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うどん屋を紹介してもらった


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お世話になっている方にうどん屋を紹介してもらった。有名な店で美味しいとのこと。帰りに寄ってみた。

店に入ると、地元の家族連れで混雑していた。店の主人とおばちゃん店員2名はややパニック状態。カウンターに座ってメニューを見る。

かけうどん300円、かき揚げうどん400円。えーっ、安い。得した気分だ。かき揚げうどんを頼む。

えらく待たされた。かき揚げを注文してから揚げてくれているようだ。良心的だなと嬉しくなる。

やっと運ばれたうどんは透明な関西風。九州人の私にとっては嬉しい。さっそく汁を飲む。

えっ?!味がない。まるでお湯を飲んでいるかのようだった。かき揚げも食べてみるが、これまだ揚がっていないのではないか?まるで生のかき揚げを食べているみたいだ。うどんの麺だけが唯一の救いだが、まあ可も無く不可も無い。

うどん一杯食べるのにこれほど時間が長く感じたのは初めてだ。かき揚げは本当に生だったのか、食後に若干胃が気持ち悪くなる。

そこに紹介してくれた方からのメール。
「味も悪くないし、コストパフォーマンス抜群でしょ?」

まさか正直に安かろうまずかろうの極みだなんて書けない。これからもこの方との関係は続くのだ。
「安いのにびっくり。丼セットが700円なんてすごい。今度食べてみます」

いくら社交辞令でも、人として「おいしい」とは書けなかった。あの店で丼セットを食べるのは、たぶん来世だ。

するとすぐさま返信が来た。
「喜んでもらえたようで何より!」

全く喜んじゃいないけど、せっかく好意で紹介してくれたのだから、気分を悪くさせなくてよかった。ただ、次回会った時にまたこのうどん屋の話題が出ないことを願うのみ。一緒に行こうなんて言われたら仮病を使わなきゃいけなくなる。

「ここ、おいしいよ!」
私だって気軽に人へ紹介しているけど、実は今回みたいなことがあって、誰かに気を遣わせていることがあるのかも。もちろん、その逆で人から教えてもらった店が行きつけになることもある。

まあ、こればかりは仕方ないけどね。

(実話)満開の桜の下で

これは本当にあった話。

春、ある晴れた日の午後。狭いアパートの一室で引っ越しが行われていた。住人は二人だったが、そのうち一人が去って行くのだ。

それが和美である。彼女は一年余り共に暮らした彼を残し、別のところへ移ることにした。持って行く荷物はたいしたことなかったので、引っ越しは赤帽に頼んだ。若くて真面目そうな運転手が黙々と作業を続けている。

これは決して安易な選択ではない、と彼女は思う。やれることはすべてやった。川の水が最後に必ず海へ流れ込むように、こうなることは初めから決まっていたのかもしれない。でも、不幸になろうとして恋をする者はいない。ましてや結婚など。

彼との入籍を決意した時、まわりの全員が反対した。両親は激怒し、絶縁を申し渡した。妹は泣きながら和美をなじった。友人の何人からかは「だまされている」とまで言われてしまった。そんな状況になったのには、それなりの理由がある。

結婚した彼は日本人ではなく、イラン人だった。それも不法滞在の。それが公になった時、さすがに和美の職場では大騒ぎになった。決してそのようなことが許されないところだったのである。和美は上司の上司のそのまた上にまで呼び出され、何度も事情聴取を受けた。よく解雇されなかったものだと、今でも不思議に思う。

でもそれと破局は何の関係もない。あくまでも和美と彼の問題だ。一緒に暮らし始めてから、日に日に違和感が増し、二人は何度も衝突した。

殺伐とした言葉の応酬。和美への暴力はなかったが、彼は物に当たり散らした。最後の方は一日おきに壊れた物の後片付けをしている状態だった。

彼が外国人であることが関係あるのかどうかは、わからない。そんなことはどうでもいいことだ。ただ、別れの日を迎えた今日、大声で泣きわめく彼を見ていると、日本の男は絶対こんなことしないだろうな、とはふと思った。

