間取り考察 その②(KAI平屋のこと) | シャア専用ZERO-CUBE戦記

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従軍5年の中堅となったシャア軍曹は曹長に昇進しました!
還暦夫婦が建てた企画住宅ゼロキューブのブログ。自らシャア専用と名付けた赤い外壁の住まいに関する出来事について(たま〜に)ガンダムテイストを交えながら書き記す、親族への報告と忘備録を兼ねた全記録。

 
今でも未練があるZERO-CUBE 回 ACT1(平屋)。
広い土地があれば、おそらくこれにしていたと思えるくらい気に入ってた。
少しうろ覚えの状態なので忘れないうちに書いておく。
 

ZERO-CUBE 回 ACT1(平屋)

 
初期のころは夫婦ふたりだけで住む小さな家を考えていたため平屋を希望していた。無知だったので平屋の方が安いだろうと思っていたこともある。
 
ご存知の方のほうが多いだろうが2階が無いから安いというものでもないらしい。確かにホームメーカーさんがいうように平屋だったら屋根が半分で済むわけではないし、風呂もトイレも半分には出来ない。から建築費が1/2になるわけない。それどころか割高になる。
 
それを知っててもなお欲しいと思ったのがKAIの平屋だった。
 
 
KAIのシリーズの最大の特徴は、中庭を中心に部屋を配置して陽光を家の真ん中から取り入れることにある。上から見ると漢字の「回」という文字そのものの形をしており、プライバシーとセキュリティに配慮されつつ個性的な住宅である。
同様に外壁には小さな窓を配置して一見要塞のような個性的な外観となっている。
 
2階建てシリーズの ACT2 と ACT2CUSTOM は眼中になかった。というか金額的に無理だった。開口部周囲に2階の高さの壁があるわけだから陽光が当たるのは日中のみで普段は中庭が暗く感じるのは当然だろうし。
(今ふっと思いついたが、内壁をシルバーのガルバにすると明るいかも)
 
正直なところ、私にはこれら2階建てのシリーズの外観はまるで風の谷のナウシカにでてくる王蟲のようで好きになれなかった(黒い外壁のオープンハウス見たら非常にカッコ良かったです)のだが、平屋の KAI ACT1はカッコよく見えた。
 
KAI平屋の間取りをみると当初の私達の希望を全て満たしてくれるように思えたのだ。セキュリティ面でも優秀だし、1階和室で全ての生活が完結しプライバシーの守られた明るい家で夫婦二人には十分な広さもある。
 
 
 
 
これは中庭が欲しい人はもちろん、プライバシーを気にする人には最高の設計ではないだろうか。
 
検討していく上で問題だったのが我が家の敷地に入るかどうか。もうひとつの条件である2台分の車庫を確保すると素人目でも厳しかった。
これが平屋の難点で、必要な部屋数を作るとどうしても建坪が大きくなる。
 
そこで間取り作成ソフトPowerSketchで標準間取りから何かを削って縮められないか色々組み合わせて考えた。WICを削り和室の廊下を削ったり中庭の向きを変えたり玄関も少し触ったような気がする。さらにトイレ他の住設の位置を移動したりすることで何とか全体の幅を90㎝削ることに成功。
 
早速うっちーに見てもらうと「よく出来てる」との事で実現可能であった。問題は価格でこれまでの経験からこれほど間取り変更するとかなり価格が上がるだろうと思ってたら、材料費なども少なくて済むしとのことで逆に下がるらしい。
マジで!
 
この時の間取りをぜひ見てほしかったのだが、残念ながらデータを間違って消してしまって手元に残ってない。
後でまた作ってみたが何か微妙に違う。納得いくものは出来なかった。
検討される方はご自身で頑張ってみてください。実用性をそれほど損なわず小さくすることは可能です。
 
 
さてさて、本格的に検討に入ると心配に思えたのが犬の庭。元々広くはないのに敷地キチキチに建物が建つことになるためウナギの寝床のような庭になる。
そこで中庭が犬の遊び場にならないか考えた。ウッドデッキを廃して中庭に芝を張りデブさん専用ドックランにするのだ。
これを私達はデブガーデンと呼んでいた。
 
しかし、6帖の庭だけでは寂しいなぁと思ってると突如ひらめく。建物の下、基礎の一部をトンネル状にしてデブさんが自由に庭と中庭を行き来できればいいじゃないの。うっちーに強度的な問題は無いのか調べてもらった。
可能であるとのご返事。
 
こうなると夢が広がる。
風呂場の窓を内側床面近くまで下げた大きな窓にすることで風呂に入りながらデブさんと遊んだりできるのではと考えたりしている。
 
中庭に雨水が溜まらないよう、排水を考えてトンネルの通路を工夫したり防犯のために犬が通れて人間が通れないよう(どうせデブガーデンに面した窓は開けっぱになる)に工夫せねばならんなぁなどと具体的に考えたりしてる。
 
 
そんなに気に入ってたのになぜKAI平屋にしなかったのか?
 
形状が変わっているからか? そんなことない。私は家にはそれほどのこだわりが無いので、形や色など自分が気に入ってれば少々街並みから浮こうが後ろ指刺されて笑われようが全然気にしない。(一緒に住む方はたまったものではないな(笑))
 
 
実は、土地の形状が微妙に合わず現状ではひょっとしたら入らない可能性があることが分かったからだ。
それだけなら強引にこれを建ててたかもしれないが、遊び半分で面白がって家のプランを作ってることがお母さんにばれていたらしく中々GOサインが出なかったことが大きい。
 
この頃にはすでに子供たちが帰省するための家、ご実家としての機能が必要であるという方向に変わってきていたこともあり、土地に入らない可能性のあるリスクをしょってまでKAI平屋にする必要なしと、お母さんから引導を渡されてしまった。
残念!!
 
 
犬をはじめとするペットと住まう家としてKAIシリーズはかなりの可能性を秘めていると思います。
私とはご縁が無かったけど良かったらご検討なさいませ。
 
 
 
追記:
そうそう、思い出したから書いておく。
実は仕事で行き来する範囲にこのKAI平屋の実物が一軒ありKAIを検討しだしたころに気づいて何度か通りがかりに見てきた。住宅地内部に表面を合わせており、背面は後ろの幹線道路に面しているため背面のパラペットが丸見えで、それがかなりダサかった。
どれくらいダサいかというと、やっぱりKAI平屋を止めて良かったと思うほど。
 
見る限り標準のままと思える外観なのでパラペットもそのまま標準なのだろうが、建物の大きさに比べてパラペットの立ち上がりがやたらと高く見えるのだ。比率の問題だろうが屋根が近いこともあると思われる。一種の取って付けたような異物感がある。少なくともスマートではない。
 
このダサい感じを無くすためにはおそらく屋根の勾配を緩くする必要があるだろう。しかし、そうすると雨漏りリスクが高まる。
 
 
この部分のデザインを何とかすればもっと人気出ると思うがね。スノコ状のデザインプレートでパラペット間を埋めるなどの方法はどうだろうか?
あるいは、全ての屋根を中庭に向けて流し中庭から排水すれば全周にパラペットを回せてカッコよくなるぞ。
 
関係者のご一考をお願いしたい。
カッコよくしてデブガーデンもとへ、ペット用中庭付きプランを出してみれ。
愛犬家に売れるかもよ。