今回は前日からガンの準備をしたりするほど楽しみにしていた塗装作業を行う。
朝から音を立てるのはマズいので、外さなかったドアの取っ手やウインカーなど細かな部分のマスキングなどをしていく。9時過ぎからサンダーを使って足付けの最終仕上げに600番で一通りサンディングしなおす。
いよいよ昼前から塗装に入る。
season1のときに一緒に購入していたスプレーガンは、有名どころのアネスト岩田がDIY向け製品としてAIRREXというブランドで出しているPS-95という重力式スプレーガン。
↓コレ
ノズル口径1.3㎜の汎用性が高く素人でもある程度の塗装ができる品質でプロ向けの半分程度の価格。本来いくつかカップを使い分けたりするが、どうせプロ並みの塗装は無理だし水性塗料でせいぜい2色くらいしか塗らないのでこれひとつで充分。
ガンを使うのは久しぶりのためカップに水を入れて吐出量の調節方法の練習。コンクリート壁に水を吹いてみた。
↓まずは練習(笑)
↓色の薄い部分から塗っていく
まずパテの跡を点で吹いて色を付けておく。薄い部分が無くなるように車の周囲を吹いて回った。
↓後部から塗り出した
角のリブなど平面以外から吹き付けてだんだん平らな面へ塗り広げていく。
最初はムラムラで仕上がりが不安だったが、塗り重ねるとそれなりに仕上がっていくようだ。楽しい楽しい。
もうお分かりでしょうか?
ポンコツくんの新しい色はオリーブドラブ(OD)で自衛隊カラーです。メッキ部分はつや消しブラックにするので軍用車風ミニになる予定。
なんとタカラ塗料さんはこの塗料を実際に自衛隊にも卸しているそうで、ホンマものの自衛隊仕様であります。
↓色の違い
手前のドアがOD色で奥のきちゃない方が元のレーシンググリーン。同じ緑でもこれだけ違うと塗り残しはなさそう。
↓屋根も塗った
これは脚立に登って上から吹いているため、どうしても真ん中あたりは距離がある。ガンと屋根との距離が離れると吹き付けているときから塗料が乾くのか粉っぽい。真ん中あたりだけ妙にザラっとした仕上がりになった。
↓うお~!た、垂れたー
修正方法のセオリー通り1000番程度のペーパーで磨いて塗りなおす…などということはなく、放置。どうせ目立たない部分だからイーの!
およそ2時間くらいかけて全体が塗れたあと、ホイールまで塗ったところで色替えのため一旦カップを洗う。これが水道水でできるので水性塗料は便利。
外さなかったメッキパーツをマスキングしたあと、こんどはつや消しブラックを入れて塗装していく。もうこの辺りでは手が塗料だらけになっているのでスマホを触ることが出来ずあまり画像が無いが、バンパーやグリルなども段ボールを下敷きに塗装している。
さて、多少の心得がある方は疑問に思われるかもしれない。
「え?メッキに塗装してもすぐに剥がれるんじゃね?」
あい、その通り。
今回はどうしてもメッキパーツを黒くしたかったので樹脂やメッキなどの金属ボディー以外に塗装する際に使う非鉄バインダーという接着剤のようなものを使った。
↓これが無ければ全塗装してない
2025年5月追記:
実際にバンパーは黒メッキの物を買おうがと迷ってたくらい。メッキパーツをつや消し黒塗装できなかったらZEON軍仕様は考えられなかった。ドアハンドルは入れそこなって擦るので鍵穴周辺が剥がれたが、他の部分は2年以上経っても剥がれていない。
これを塗っておくとすぐ乾いてメッキ面に樹脂の膜ができ塗料が乗りやすくなるのだ。刷毛のあとが出るかと思っていたが、全く気になるほどでは無かった。
これは振動の多いホイールにも使用している。
↓つや消しブラック塗装
一旦剥したマスキングをやりなおして非鉄バインダーを塗布してから塗装。
↓塗装完了
マスキングを剥がして走れるようにくみ上げた。塗装ブース代わりのマスカーを破棄し、キレイに洗い流して撮影。全ての作業が終わったのは9時を回っていた。おお、寒!
なんとか塗りあがった。
シートカバーなど未だ届いてない部品もあるし、オーバーフェンダー取り付けなどこれからの作業もある。
正月休みの3日ほどで行った板金塗装の報告はここまでにして、次回に細部を仕上げてから明るい所でオシャレに精悍になったポンコツくんをご覧いただこう。