「我が日本の使命」=「世界の八紘為宇」
師走に入り、本通信で、
まさに、偉大な大帝、昭和天皇と
柳田国男が「日本人の可能性の極限」と評した
慶応三年生まれの紀州の巨人、南方熊楠との、
魂の呼応を記し、
次ぎに、現在の我が国の亡国的状況を記した。
その上で、本稿において、
我が国の人類史における使命は、
世界の諸民族の、
「グローバリズム」からの脱却を促し、
「世界の八紘為宇」
を実現することであると明言する。
三十年ほど前、西洋人が書いた
「国民を幸せにしない日本というシステム」
という本が我が国で出版された。
この本の題名から、
「郵政民営化でなければ夜明けがない」
と言うが如き、当時の世相を思い起こして欲しい。
明治維新を成し遂げたが、
次ぎの八十年後の大東亜戦争に敗れて
GHQに占領統治された日本人は、
GHQによる、
日本という国家が、世界と自国民に惨害をもたらした
というが如きプロパガンダに曝されてきた。
従って、日本人は、
戦後の輝かしい復興と高度経済成長を誇らしく思う反面、
公害や水俣病などの高度経済成長の負の面・暗黒面を強調するプロパガンダも受容した。
即ち、輝かしい戦後復興と高度経済成長の中で、
戦前の大東亜戦争と戦後の高度成長の両時代を通じて
日本人の自虐意識は、温存され続けてきたのだ。
従って、この本の
「国民を幸せにしない日本というシステム」
という題名は、
明らかに、戦後の日本のこの風潮に合致していた。
そして、この風潮は、
常に、日本の「国家」と
日本の「社会システム」そのものに対する攻撃を
日本人に促していたのだ。
同時に、この時、
欧米から新自由主義に基づく「グローバル化」の趨勢が
我が国にも到来していた。
従って、
「国民を幸せにしない日本というシステム」
という題名が明示する通り、
この風潮は、日本にシステム改革、
即ち「構造改革」と「民営化」を促すものであった。
そして、我が国に、
欧米つまりGHQが植え付けた従来からある自虐史観に
さらに、
欧米による新しいグローバリズムが重なって、
総理の小泉純一郎が、
偏執狂の如き目つきで叫んだ、
「郵政民営化なくして構造改革なし」、
「構造改革とは郵政民営化であり]
[郵政民営化とは構造改革である」、
という訳の分からん熱狂が到来した。
そして、総選挙で、
この熱狂に便乗した者どもが
「小泉チルドレン」となって当選し、
郵政は民営化された。
是、戦後最大の失敗!!
では、そもそも、グローバル化とは何か!?
それは、国境の垣根をできる限り引き下げ、
制度、文化、慣習などを共通化し、
人、物、カネ、サービスの流れを活性化させることであった。
しかし、
現実に引き起こされたその結果は、
欧米の巨大多国籍企業だけの繁栄であり、
各諸国に、外国人労働者や移民を増大させ、
加えて、
エリート層と庶民層の経済格差の増大と、
民主主義の機能不全、
そして、
各国国民の伝統的価値観の崩壊である。
グローバルな企業や投資家は、世界中を移動できるので、
できるだけ人件費の安い稼ぎやすい国を選んで
会社や工場を移動させ、資本を動かす。
従って、
日本などの先進諸国の労働者の賃金は上がらない。
この最中のTV画面で、
欧米の巨大多国籍企業の経営者が、
あたかも古代ローマの皇帝の如く、
舞台の上で両手を拡げてスピーチをしている映像が度々登場し、
我が国の自動車製造会社トヨタの創業者の子孫も、
恥をさらすが如く、TV画面の舞台の上で、
そのジェスチャーを猿真似していたことが思い起こされる。
結局、現在起こされている「グローバリゼーション」の動きは、
かつて一神教のキリスト教が、十六世紀に、
軍隊的規律で動く「イエズス会の布教活動」によって
世界全体をキリスト教化して
単一世界にしようとした動きと同様な
欧米巨大多国籍企業による
世界諸国家群統一化の動きであると思われる。
従って、この動きから脱却しなければ、
世界の諸民族と諸国家のもつ
様々な個性的で独特な文化と文明は消滅する。
そこで、我が日本の使命は、
様々な民族と国々からなる
国際社会の共存共栄体制の構築ではなかろうか。
そして、是こそ、
「世界の八紘為宇」
「世界の様々な諸民族は、
同じ屋根の下に住む一つの大きな家族」
ではないか!
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