「あと、何か運びますか?」
赤帽の運転手が和美に尋ねた。彼も事態は察しているはずだが、表情を変えずに仕事を続けている。

「もう大丈夫です」
和美が答える。自分でも冷静な声出すなと感じてしまう。

本当は和美が買った家財道具がまだあったけれど、それは彼に残していくことにした。必要最低限の物だけを持って行こうと決めていたのだ。和美は泣き疲れて頭を抱えている彼に向かって、生活上の申し送り事項をいくつか伝えた。彼が聞いているかどうかはわからない。携帯の番号は変えたし、新しい住所を教えるつもりもないので、もうあとで確認するすべはないのだが。

「じゃあ、行くから」
和美は彼に声をかけ、運転手に続いて部屋を後にした。もう振り返らなかった。

赤帽の軽トラックの助手席に乗り込み、和美はアパートの窓を見上げた。彼がじっとこちらを見ている。ここに越して来た時は満面の笑顔だったのに、今は涙でぐしゃぐしゃ。なぜ、こうなってしまったのだろう。何が悪かったのだろう。でも、あたしも彼もがんばったよね。

「出発します」
運転手が言って、エンジンをかけた瞬間、和美はワッと泣き出した。体の奥底から一年とちょっと分の思い出と悲しみがあふれ出てきたのだ。車はブロロロンとやかましい音をたてながら走り出した。泣いている和美をよそに運転手は何も言わず運転を続ける。

しばらく走った後、運転手がポツリと言った。
「桜がきれいなところがあるんで、通って行きましょう」
和美は返事もせず、ただ泣き続けるだけだった。

角をいくつか曲がった後、運転手はスピードを落とした。
そこで和美は泣くのをやめた。いや止まったと言った方がいい。

そこは満開の桜並木だった。真っ青な空を桜の花が覆い尽くしている。こんなところがあったんだ...和美は呆然とした。平日だからか、車も人通りも全くなかった。そこにいるのは和美と運転手だけ。

さっと、そよ風が吹いた。無数の花びらがくるくると舞い、トラックを包み込む。開けた助手席の窓から何枚かの花びらが入ってきて、そっと和美の髪や手の上に降りる。

前を向いたまま、運転手が言った。
「何があったか知らないけど、がんばってくださいね」

満開の桜の下。トラックはゆっくりと進んで行った。

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大阪には飛行機で行く

誰が何と言おうが、大阪は東京から飛行機で行くところだ。
決して新幹線ではない。新幹線が許されるのは名古屋までだ。

別に誰かに同意を求めるつもりはない。私自身がそう思うだけだ。

いくら飛行機が速くて割引切符があっても、空港までの所要時間や交通費を考えるとメリットはあまりないかもしれない。

それでもよい。私は大阪へ飛行機で行く。

(飛行機のメリット)

・乗り物に乗っている時間が短い。
・きれいな(はずの)CAから飲み物のサービスが受けられる。
・マイルが貯まる。

(新幹線のデメリット)

・乗っている時間が長い。特に名古屋から先が果てしなく遠い。
・眠たいのに朝一番から後ろで熱く仕事を語るサラリーマンの上司と部下をどうにかしたい。
・隣でノートPCを使って仕事をされると、おまえこんな所で何やってんだとのぞきたくなる。
・歩きまわる乗客がドタドタうるさい。
・寝たら車掌が絶妙のタイミングで検札に来て起こす。
・売り子が来るたびに何か買わないといけない気になってしまう。

だから私は新幹線より飛行機を選ぶ。大阪までリニアモーターカーが開通したら考えるが、2045年か。その時まで生きているか微妙だな。

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デアゴスティーニが止まらない

ほら、テレビでよく宣伝しているデアゴスティーニって通販あるじゃないですか。城やロボットの部品を毎月小出しに送ってきて組み立てさせたり、DVDのセットを第1回だけ異常に安く売って翌月から値上げするあれです。

私が最初に買ったのは、こちら。
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東宝特撮映画の全集です。私はこんな記事 を書いている通り、昔の(あくまでも昔のです)特撮映画おたくであります。これは嬉しかったですよ。普通なら一作品5,000円ぐらいするDVDが2,000円弱で買えるのですから。

好きじゃない作品、平成の駄作群は無視して、好きな映画だけ買いました。これは満足。

で、問題はこちらです。
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イギリスの特撮人形劇。サンダーバードのことは、あなたもご存知ではないでしょうか。これはテレビシリーズなのですが、複数の作品を2本セットにして月2回ほど送ってくるというやつ。1回1,750円が月2回だから3,500円。

結論から言うと、写真に写っている範囲で挫折しました。たぶん全体ではこの4~5倍はあると思います。まだ配送は続いているのかなあ?

