No.973 平成26年 5月30日(金)
二十八日夕刻、石原慎太郎氏が維新の会の分党を表明した。
これは、「大阪市長の党」への三行半(みくだり半)であり、
理由は言わずとも分かっていることだ。
石原慎太郎さんと平沼赳夫さんらに、
この判断を促したものは、
我が国を取り巻く内外の厳しい情勢と、
祖国に対する政治家の使命感である。
今こそ、この厳しい情勢、即ち、国家的危機に対処し、これを克服するために、
我が国は「本来の国家」を取り戻さねばならない。
この「本来の日本」を取り戻し国家の安泰を確保するために、
自主憲法の制定は、
政治家の国家・国民に対する政治的使命であり責務である。
この使命の観点から、石原さんは、三行半を投げたのだ。
従って、これは、
公の使命に生きるべき政治家として当然のことである。
私は、この三行半を促し待っていた。
よって、これから、
国家的危機の克服、救国のための
真の保守集団結成への動きが始まる。
始める。
そして、恐らく、この動きが最後のチャンスであろうと思う。
何故なら、世界情勢の流動化と危機の厳しさから観て、
我が国には、そう多くの時間は残されていないからである。
では、もう一つの動きは何か。
それは、またもや「自民に対抗できる野党の結集」で、
左翼を取り込むかたちで行われる。
よって、目は内向きで国家観がない。
はて、この掛け声、どこかで聞いたことがある。
そう、「自民に対抗できる野党の結集」という掛け声、
あの悪夢のような民主党政権を生み出す前にも聞こえていた。
これは、我が国を取り巻く厳しい情勢に目を閉ざした、
反日でも侮日でも、何でもよいから、ただ人を集めるだけの
国家観と祖国愛と志がない声だ。