10人前後のBBQパーティにちょうど良いコストコのバーベキューコンロを紹介する。
シャア専用ZERO-CUBEの庭は主の居ないときに勝手に来客がバーベキューをする無料スペースとなっている。なので以前から大型のアメリカンBBQグリルを検討していた。
色々検討した結果、コストコで売られている大型バーベキューグリルのマスタービルト 36インチ(91cm)チャコール ワゴンBBQグリルを購入した。
↓在庫あるっぽい。価格も下がっている
amazonや楽天などでは5~7万円程度と少しお高いものの、コストコ店頭では¥43,800、オンラインで¥46,980が定価。(ただしコストコではR7年5月現在で長らく在庫切れ。型が代わる前触れと思う)
追記:
コストコで6月末にプロモーションセールがある様子。再入荷するのかね?
何度か買い物に行ったときに現物を確認済み。中華製造らしいが、Masterbuilt自体はアメリカのメーカーなので金属の厚みもあり良い物と思います。なお、この製品はメーカーサイトには載っておらずスモークホロウなど他ブランドも存在するのでコストコなど大手販売店専用のOEM廉価製品と思われます。
私は、コストコ バーベキューコンロだから、コストココンロならぬコストコンロと呼んでます。
こういう物は重さが重要で、大きな筐体で重量が軽いものは単純に鉄の厚みが薄くて弱いが、この製品は57㎏以上もあるまあまあしっかりした製品。
事前調査した製品レビューではおおむね良い評価が多いものの、いくつか気になる評価もあった。曰く
- ネジ穴の位置ズレがひどい
- 組み立てが大変
- グラグラ揺れる
- 中華製だから品質が悪い
- 部品が曲がっていた
- 説明書の図が分かりにくい
- 急に値段が下がった
…のだそうだ。
う~む、もっと良い製品はあるのか? うんうん在った。
OKLAHOMA JOE'Sというアメリカ製品でコストコンロよりさらに重く、71㎏もある非常にしっかりした製品。お値段がほぼ倍の9万円近いためコストコンロ2台分だが、私好みの漢っぽいところが随所に見られ古い良き時代のアメリカ製品の魅力があふれている。
すっかり惚れ込んでしまい小遣いを足して買う気になっていたが、よくよく調べると…やはり中華製であることを知ってスーっと熱が冷めた(笑)
多少の不具合があっても私ならなんとでもできるだろうという事でコストコンロの購入が決まった。
そして、実際に組み立てた経験から製品レビューに反論を書いておきましょう。自分で買った製品が一番良い製品なの(笑)
- ネジ穴の位置ズレ→組み立ての基礎を知らず、ネジ穴を1つづつ本締めしているとしか思えない。まずはそれぞれのネジを仮締めして、全ての関連するネジが入ってから本締めすることで回避できます。私は全く感じなかったくらい精度は良いです。
- 組み立てが大変→この組み立てが楽しめないなら出来上がっている製品を買ったほうがいいと思うんだがね…
- グラグラ→正しい工具を使って適正に締め付けていないから。一般的な2番のドライバーとペンチ程度でも組み立て可能だけど力が入りにくい位置のネジがあるため、ネジをなめ易く本来の強度にならない場合があるだろう。
- 中華品質云々→いやいや、中華製で値段のわりに品質は高い方だと思います。溶接が点付けで全周に渡って溶接されてないというレビューもあったが、そんなグリル見たことないぞ(笑)
- 部品が曲がってる→事故でしょう。すぐに返品して交換してもらえば良いだけ。
- 説明図→う~ん、プラモデルがきちんと組み立てられるレベルなら問題なく理解できると思うよ~
- 急に値段が…→購入時期やシーズンで価格が変わるのは仕方ない事。saleを待ったが諦めて定価で買ったウチはどーしてくれるねん(笑) 安く買えた人だけ喜べばよろしい。
つまり、全て組み立てるユーザー側の問題。
さて、人気商品のため興味ある方も多いようすで、この記事にもアクセスが多い。組み立て方法についてのコツを以下で3つご紹介したい。コツというか注意点をまとめておくのでこれを守ってもらったら誰でも組み立て可能と思います。私は穴あけも溶接も、一切の加工をしてませんよ。
作業風景は全て動画撮影してます。全部が写ってるわけでは無かったけど見やすく編集してから後日別記事にします。どなたかの参考になれば幸い。
組み立て方のコツ①
まず犬が飛び蹴りしてこない(笑) 広いスペースを確保。
本日は晴天なり…で、今も外気温が35℃まで上がっている。こんなテラスで長時間作業すると私の命の危険がアブない。エアコンの効いた室内で作業することに。設置予定場所であるテラス横の和室にシートを敷いて組み立てはじめた。私ひとりで組み立てたが、人手があったほうが失敗しにくいのは間違いない。二人以上を推奨。
必要な物は
- +ドライバーが2番(一般的なの)と3番(太いヤツ)3番は長いのと短いのがあった方が良い。
- モンキーレンチ、もしくは8mm、10mm、17mmあたりのスパナ。大体はこれで用が足ります。手回しで止めたキャスターの締め付けには薄口スパナ17mがあるとなおよろしいが、無くても重量があるため緩まない。
