朝鮮人追悼碑 群馬県が設置許可取り消しへ 守る会が移転拒否
群馬県高崎市の県立公園「群馬の森」の朝鮮人追悼碑をめぐり、設置者の「追悼碑を守る会」が碑前で開いた集会で日本政府を批判する発言があった問題で、茂原璋男副知事は11日、守る会に公園外への碑の自主移転を求めたが、守る会は「検討の余地はない」と拒否した。これを受け、県は9月16日開会予定の県議会までに決着しなければ、碑の更新申請を認めず、設置許可を取り消す方針を固めた。
会合は県庁内で非公開で行われ、終了後に守る会共同代表の角田義一元参院副議長が記者会見した。
角田氏は「碑の存在が紛争の種になっているというが、実際に殴り合いでもあったのか。更新しなければ日朝の拉致(問題解決)に微妙な影響を与える。日韓関係も悪くなる」と語気を強めた。許可取り消しになれば、「徹底的に戦う。おれが弁護団長になる」と訴訟も辞さない姿勢を示した。
同会は県側に、(1)碑の敷地を買い取る(2)1、2年の設置許可で様子を見る(3)10年間の更新を認め、当面、碑前では集会をしない-という3案を提示。県は回答を留保した。県は今後も同会に移転を求めるとしている。