とてつもないご縁談 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 
西村眞悟の時事通信より。



No.972 平成26年 5月28日(水)

 

 五月二十七日の日本海海戦勝利の日、海戦海域を遙か北東に見渡せる対馬北端の殿崎にいた。
 我が国に勝利をもたらした連合艦隊司令長官東郷平八郎提督の揮毫した「恩海義キョウ(キョウは山+喬)」が刻まれた石碑の下で、
対馬駐屯の陸海空自衛隊司令及び幹部と地元有志による慰霊祭に出席していた。
 百九年前の明治三十八年五月二十七日は、我が国の運命が、
露西亜帝国のバルチック艦隊を迎撃したこの対馬近海で決せられたのである。

 午後、対馬を離れ博多に着くと、
高円宮家次女の典子女王殿下と出雲大社千家家の国麿さまのご婚約なるの報に接した。
 世界海戦史上、とてつもないことが起こった海域を眺めてから、
 世界縁談史上、とてつもないご婚約発表に接したわけだ。

 無学なうえに喩えが不敬で雑で、まことに申し訳ないですが、
ギリシャ神話でいえば、
アガメムノンに二人の息子がいて、
長男の直系が今もアガメムノンの指示によりギリシャの皇帝で、
次男の直系の今もアガメムノンの指示を守って父であるアガメムノンの大恩人の宮殿を守っている。
 そして、二千七百年後に、
 この二つの家の長男系の女王殿下と次男系の長男が婚約したとする。
 ヨーロッパ文明社会は、びっくりするだろう。
 起こりえないことだから、頭がくらくらするのではないか。
 ところが、
 日本では、自然に起こる。

 臣民として、このうえなく嬉しく、
 心より、お祝い申し上げます。