重症箇所の修理に取り組んだ。経年劣化のサビから発生したシャーシの穴あきを修理していく。
鉄板などはモノタロウで事前に購入済み。購入したのは穴埋め補修用に3.2㎜厚の鋼板と、ボディ用に0.8㎜鋼板。
ただ、実際に作業すると薄い鋼板を組み合わせて強度を出してる箇所だったので考えていたより苦労する羽目になった。
溶接が必要な個所は以下のとおりで、大きく分けて3ヶ所あり症状がそれぞれ違う。
①右タイヤハウス後部
ジャッキアップしたあと馬を架ける場所なのだが車内から手でサビを取っただけでこの有り様。これでは馬を架けたらグズグズに崩れてしまうのは当然だろう。
②サブフレーム後部マウント基部
ここも加減速の際に加重が掛かる部分。車内の補強プレートに沿ってクラックが入りそこからサビて貫通している。ご覧の右側がひどいが左も修理が必要。
③番外:ボディのサビ
これはサビで塗装が浮いてきてるだけなので走るのには影響がない。ここは今回手を出さず塗装をやり直す際にパテ盛りか溶接かで修理する予定。
今回は、まずタイヤハウス後部の貫通穴を修理する。ここに穴が開いてると馬がかけられないので初めて車載ジャッキを活用した。
↓車載ジャッキ
ボディ横の穴に突起を差し込んでボルトを回すという単純な仕組みで、片側の前後タイヤを同時に上げることができる。まあ、見てのとおり路上ではあまり使いたくない代物。
↓サビ部分を切り取る
ここは作業し易いので普通のグラインダーでアッという間。刃を入れるときはちょっとドキドキした。
↓サビや塗装を落とす
細かい作業にはマイクログラインダーが活躍。画像撮り忘れたが、取りきれない部分はサビ転換剤で朽ちやすい赤サビを進行しにくい黒サビに変える処理をしている。
↓ボール紙で型紙を作り3.2mm厚の鉄板を切り出す
一般的なシャシーの厚みに合わせて買った鉄板だが、2㎜もあれば充分だったな。分厚過ぎたため切断はともかく曲げる作業が大変だった。ハンマーだもの(笑)
↓下側も型をとる
↓複雑な形状で難しい作業だった
紙の裏にどうしても鉄板どうしが浮いてしまう部分があり、きれいに溶接できそうにない。とりあえず凸に合わせて切って曲げることに。出来た隙間は後で溶接で埋めよう。
↓3枚の板で囲うかたち
ハンマーで叩いて形状に合わせて曲げてある。
↓マグネットで張り付けて最終調整
↓溶接していく
こんな作業しやすい場所なのに溶接ヘタだな~(笑) ちなみに瞬時に遮光する自動遮光面を使ってるのにこれ。
↓アグラ組んで溶接していたら足が燃えてた(笑)
何だかあったかいな~っと思って遮光面を外すと本当に炎が上がって燃えてた。作業ツナギと中のズボン、アンダーパンツ、靴下まで溶けてしまった。ヤケドしなかったので笑い話。
↓車内からも溶接
これだけしっかり溶接しとけば馬を架けても大丈夫だろう。下から見ると隙間だらけだったが、溶接前に車内からハンマーで叩くと結構くっついた。
長くなるので今回はこれまで。
溶接後の処理についてはサブフレームマウント部分と合わせて別記事にします。