いくら好きだからといって、2週間に2時間必ず見るって無理ですよ。普通のテレビ見るし、衛星放送あるし、映画館にも行くし、あっ、もちろん仕事しているし。あっと言う間に見ていないDVDが山積みになっていきました。

これがね、たとえば「サンダーバード」だけ集中的に配送して、終わったら次の作品...としてくれたら、まだよかったのですよ。ところがサンダーバードと必ず他の作品を抱き合わせで送ってくるのです。

「謎の円盤UFO」なんかは唯一の実写なのですが、これは今見ても十分面白いし、来たら嬉しかったです。最初のカラー作品「スティングレイ」も拾いものでした。だけど、「ジョー90」は金を出して見るほどじゃないし、「キャプテン・スカーレット」に至っては正直つまらないです。

というわけで、今回は何だこの作品かと放り出すと、またDVDが溜まっていく。しまいには郵便受けを開けるのが怖くなってしまいました。

歳を取って小金ができると?子供の頃に買えなかったものを買いあさったりすることがありますが、過ぎたるは及ばざるがごとしですね。

誰か、デアゴスティーニを止めてくれ!

ついに心の叫びは私にデアゴスティーニへ購読中止の電話をかけさせました。すみませんがキャンセルをと言うと、電話口のおねえさんは言いました。

「やっぱり見る時間なかったですか?」

新社会人におくる言葉?やらないことを決めよう

ただいまご紹介にあずかりました検非違使でございます。

私は著名人でも何でもなく、ただのサラリーマン中間管理職に過ぎないのですが、ご指名ですのでスピーチさせていただきます。

これから社会人になる方へひと言アドバイスをということですね。私自身も失敗続きの人生ですから偉そうなことは言えませんが、ちょっとだけ参考になるかもしれないお話をさせていただきます。

最初に学生と社会人の違いを2つあげてみましょう。

まず、収入が多くなります。よほどの例外を除けば、仕送りやアルバイトで得られる金額とは比べものにならないお金が毎月入ってくるわけです。

次に自由な時間が減ります。お金と逆ですね。当たり前と思われるかもしれませんが、学生の時に想像していた以上に毎日が早く過ぎていきます。1年、5年、10年、本当にアッと言う間であります。私なんかいつの間にかXX歳ですからねって、それは置いておきます。

つまり、社会人は多く入ってくるお金を少ない時間で有効に使わなければならないんです。

で、ここからが本題です。

高校生や大学生になった時もそうだったでしょうけど、環境が変わる時って新たにXXを「やりたい」とか「やってみたい」って普通思うじゃないですか。新しいことにチャレンジするってやつです。

もちろん、それはいいんですけど、あえて私はその逆もお薦めしたいのです。

どういうことかと申しますと、おもに余暇に関する話ですが、自分はXXはやらないという決意をすることです。

まわりの人が数多くやっていて、やればやったで面白そうなことをあえて自分の人生ではやらないと決めるのです。

私の場合、やらないと決めたものは以下の通りです。
・ゴルフ
・ギャンブル
・マリンスポーツ
・スノーボード

まず、ゴルフを例にとりましょう。

私は会社生活の大部分を営業として過ごしてきましたが、ゴルフをやれと薦められたことは何回もありましたよ。そのたびに変人と思われようが固辞してきました。バブルの頃にはゴルフをやらないだけでおかしいと思われていました。今じゃ信じられませんが。

でも結局、こうして会社で生き残っていますから、ゴルフをやらなければ仕事に差し支えるとかいうことはないわけです。それは間違いありません。

あれに手を出さなかったのは我ながら正解だったと思っています。金と時間の消費が半端じゃないですからね。もちろん、これは私にとってという話であり、皆さん全員に当てはまるわけではありませんよ。

