【皇室ウイークリー】(299) | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 

東京都で54年ぶりの国体となる「スポーツ祭東京2013」の総合開会式に臨席し、客席に手を振られる天皇、皇后両陛下=9月28日、東京都調布市の味の素スタジアム(山田俊介撮影)


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天皇、皇后両陛下が臨席された「スポーツ祭東京2013」開会式で、上空を飛行する航空自衛隊「ブルーインパルス」の航空機=9月28日、東京都調布市の味の素スタジアム(山田俊介撮影)


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伊勢神宮の式年遷宮で、「遷御の儀」参列のため内宮正殿に進まれる秋篠宮殿下=10月2日午後5時54分、三重県伊勢市(沢野貴信撮影)


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国体のなぎなた競技を観戦される秋篠宮紀子妃殿下と眞子内親王殿下=9月29日、東京都港区(大橋純人撮影)



 皇室とゆかりの深い伊勢神宮(三重県伊勢市)で社殿などを20年に一度作り替える「式年遷宮」の主要儀式「遷御(せんぎょ)の儀」が、内宮(ないくう)で2日午後8時に行われた。これに合わせ、天皇陛下や皇族方は各種の儀式や行事に臨まれた。

 同時刻に、陛下は皇居・神嘉殿(しんかでん)の庭で伊勢神宮へ向かって古式の正装で拝礼する「遙拝(ようはい)の儀」に臨まれた。常陸宮さまが皇族代表としてご参列。皇后さまは御所で祭祀の装束で拝礼された。皇太子さまはモーニング姿、皇太子妃雅子さまも礼服でお住まいの東宮御所で拝礼された。

 現地では秋篠宮さまが皇族代表として参列された。平成5年の前回に続き2度目の参列で、ヒノキの香りが漂う暗がりの中、神職の列にモーニング姿で続かれた。陛下の供物が奉納された3日の「奉幣(ほうへい)の儀」などにも臨まれた。5日の外宮(げくう)での遷御にも参列、6日帰京される。

両陛下は9月28日、54年ぶりの東京都での国民体育大会(国体)となる「スポーツ祭東京2013」の総合開会式に臨席された。大会関係者によると、式典の冒頭に航空自衛隊の「ブルーインパルス」が会場の味の素スタジアム(調布市)の真上を飛んで扇状の煙を描くと、両陛下は「きれい」と声を上げられたという。

 各宮家の皇族方は国体のさまざまな競技をご覧に。秋篠宮妃紀子さまと長女の眞子さまはなぎなたなど、常陸宮ご夫妻はウエイトリフティングなど、三笠宮家の彬子(あきこ)さまはフェンシングを、それぞれご観戦。日本サッカー協会名誉総裁の高円宮妃久子さまはサッカー、剣道の段位をお持ちの三笠宮家の瑶子(ようこ)さまは剣道と、普段から親しみのある競技をご覧になった。

 陛下は2日、スペインのラホイ首相と皇居・宮殿でお会いになった。同国のマドリードなどを抑えて東京が2020年夏季五輪の開催地に決まったことについて、首相が「成功をお祈りします」と述べると、陛下は「お気持ちをうれしく思います」と応じられたという。
両陛下は3日、11月に解散する日本傷痍(しょうい)軍人会の最後の式典にご臨席。陛下はお言葉の中で、戦地で傷つきながらも戦後復興に貢献した会員たちの労苦をねぎらわれた。

 皇太子さまは1日、英国王室のヨーク公アンドルー王子と東宮御所で約30分間懇談された。同日夜にはご夫妻で、文化庁芸術祭オープニングイベントのコンサートを都内で鑑賞された。当初は皇太子さまお一人の予定だったが、雅子さまもお出ましになった。

 宮内庁の山本信一郎次長は9月30日の会見で、寛仁(ともひと)親王妃信子さまの著書「思い出の先にはいつも家庭料理」(マガジンハウス)が今月17日に出版されると明らかにした。著書では、信子さまがぜんそくなどの治療の一環で東日本大震災の前から訪問していた福島県伊達市の食材を使った料理のレシピを紹介、エッセーもつづられている。信子さまは、東京電力福島第1原発事故後の風評被害に心を痛め、「恩返しができるのでは」と執筆を考えられたという。山本次長によると、信子さまはぜんそくの発作もほぼなくなり、公務復帰に意欲を見せられているという。

 三笠宮家の彬子さまは4日、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ケ谷で行われた「第11回国民の自衛官」の表彰式に初めてご臨席。過去の表彰式に出席されていた父、寛仁親王殿下のご活動を引き継がれた。彬子さまは「今後とも、世界に冠たる日本の自衛官の誇りを忘れず、ますますのご活躍をいただけますことを期待しております」とお言葉を述べられた。