグして

キスして

2時間くらいでばいばい。

土曜日。


私は休み。

猫宮さんは出勤。


夕方頃、電話が来た。


仕事終わりました。

迷惑じゃなければ今からお邪魔したいんだけど・・・


今出先から帰ってる途中なんですが・・・

どれくらいで到着します?


20分くらいかなー

もし俺が早く着いてもどっかで適当に時間つぶすから

急がず帰っておいで。


了解です。


前回

お風呂を貸す

という理由があった。


今回は

何を理由に家に入れたらいいんだろう。


一人で暮らしてる部屋に

自分以外の人が来ると

あとで一人になった時無性に淋しくなる。

だからあまり人を家に招きたくないのだ。


彼氏でもない男の人は余計に。


でも、断れなかった。

長い一日。(深夜編)


今の部屋に引っ越してから

初めて家族以外の男の人を入れた。


私がすれてしまったのか

相手が猫宮さんだからなのか

違和感はなかった。


部屋をぐるっと見られて

ハグされて

キスされた。


昨日からずっとこうしたかった。

ずっと会いたかった。


今朝会社で会えなかったでしょ。

メールや電話をしたのは

気持ちが抑えきれなかったから。


夕方休憩室に行ったのも

澪ちゃんがまだいるって言うから。

いつもなら自分の机で周り巻き込んで無理矢理やるもん(笑)


お風呂貸してって言ったのも

結構本気だった。

本当に実現できるとは思わなかったけど。


一応まだ勤務中なんだけどね。

欲に負けました。


もったいないくらいの甘い言葉。


シャワーを浴びて

客用のジャージを貸してあげたら

猫宮さんはすっかりリラックスモード。


やばい。寝そう。


おやすみなさい。


だめだってー。

明日の朝までに終わらせないといけないんだって。


そうこうしてたら

会社に残ってる方から

早く帰ってこい

と呼び出しの電話が来て

猫宮さんは会社に戻ることに。


しかし、こんなに居心地いいとは思わなかったな。

また来てもいい?


いつでもどうぞー。


私からも積極的に攻めてみたけど

拒否される事もなければ

今までより先に進む事もなく。

なんなの?


宙に浮いた状態はまだまだ続く。