日本を救出するために生涯をかけよう! | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

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一刻も早く拉致被害者が「日本に帰る」日を。
 
 
横田 滋さんが

六月五日午後、お亡くなりになった。
謹んで、ご冥福をお祈りいたします。
永遠の安らぎのもとで、
奥様の早紀江さんと、
今も、
北朝鮮に抑留されている娘のめぐみさんを、
お守りください。


同時に、
看病を尽くされた奥様の早紀江さんと、
北朝鮮にいる娘のめぐみさんの、
ご健勝を、切に祈り申し上げます。


一年前に、川崎の病院に滋さんをお見舞いしたのが、
最後になってしまいました。
お見舞いの後、
奥様の早紀江さんとジャーナリストの有泉さんと
三人でお昼の食事をしました。
そのとき、テーブルで早紀江さんと話していて、
無念の思いが込み上げてきて不覚にも涙が溢れてきました。
早紀江さんが、手を伸ばして慰めてくれました。
申し訳ない!
反対やないか!
俺が慰めなあかんのやないか!
と、心で叫んだのです。

本年に入った、二月、
神戸の有本恵子さんのお母さん、
嘉代子さんが亡くなられました。
その時、
神戸に行って、夫の明弘さんと嘉代子さんの写真を見ながら、
嘉代子さんと早紀江さんが、手を取り合って、
私たち京都と神戸の関西人同士で気が合うの
と言っていたことを思いだして、
早紀江さんも、寂しくなったなあと思ったのです。
・・・    ・・・    ・・・    ・・・

横田滋さんのことで、一番、心に残ることは、
平成九年一月のことだった。
前年の暮れ、
今、特定失踪者問題調査会代表をしている荒木和博さんが、
事務所に来て、
北朝鮮に十三歳の女の子が拉致されている、
北朝鮮から韓国に亡命した者が、
韓国の警察にしゃべり、
韓国から日本の警察に照会
があった、
と話した。

そこで、二人で、
このまま日本が無反応なら、
北朝鮮で、その女の子の身に危険が及びかねない、
今すぐ、声を上げよう、

ということで一致した。

そこで、
実名でやる。少女Aではダメだ。
問題は、
めぐみさんのご両親が、実名でやることを承知してくれるか否かだ。
荒木さんに、そのご両親の意向の確認方を任せて報告を待った。
そして、
父親の滋さんが「めぐみ」の実名でいいと承諾した旨の返答を得た。
よって、実名「横田めぐみ」で、
一月、政府に質問主意書を提出し、
二月、衆議院予算委員会で質問した。


思えば、この父親の実名承知の決断は、
娘に身の危険が及ぶ可能性を承知した上での決断なのだ。
尋常な決断ではない。

私は、それから、時に、
実名を出して、
北朝鮮で、めぐみちゃんの身に危険が及ばなかったか、
北朝鮮の権力は無慈悲だ、殺しかねない、
という心配と不安がフト浮かぶようになった。
ましてをや、
父である滋さんや母の早紀江さんの心労は、
如何ばかりであったろうか!

そして、平成十四年九月十七日、
北朝鮮は小泉訪朝団に、めぐみちゃんの死亡を伝えた。
横田滋さんは、泣き崩れた。
私は血の気が引いた。
我々を、いや、日本を、励ましてくれたのは
母早紀江さんのその時の言葉だった。

皆さん、めぐみは濃厚な足跡を残していきました、
人は、皆、いつか死にます。
皆さん、めぐみを愛してくださってありがとうございます。


しかし、
朝鮮語が堪能で北朝鮮専門家の荒木和博と西岡力は、
我が
外務省が北朝鮮の言うことをそのまま盲信して
我が家族に
「死亡宣言」したのに対し、
直ちに、
北朝鮮の死亡報告は嘘であることを見抜いた。


しかし、二年後、
北朝鮮は日本にめぐみさんの死を信じさせようと、
「めぐみさんの遺骨」を日本側に提出してきた。
横田夫婦に娘の死を信じさせれば、
拉致問題は葬式をだして終わり、
小泉純一郎が北朝鮮に約束してきたように、
日本は北朝鮮に一兆円を超えるカネを出すからだ。
即ち、
小泉訪朝における小泉と外務省の主目的は、
北朝鮮に巨額のカネを渡し、
国交を結ぶ
ことであった。
拉致被害者救出は、主目的ではない。

従って、
小泉総理と金正日の平壌宣言には
拉致の「ら」の字もない。
従って、実は、この時、
日本が
核をもつテロ国家に巨額のカネを渡す
テロ支援国家に転落するか否かの境目だった。
しかし、
日本のDNA鑑定技術のレベルは、北朝鮮の想定を超えて優秀であり、
我が国は、その遺骨はめぐみさんと別人のものと見抜いた。
その時、大阪の中之島の河畔にいた私に、
お母さんの早紀江さんから電話があった。
「めぐみの骨ではありませんでした」
その早紀江さんの声を聞いたとき、
私は空を向いて涙がこぼれるのをこらえた。

横田滋さんの、めぐみの実名を出してくれ、という決断は、
拉致被害者救出という時代を劃する歴史的な国民運動を誕生させた。
そして、
この運動は全拉致被害者救出完了まで続く。
従って、横田滋さんの思いは、これからも生きつづける。
明治の政治家である田中正造は、
谷中村という小さな集落を水没から救うために命をかけた。
彼は言った。
谷中村を救うことは日本を救うことだ。
谷中村を水没させることは日本を滅ぼすことだ。
即ち、亡国を知らざればこれ即ち亡国
、と。
横田滋の、
娘のめぐみを救おうとする生涯は、
日本を救う生涯だった。
横田めぐみの救出を諦めることは、
日本を滅ぼすことだ。

我らも、
横田滋さんに続いて、
全拉致被害者を救出するという
日本を救出するために生涯をかけよう!

 

西村眞悟FBより。

 

救う会TV第09回「金正日の拉致指令ー1978年の世界規模の拉致」

https://youtu.be/0c7kDMN19ig