次にギャンブルですね。

競馬、パチンコ、麻雀...。競馬は馬狂いの父を持っている関係で、付き合いで年に何度か1000円買ってもらったりはしますが、こんなのやっているうちに入りません。ギャンブルで金持ちになった人はまずいませんから、やめておけば間違いなく金の節約になります。

では、節約した時間と金は何のために使うか?金は貯めるためにあるものではなく、人や自分のために使うものです。

まず他人との付き合いに使えるお金が確保できます。友人、恋人、家族...。毎日だれかと付き合う必要はないと思いますが、いざという時にはスッとお金を出したいものです。飲み会、デート、冠婚葬祭、機会はいくらでもやってきます。

次に自分のために使えます。本当に好きなものへはリミッター(制限)をはずして投資できるわけです。私の場合、映画と書籍はいいなと思ったら何も考えずにチケットや本を買います。他に無駄遣いしていなければ、こういうものは好きなだけ買ってもたかが知れています。

本当にゴルフやギャンブルそのものが好きで仕方がなかったら、これはおやりになればいいと思います。でも、もし付き合いや時間つぶしで手を出すなら、始める前にちょっと考えてみてください。

それをあらかじめやらないと決めることで、人生の別の可能性を広げられるかもしれませんからね。

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※おまけは一昨日の百田夏菜子の一言。相変わらずド迫力です。ともみんというのは変わり者で有名なももクロのマネージャーです。

【映画評】ジャンゴ 繋がれざる者


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(概要)
異才クエンティン・タランティーノ監督が、前作からおよそ3年ぶりに放つ骨太のアクション大作。19世紀中期のアメリカ南部を舞台に、かつて奴隷だった男 の妻奪回のし烈な闘いを描き出す。レオナルド・ディカプリオが本作で初めてとなる悪役に挑むほか、ジェイミー・フォックスやクリストフ・ヴァルツら個性と 実力を兼ね備えた俳優たちが豪華共演。緊迫感あふれる人間模様と、驚きのストーリー展開。

【以下、ネタバレしないように感想です】

面白かったですよ。

でも、タランティーノは脚本で致命的なミスを犯していると思いますね。途中のエピソードで、たぶん多くの観客が主人公のジャンゴを嫌いになってしまうんですよ。

主人公ジャンゴがクリストフ・ヴァルツ演じる賞金稼ぎの歯医者に感化され、非情な人間になっていくことを描きたかったのでしょうが、あれはやり過ぎです。おまえ自分のことしか考えてないやんと。それ以降もジャンゴと歯医者のキャラに錯綜が見られるのは残念です。

歯医者が目立ちすぎて(アカデミー助演男優賞受賞だもんね)、どうも主人公ジャンゴのキャラが今ひとつ弱い恨みがあります。性格がはっきりしないんですね。

あと、残虐シーンはタランティーノお手のものとは言え、やっぱり気持ち悪かったです。実は私、結構苦手なんですよ。ストーリー上の必然性があったとも思えず、タランティーノ本当にああいうの好きなんだなと思います。要は変態ですわ。

165分という長い映画ですけど、飽きさせないのはさすがです。でも最後の方はもうちょっと整理した方がシャープに決まった気がします。どうせなら墓場でやっちゃった方がいいと思いましたけどね。この意味はご覧になればわかります。

と言うわけで、いろいろ書きましたけど、お金払って見に行く価値はあると思います。タランティーノが嫌いでなければお薦めです。

ももクロのブログで、ほっこりさせられましたの巻

別のことを書こうとしたのですが、ももクロの有安杏果(ありやすももか、緑、右から2番目)のブログを見てほっこりしたので、お裾分けします。

誕生日を迎えた彼女に真っ赤な口紅を塗ったメンバー4人が襲いかかり(!)、チューの嵐を見舞ったそうです。見てください、この仲の良さ。

決して作り物じゃない優しさ、暖かさが写真から伝わってくるじゃないですか。本当に幸せな気持ちになります。
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杏果のブログは、こちら をご覧ください。コピペしようかと思ったけど、やっぱり本物を見ていただきたいです。

杏果は喉の治療のため、年明けから2ヶ月声を出せなかったんです。ライブではダンスだけ。テレビや舞台のトークではフリップで筆談していました。それをメンバーたちがずっとカバーしてきました。

先週のライブからようやく彼女の歌は解禁となりました。そのお祝いの気持ちもあるのでしょうね。

よく頑張った、杏果!

