2月もなかばになりました。
暖冬のせいで正確な評価にはならないかもしれないけど、以前よりの宿題であるゼロキューブの防寒性(保温性)についてご報告しておきます。
結論から先に書くと「ゼロキューブ歴6ヶ月の感想」にも書いたとおり、エアコン以外の暖房器具はなにもないんだけど
「ゼロキューブは”ポカポカ暖かい家”ではないが、寒くもない」
が正直な感想になる。
床暖房があるわけでもなく、足元にもカーペットすら敷いてないので素足だとフローリングがひんやりするのは当然で、室内でも靴下をはいていることが多い。でもスリッパを履かなくても寒いとは感じない。お母さんは裏が掃除クロスになってるスリッパを履いている。
しかし、暑さ寒さの体感は人によって違うだろう。
私は冬でもバイク通勤する根っからのバイカーで寒さに強いらしく、職場でも同僚よりジャンパー1枚少なくて平気。もともと気管支が弱く喘息気味なので体が暑くなると咳が出る。むしろ少し寒いくらいが調子良い。今日も日中の室内ではTシャツ一枚。
片や同居人のお母さんはやはり女性だったようで寒さに弱い。いつも私より1枚以上厚着する方。
ちなみに夫婦とも還暦前のお年頃。
こんな2人が同意見で”寒くはない”と思っています。
ゼロキューブ標準仕様と我がシャア専用ZERO-CUBEとの違いもあるだろうから他府県でのゼロキューブと単純比較することはできないが、温暖な兵庫県神戸市にある我が家では冬でもエアコン以外の暖房器具の必要性を感じない。
シャア専用ZERO-CUBEは、ほぼ標準のゼロキューブ+BOXだがシミズホームオリジナル仕様(「シミズホームのゼロキューブ標準仕様」参照)もあって断熱に関するいくつか標準から変更された部分がある。
まず、南面の窓をスリットのFIX窓から大型FIX窓に変更して陽光を取り入れやすくしている。
元々気密性の高い2×4工法に加えてアクアフォームという吹き付け断熱材を使用しているため、建物筐体自体が冷蔵庫のような隙間のない作りになっている。外気が入ってくるのは24時間換気の換気口のみ。新築だから当たり前だが、旧宅にあったような隙間風は感じない。
これはゼロキューブ標準だが、熱が逃げやすいとされる窓もすべてYKKap APW330というLow-E複層ガラス窓になっているのは効果大。樹脂製のサッシで熱が伝わりにくく、2枚のガラスで断熱効果を高めているため、別記事にあるように防音性能にもつながっている。
家でカラオケしてもヘタな歌が外へ漏れず近所迷惑にならないという余禄もあったりする。
参照
言葉では実感できないだろうから、少しでもデータとして見てもらおうと温度を記録してみた。
家にいないことが多いため、同じ時間帯で写真を撮ることができず、思い出したときに写真を撮ったので時間はバラバラ。間隔も様々だが、その温度差を目で見る事ができるかと思います。
まず、以前「室内外の温度計を付けた」で案内した室内外の温度などを計れる温度計を撮ってみた。
↓2019年12月5
最初に温度計を付けたのは24時間換気の吸気口で、温度計の後ろにあるのが室内のカバー。
いちばん上の数字が室内温度。その下が外気温だが、よく見るとおかしいところがあるね?
室内より室外の方が気温が高いことになっているのだ。これはセンサーの位置がテラスの屋根下で最も風が通りにくく日当たりが良いため。センサーを通した24時間換気の吸気口には外部との境にネットが貼ってあるので完全に外部に出せず、黒いカバーの内側にあったセンサーが直射日光で暖められたものと思われます。
これでは正確さに欠けるな。
↓温度計の位置を変えた
リビングの窓枠を通してセンサーを出すことにして窓と和室との間の壁に温度計を取り付けた。センサーはテラス屋根の一番内側で雨に当たらない位置で壁に沿わせて貼り付けている。
これで温度を記録しようと思ってたが、体感的に外気温がひと桁にはなっているだろうと感じるときにも10度を超えていたりするので安物の温度計だけでは信用できない。エアコンのリモコンに外気温(室外機にセンサーがあると思われる)が表示できるので同時に記録することにした。
室内温度については温度計もエアコンも1~2度のズレはあるものの概ね一致している。
温度計センサーは南に面する屋根の下でL字状の壁に囲われた一番奥に位置する。3~4m離れたエアコン室外機は建物西の吹きっさらしの場所であることを考慮すると、風の当たり方が違うため常時数度の温度差があってしかるべきかと思います。
↓それぞれの位置
当家のエアコンは朝の6時から7時までは自動でつくように設定しており、そのあとは休みの日でも夕方までつけることはほとんどない。
多くの場合はエアコンの機能で「快適自動」というのがあるのでこれをつけるが設定は21~22度の様子(よく知らん)で、寒いなと感じるときには「暖房」にすると25度くらいになる。
これを前提に以下の温度を見てちょーだい。
↓2019・12・27 昼前
日中なのでエアコンはつけてない。
↓2019・12・29 深夜
夜更かしして寝る前に撮影。もちろんエアコンは暖房をつけている。
あけおめ~
↓2020・1・1
お屠蘇を頂きながら撮影。
少し冷え込んだ感じで、おせちを食べてる間はエアコンは快適自動でつけたままにしていた。
↓2020・1・2 午前中
2階で作業してたのでリビングのエアコンはつけてない。
↓2020・1・2 午後
外気温は少し上がっているが、室内温度は殆ど変化ない。曇天のため窓からの太陽光が少なくて室内温度が上がっていないようだ。
日差ししだいでは室内が寒く感じることもある。
↓2020・1・3 早朝
たまたま目が覚めたのでエアコンが自動でつく前に撮影。朝の最も冷え込んでいる時間。
深夜の就寝時までは当然エアコンをつけていたわけだが、室温は下がっている。
↓2020・2・20 早朝
やはり早くに目覚めたのでエアコンがつくまえに撮影。
↓2020・2・21 午前
本日の様子。朝7時にエアコンは消えている。
温度計とエアコンとで外気温は常時4度ほどの差があるようだ。
エアコンをつけてない状態ならば、おおむね室内外の温度差は10度程度あることが判る。
日中はカーテンを開けることで吹き抜けの大窓からの陽光が差し込み室内温度を若干上昇させることが多い。朝の電気代が安い時間にエアコンを作動させると、運転を止めたあとも温度は維持されやすい。
人が出かけて留守の間は陽光のみが部屋を温めているが、夕方までに5度ほどは室温が下がっているようだ。
しかし、写真こそ取れてないものの、お母さんが仕事終わって家に帰ったとき(つまり誰も居ない状態の夕方)で、室内温度が16度を下回ったのは見たことがないそう。
さて、結論を正確に書くとするならこうなる。
「シャア専用ZERO-CUBEでは朝にエアコンを作動させると暖冬の真冬程度なら日中は暖房要らずで快適。吹き抜けは暖房効率が落ちるとはいえ、エアコン性能次第でそれほど気にならない。シーリングファンはあった方がカッコいい(笑)」
今年は暖冬のため外気温が氷点下になったことは一度もない。雪も2~3度ほど降った程度で路面が白くなったことも記憶にない。
したがって愛車ミニくんは未だスノータイヤを履いていない。必要ないからだ。
長くなったので気になる電気代は項目を改めて別記事にします。
これから住宅を検討する方の参考になれば幸い。