ローバーミニのクーラーはいわゆるエアコンではない。
文字通りのクーラーで、ただ冷たい風が出るだけの装置である。インダッシュというダッシュボードと一体化したタイプと吊り下げ式という後付けしたものがあるようだが私のは一体タイプ。
いずれにせよ夏が暑い日本には必需品…と思いきや、まったく必要性を感じない。
室内空間が狭いのでクーラーで冷やすより窓を開けた方が早いし気持ちいいのだ。皆使ってるのかね?
私は元々バイカーだから夏は暑く冬は寒いのが当たり前だし、お母さんも車は雨に濡れなければ良いというシンプルな考えの持ち主。夫婦そろって車に快適空間などは求めてない。
夏は窓を全開、冬も窓を開けてヒーター焚いて走る。雨の日も窓を開けて走るのは窓が曇るから。
そう、窓さえ開けられればエアコン等は要らんのだ!(悔し涙)
だから人を乗せたときに一度使ったくらいでほぼ使ってない。唯のオブジェどころか重りになっているだけ。購入後2~3年してから試しに点けたときには既にガスが抜けたのか冷たくはならなかった。
いつか外そうと思いながらガスの処分方法が分からずそのままズルズルと15年以上放置していたもの。
今回はシャーシーの溶接作業をせねばならんのでコンソール下の足元周りをできるだけスッキリとさせておきたい。室内機は助手席の前にあるが、こんなものがあったらやり易いはずの内部からの溶接作業も難易度が上がる。それでなくてもヘタなの。
やるなら今しかあるまい。
という訳で思い切って取り掛かった。
↓助手席側の上についているのが室内機
こんなものが在れば助手席の人は足も組めない。ステレオの左にあるのがコントローラー。
ははは、結局は全て外した方が作業しやすい。
ついでに壊れて使ってないステレオもスピーカーも配線込みで全て取っ払う。これは破棄だな。
↓エンジンルームは外していくだけの簡単作業
邪魔者を外せるのが嬉しくて写真を撮り忘れるくらい夢中になって外してた。前の画像で誤魔化す。
↓取り外したパーツ
リレー類もあるのだが、配線がメインハーネスと一体化している部分があり、現段階では外すのは難しい。電気系の組みなおし時に配線の働きを確認しながらバラす予定。
さて、クーラーを取り外すときに問題になるのがオルタネーターの位置で、コンプレッサーを介して2本のベルトでオルタを回している。コンプレッサーを外すとベルト1本分のズレが出るためそのままではウォーターポンプから出ているプーリーに直接ベルトを架けられず発電できない。
↓元の位置では取り付けが出来ない
そこで移設用のステーとプーリーを単体で購入。キットより割安だったが、そのままではプーリーが少し内側に入ってベルトラインがずれる。数ミリのスペーサーが必要だ。
以前外したお古パーツのゴミから何か使えないか探すと、ネジ穴が潰れたハブナットが出てきた。これを削ってスペーサー替わりにすることにした。
↓削って調整ハブナット
↓そのままだとファンに貼りつくプーリー
↓でっち上げスペーサー入れた状態
数ミリ浮いてるのが分かる。ただ、ハブナット穴のほうがオルタのボルト径より大きいためそのままでは真芯が出ない。ゴムのOリングを入れてからナットを入れて固定。
これでなんとかプーリーのベルトラインがそろうはず。あとは注文してるベルトが届いたら発電可能になるだろう。
外したクーラーは中古部品としてヤフオク行きの予定。
今回の修理に購入したパーツ代を少しでも回収できればいいな~