こんな感じでほっこりしていたかと思うと、新曲では5次元へリスナーをいざなうんだと言って、こんなコスチュームですからね。人呼んでドリアンマスクです。これでもアイドルかと。

このコスチュームの新曲は、こちら。 真ん中の博士はももクロのマネージャー、川上さんです。妙に演技がうまいです。
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この振れ幅の大きさが魅力の原点なんでしょうね。まだ当分は目が離せませんわ。

健康は何のためにあるか?

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何年か前のTVタックルだったかな?たしか健康特集をやっていた時のことでした。

健康に命をかけているサラリーマンの日常生活が紹介されていました。早朝起きてまず走る。食事はヘルシー。会社は毎日必ず定時で切り上げ、ジムへ直行してハードな運動。酒を飲まない。夜は早く寝る。

彼の筋肉は年齢不相応のムキムキさ。毎年の健康診断で悪いところ無しと言われ続けていることを自慢げに語っていました。

それを見ていた、ビートたけしがボソッと一言。

「健康なんて、徹夜で仕事をするためにあるもんだ」

そうですよね。彼は結局、自分のことしか考えていないのです。VTRを見ている限り、彼が死んでも悲しむのは本人だけのような気がしました。

自分の仕事が早く終わるなら誰かの仕事をたまには手伝う。同僚と酒場でおおいに語る。妻子の話に耳を傾ける。もし、こういう時間を彼がまったく持っていないとしたら、何のための人生でしょうか?

たけしが言うとおり、健康が目的ではなく、健康な肉体を使って何をやるかが重要ですよね。

今夜、私が自分に禁じている「夜中のラーメン」を食べたのも健康以上に重要な何かを成し遂げるためです。決して誘惑に負けたわけではありません。

ただ惜しいかな、その何かがよくわからないのですけれど。

物は人を選ぶ

一緒に働いていた協力会社の営業部長。彼はなかなかのやり手で、私とはお互いに仕事を紹介したり、されたりの間柄だった。

だけど、彼にはいつも違和感を感じていた。それは彼の腕時計が原因だった。高級時計のことをあまり知らない私でも、それが軽く百万円を超えるブランド時計であることが一目でわかった。

私は彼と会うたびに腕時計に目を奪われてしまったが、「立派な時計ですね」とお世辞のひとつも言えなかった。そんなレベルは超越している。

その腕時計は完全に彼から浮き上がっていた。スーツを着た彼が腕時計をつけているのではなく、まるで腕時計が人間をつけて歩いているようにさえ見えた。

彼はどれだけ給料もらっているんだよ?と、私は上司や同僚とよく話をした。よほどのマニアでない限り、腕時計に大金を投じるのは順番が相当後のはずである。いくら取締役営業部長だったとはいえ、そんなに高額な給料をもらえるとは思えなかった。

そして、しばらく彼の姿が見えないなと思っていたある日、私は顧客から思わぬ話を聞いた。あの営業部長が懲戒免職になったとのこと。会社資金の横領が原因らしい。

刑事事件になったかどうかは知らないけれど、多額の弁済を彼が迫られたことは間違いない。きっとあの腕時計も彼のもとを去ったことだろう。

結局、彼にふさわしくないあの腕時計は、彼の物であり続けることを拒否したのだ。

物は人を選ぶのである。
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秘密の連絡網

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そろそろコートを脱ぐ季節ですね。前から感じていたのですが、ある日を境に私以外のみんなが一斉にコートを着たり脱いだりしている気がします。そう、まるで示し合わせたかのように。

これが偶然であるはずがありません。

きっと私の知らないところで秘密の連絡網があって、各種伝達が行われているのだと思います。それに私以外の全サラリーマンが加入しているのです。

前の晩に電話かメールで「明日からコート着用よろしく」とか、「コート脱ぎますよ」と連絡がまわってくるのでしょう。

なぜ私がこの連絡網から漏れているのか不明です。

どなたか、入り方を教えていただけませんか。


※ここまで書いたのを読み返すと、精神を病み始めた人の文章みたいですね。ネタですよ、ネタ。ウキャキャキャ。

やっぱり病んでいるか?