民族の歴史に誇りと自信を持てる国づくり。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





【誇れる国、日本】
侵攻だけでなく戦争も視野?断末魔・中国に油断するな。

http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20131117/dms1311170720002-n1.htm

 北京の天安門前での車両突入事件に続き、山西省太原市の共産党委員会庁舎前で連続爆発事件が発生するなど、中国で異変が起きている。共産党の重要会議、第18期中央委員会第3回総会(3中総会)は厳戒態勢下で行われ、何と治安ボランティアとして中学生まで動員されたという。

 過去、独裁政権はその末期に、少年までも動員して延命を図ろうとしてきた。最近のニュースを見ていて、私は「中国で王朝交代が近づいているのでは」と感じる。

 「中国4000年の歴史」と言われるが、わが国の「万世一系」の皇室・皇統とはまったく異なる。統一王朝が成立しても、官僚腐敗の蔓延、地方の反乱などで分裂し、異民族が、皇帝およびその一族を殺戮(さつりく)することによって、新しい王朝の皇帝になる血生臭い易姓革命を繰り返してきた。そして、その度の動乱・粛清で人口は激減した。

 現代の王朝・共産党一党独裁政権も、利権を握る官僚や軍幹部らの腐敗・賄賂で貧富の格差を拡大させている。

 昨年の中国人民銀行の調査によると、1990年代半ば以降で官僚や国有企業幹部の国外逃亡は1万6000~1万8000人という試算があり、彼らが海外に不法に持ち出した資産は約十兆円とある。

 環境汚染も深刻化している。

 有害な微小粒子状物質「PM2・5」の大気中濃度などが上がり、一部地域で視界10メートル程度という猛烈なスモッグが発生。工業化や都市化の影響で水不足や水質汚染も著しい。党や企業が環境破壊を無視して目先の経済成長を追い求めた結果といえる。

改革開放を進めた●(=登におおざと)小平は「先に豊かになれる者から豊かになれ」と語ったというが、これは「沿岸部から豊かになって、内陸部にも波及させて、最終的に国全体が豊かになる」という意味だった。それを曲解し、一部の官僚や軍幹部だけが富を独占し、民衆の生命を脅かす環境汚染を放置していれば、年間十数万件もの暴動が発生するのも当然だろう。

 国内不満を外に向けさせるため、江沢民政権以来、中国では「反日教育」「反日報道」を徹底的に続けてきた。仮想敵国を外部に作って、国内を結束させる目的だ。13億人を超える国民が教育や報道で「南京30万人大虐殺」や「釣魚島(尖閣諸島の中国名)を盗まれた」と信じ込んでいるのだから、恐ろしい。

 私は、共産党政権の矛盾が限界に達して中国が内乱状態になったとき、「反日」で洗脳された民衆の支持を集めるため、日本たたきの競い合いが行われ、より過激な勢力が支持を得る可能性があると思う。沖縄や尖閣諸島への侵攻だけでなく、核兵器をチラつかせて日本に強硬な要求を突き付けてくる恐れもある。

 断末魔にある中国では現在、「日本との戦争が近い」という話が広まっているという。日本人の感覚では笑い話だが、日本人と中国人の思考回路はまったく違う。油断してはならない。

 一刻も早く、日本人はこの現実を理解しなければならない。中国の王朝交代(=共産党政権崩壊)によって日本に害が及ばないように、民族の歴史に誇りと自信を持てる国づくりをして、中国の暴発に対処できる備えをすべきである。

 
■元谷外志雄(もとや・としお) 
 
 石川県小松市生まれ。信用金庫勤務後、27歳で注文住宅会社を創業し、その後、ホテルやマンション、都市開発事業などを手がけるアパグループを一代で築き上げる。同グループ代表。国内外の多くの要人と交友関係があり、政治や経済、軍事に関する知識も豊富で、社会時評エッセーも執筆する。著書に「誇れる祖国『日本』」(幻冬舎)、「報道されない近現代史」(産経新聞出版)など。