- デカいゴミ袋(緩衝材の量がハンパない)
組み立て方のコツ②
重さがあるので蓋を広げて荷物を引っ張り出すような通常の開梱はとてもできない。四隅の段ボール角をカッターで切り放射状に開く。開いた段ボールの上で作業すれば傷もつきにくい。角々は固い紙アングルで守られているが、深く差しすぎないように注意。
発泡スチロールなど梱包材を取り除き全てのパーツを展開する。取り扱いマニュアルを一通り読んでパーツの数をチェックして損傷の有無を確認すること。不足したり変形している部分があればそれ以上組み立てることなく写真を撮って返品措置などをとったほうが良いだろう。
↓パーツリスト
パーツの形状と数が判るようになっている。
私の場合は筐体底部のヒートシールド(追加された遮熱版)に結構なガリキズがあったが、組み立てると見えない部分なので全然問題ない。このへんは海外製品にはよくあることなので外部じゃなきゃ気にしないこと。
↓傷物ヒートシールド
炭を置く火皿の下になるため全く気にならない。これは塗料が焼けて剥がれてしまう対策として追加されたらしい。
ちなみに私は開梱してパーツチェックするだけで30分かけました。
組み立て方のコツ③
マニュアルに従って、大まかには脚部を仮組み→本体を載せる→細部を仕上げる…の順番で組み立てていく。
↓マニュアル例
ご覧のようにセクションごとに使うネジと数、パーツの裏表、穴の数や向き、などが絵を見て判るようになっている。こんなに解りやすく書かれている日本語マニュアルがあるのに「説明書が分かりにくい」というレビューは酷でしょう。
唯一分かりにくいと感じたのが「ネジはまだ締め付けネジはまだ締め」の一文。これは翻訳上のミスだろうから「ネジはまだ本締めせずに仮締めにしておけ」と受け取ってあげてください(暖かい目でみましょう)
脚部などの要所要所に英語と中国語だがパーツ名シールが貼っているので組み間違えも少ないハズ。ネジ類については薬のようにパッケージされ種類ごとにまとめられているので、アルファベットの呼び名で探してその都度必要数だけ出すこと。これを守らず全部出しちゃうと混ざってどこに使うネジか分からなくなるよ。
マニュアルによると、筐体の前面下部左右を繋ぐサポートバーを外して(不要になる)作業することになっているが、一人で組み立てる場合は持ち上げるときに歪んで所定位置に入りづらいだろう。二人作業を推奨する所以。私は載せてから横に倒して外した。
↓完成品はこちら
押し出しが強くアメリカっぽい大迫力。犬小屋の横なのにへーきでバーベキューできる大雑把な私にはちょうど良い製品。
↓畳めるサイドシェルフ
屋根下とはいえテラス放置予定なので2,000円ほどで売ってる安物をamazonで購入。じつはコストコンロを買う前に色々そろえていたのだ。
BBQグリル用カバーは安価なものが多数出品されておりどれを選んでよいか判らん。コストココンロに使ってるというレビューがあり実績がある物を選んだ。巾着のようにコードを引っ張って裾を絞れるようになっていて実用的。大きさは(S - 145 x 61 x 117 cm)を選択したがサイズ感が重要なので私も画像付きでレビューしといた。
↓私もレビューした
★★★★★
全体画像にあるコストコのMasterbuilt36inチャコールワゴンBBQグリルで使用。サイズSで良いくらいの大きさだが、サイドボードを片方畳まないとギリ入らない。 画像②は向って右のサイドボードを畳んでテンションコードはタイヤを覆い隠すように絞ってる状態。 画像③は台風に備えて縛った状態。サイドボードは両方とも畳んでいる。カバーをかけただけだと密着しないのでパタパタ音がでると思う。 両方を広げたままカバーしたい場合はひとつ上のサイズが良いと思います。 耐久性はこれから判断。新品なので当然だが、犬がかけた小便を洗い流したところでは撥水は充分。テラス屋根の下に設置してるので基本はカバー不要。吹き込むような大雨の際に出番が来る。不要なときは本体にあるポケットに押し込めば収納できるのも気が利いている。 劣化すれば買い替え出来るコスパ良い製品。
よく見ると画像③には犬の小便が掛かっている(笑)
追記:実際の台風ではこの状態でも煙突の間がパタついて音が出たので重石にレンガを載せてた。
↓グラグラ具合の動画(30秒)
捩じるようにチョイと揺さぶってみた。キャスターもあるため多少は揺れるがグラグラと表現するほどかね? キャスター付き4本脚で立つ製品としては充分しっかりしてる方だと思うよ。これ以上に揺れる人は締め付けトルクが不足してるので組み立て直しが必要です。
これからシーズニング(保護用の油脂類を除去するための焼き入れ)を済ませたら使用感をレビューしましょう。
次回予告
「Let's American BBQ!」
乞うご期待!
↓関連記事の組み立て解説動画
組み立ての全行程をマニュアルを参照しながら解説しています。これを見たらだれでも組み立て出来るぞ!
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