概ね調子のよいミニ・クーパーだが、前々から燃料計の表示がおかしかった。
給油した直後は反応するものの、少し経つとメモリが半分になったりまた戻ったり。次にエンジンをかけると全くゲージが動かなかったりしていた。あまり信用できない状態。走行距離で大体の残量を把握していたものの、バイクと違ってリザーブの無い車では予備タンクは必須。
これと同じ現象はHarley-Davidsonでも経験していた。
タンク内にゼンダーという部品があり、油面に応じて浮きが上下してガソリン残量を示すわけだが、経年劣化で摩耗し電気抵抗を変化させる部分が剥がれたりして不良となる。
ちなみにこの時のゼンダーは古すぎて手に入らず、ヤマハの部品を加工してゼンダー部分だけを合体させて取り付けた。なので古臭いハーレーのメーターの中でタンクだけゼンダーセットについてたブルーのLEDライト付き燃料計が付く羽目になった。
まー、ミニもゼンダーが悪いことは分かってたんだけどね。ローバーミニのゼンダーの価格を調べたら2万円近くもするのよ。どーせ遠出なんかしないからそんなお金あったらパチンコ行った方がマシじゃん。てなわけで、大勝したときにでも修理しようと放置していたが、全然勝てない(笑)
近々途中給油しないといけない程度に遠出する予定が出来たため、残量が判らない状態だと安心して休憩できない。高速道路でのガス欠は違反点数2点の罰金9000円に問われることもあるれっきとした違反。
違反するとマズい仕事だしカッコ悪い。安い社外品を見つけたので交換することにした。
前回給油してからあまり走ってないので半分以上はガソリンが入っていると思われる状態。
まずは車体後部から潜り込んでタンク下からガソリンを抜く。
↓タンクから出ているホースを外す
ホースプライヤーなら一撃。この工具は古い車を整備する人は持っていた方が良いです。大体は固着しとるの、これ。
↓抜いたガソリンをバットに受ける
バットに受けたあとバイクレースをやってた時に使っていた軍用のガソリンタンクに移していく。2500円で買ったイタリア軍用の中古品だが、まだまだ役に立つ。
まだ入るよねーっと入れてたら溢れさせちゃった。
あ、この作業するときは火気に気を付けてくださいよ~。燃えます。
残りは携行缶に入れる。おおよそ25リッター抜いた。
↓外したゼンダー新旧比較
上が純正。下が交換した社外品。ロッドなどに若干の形状違いがあるものの問題なく使える。でもこの形状違いが後で微妙なことに…
↓付け替えて配線
ゼンダーを入れた後にU字の爪を叩いて回すと押し付けられる仕組み。固定位置を迷うかと思ったが、切り欠きを合わせないと入らないので迷うことなしの簡単交換。ちなみにタンク側面のゼンダーユニットもトランクの中でこの状態で存在する。カバーなど無しのシンプル構造。
↓動いた!
ただ、満タンでもこの位置までしかメモリが上がらない。