伊弉諾神宮で「御田植祭」 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

五穀豊穣の願い込め
淡路島の伊弉諾(いざなぎ)神宮で「御田植祭」 兵庫

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伊弉諾神宮の「御田植祭」で、早乙女姿の女性らと苗を植える園児たち=淡路市多賀


 今年の五穀豊穣(ごこくほうじょう)などを願う「平成26年御田植(おたうえ)祭」が15日、兵庫県淡路市多賀の伊弉諾(いざなぎ)神宮で営まれた。赤いたすきに笠(かさ)をかぶった早乙女姿の県立淡路高校(同市富島)の女子生徒や同神宮の巫女(みこ)ら約20人や、同市立一宮保育所(同市郡家)の園児約15人が参加し、神前に供える米を育てるための「御斎田」に苗を植えた。

 この日、女性らは、神職が謡う古謡「田植唄」に合わせ、神の田に稲を植える喜びを表現した「御田植踊」を奉納。同神宮に伝わる古謡と踊りは、第二次世界大戦の影響で昭和15年を最後に約50年間途絶えていたが、氏子らの記憶などから平成3年によみがえらせた。

 奉納に続き、女性らは神社近くの「御斎田」に移動。園児と田に入り、横一列になって太鼓の音に合わせながら「イセヒカリ」の苗を丁寧に手で植えていった。同保育所の大谷琉華さん(6)は「田植えは初めて。田んぼは、にゅるにゅるしていたけれど楽しかった」と笑顔をみせた。また、本名孝至宮司は「日本の稲作の文化とは『日本人の心の文化』。この伝統を未来永劫(えいごう)、伝えていくことが大切」と語った。