韓国の朴大統領がベトナムで「二枚舌外交」を披露したと、ZAKZAKが指摘する。わが国に対して正しい歴史認識(?)を迫りながら、韓国 は自らがベトナム で犯した残虐行為にひと言も触れなかったではないか、と云う問題提起だ。他国を非難しながら、自国の罪を無視するのはダブル スタンダードだ、との主張はもっともではある。
但し客観的に考え、韓国 軍の戦争犯罪、即ち住民の虐殺や強姦を事実として認識し、朴クネが謝罪するかと問えば、未来永劫そんなコトは有り得ない。2001年のベトナム訪問時に正式謝罪した金大中 大統領が帰国するや、売国奴め!と激しく罵って謝罪自体を撤回させ、しかもそれで国民の支持を集めたクネ本人が、今さら、ゴメンナサイなどと口にするワケがない。
ベトナム における蛮行の証拠があるのに、朴クネが謝罪をしない理由については、いろいろな推測が成り立つ。例えば、ベトナム戦争 出兵に関する悪事を認めれば、父親の大統領時代を否定することになるから、あるいは、金大中 は北朝鮮の傀儡であり、謝罪は従来の反共政策を非難するためのポーズに過ぎなかったから、などの説が有力だ。
当たらずとも遠からず、かも知れない。しかし、肝心な点を見逃している。彼らが謝罪を拒否する最大の理由は、謝れば賠償の必要が出て来るからだ。賠償する気がないからこそ、絶対に謝罪をしない。良心の呵責か反共政策の非難か、何らかの考えで現職大統領が行った謝罪ですら撤回してしまうのだ。
日本人が後先を考えず、気安くゴメンナサイと詫びるのを知っている韓国 は、歴史を捏造して口汚くわが国を糾弾し、謝罪せよ、謝罪せよと繰返し迫る。何のコトはない。自分たちの主張が虚偽であると知っている以上、彼らはお詫びの言葉など待ってはいない。韓国の狙いはずばり補償だ。金欲しさなのだ。
仮に韓国 がベトナムで謝罪しようとしまいと、二枚舌であろうと、わが国には何の関係もない。大事なのは、うっかり相手のペースに乗って、安易に詫びないことだ。詫びれば、必ず補償を要求される。被害者面して強引な因縁をつけ、形だけでも相手が詫びれば「誠意を見せろ」と金銭を要求するのがヤクザの常套手段だ。ヤクザの行動をダブル スタンダードだと非難するのは間抜けな感じがする。