天皇・皇后両陛下ご動静。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





(5日・金/宮内庁発表分)

 

【午前】

 

  両陛下 岩手県住田町長とご懇談《被災者支援状況などについて》

                       (住田町・町保健福祉センター)

 

  両陛下 大船渡市長より復興状況などご聴取

                  (大船渡市・太平洋セメント大船渡工場)

 

  両陛下 太平洋セメント大船渡工場ご視察(同市)

 

【午後】

 

  両陛下 陸前高田市長から復興状況などご聴取(陸前高田市役所)

 

  両陛下 ご会食

 《知事、県議会議長、市長、市議会議長および警衛関係者》(同上)

 

  両陛下 同市立第一中学校応急仮設住宅ご訪問(同市)

 

  両陛下 支援者らとご懇談《支援活動について》

                    (同市立第一中学校応急仮設住宅)

 

  両陛下 一関市長とご懇談《復興支援状況などについて》

                         (一関市・市立大原公民館)

 

  両陛下 知事、県議会議長、県警察本部長からあいさつ、少時ご歓談

                               (同市・一ノ関駅)

 

  両陛下 岩手県から東北新幹線でご帰京





両陛下、がれき再利用の工場ご覧に。




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太平洋セメント大船渡工場で災害廃棄物除塩施設をご覧になる天皇皇后両陛下=5日、岩手県大船渡市(鈴木健児撮影)

東日本大震災の復興状況視察のため岩手県を訪問している天皇、皇后両陛下は5日、大船渡市で震災がれきをセメントの原料や燃料に活用し処理している「太平洋セメント大船渡工場」を視察された。

 県内で最多の死者が確認された陸前高田市では、保存作業を終えた「奇跡の一本松」を車内からご覧に。ご昼食に同席した戸羽太市長によると、陛下は「岩手のなかでは陸前高田が一番大変なようですね」と気遣われたという。

 約400人が暮らす仮設住宅も訪問し、被災者を励まされた。同日夜、帰京された。





被災者に寄り添い続け、「復興へご関心強く」




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仮設住宅を訪れ、住民らに声をかけられる天皇、皇后両陛下=5日、岩手県陸前高田市(代表撮影)

2日間にわたる岩手県ご訪問を終え、5日に帰京された天皇、皇后両陛下。今回の東日本大震災の被災地訪問でも、多くの被災者に励ましの声をかけられた。震災後に岩手、宮城、福島の3県に2回ずつ赴かれたことになり、被災者に寄り添い続けようとするお気持ちを示された。

 ■雨も気にされず

 5日午後。陸前高田市立第一中学校のグラウンドに建てられた仮設住宅では、両陛下は降り出した雨にぬれるのも気にせず、一人一人に「津波のときはどうでしたか」「ご家族は無事でしたか」と、丁寧に声をおかけになった。

 長女や親を失ったという同市の高橋光彦さん(51)、枝美子さん(56)夫妻に、陛下は「さびしいですね。大丈夫ですか。大変でしたね。がんばってください」と語りかけられた。光彦さんは「涙が出てきた。お気遣いを感じました」と感慨深そうに話した。

 皇后陛下も、子供たちの手を握って優しく語りかけられた。市内で被災した小野寺宏美さん(37)の娘、紀乃(きの)ちゃん(2)が背負うウサギの絵が付いたリュックを見て、「ウサギちゃん、いつもお背中にいるのね。元気で大きくなられるようにね」と励まされた。

東北の被災3県、東京都や埼玉県の避難所訪問だけではなく、被災者の支援活動の話も積極的に聞くなどされてきた両陛下。今回のご訪問でも、ボランティアらの声に熱心に耳を傾けられた。4日に遠野市の仮設住宅を訪問した際には、被災者が長引く避難生活で孤独を感じないようにする活動について、説明をお聞きになった。

 ■「お言葉を励みに」

 「被災地復興に強くご関心を寄せていらっしゃると感じ、とてもうれしかった」。両陛下が5日に視察された太平洋セメント大船渡工場(大船渡市)の工場長、小池敦裕さん(53)はこう話した。

 震災で生じたがれきの木くずを燃料にし、土砂をセメントの原料にするというリサイクルで、セメントを生産している同工場。今年3月末までに34万トンを処理してきたが、総量は被災した東北3県で約1600万トンと推計され、処理はまだまだ道半ばだ。

 「お言葉を励みに、さらに復興を加速させたい」。小池さんは話す。

 工場は津波で敷地の7割が水没し、生産不能となったが、小池さんや従業員らの努力で、その年の11月には、リサイクルのセメント生産開始にこぎつけた。

 「これからも、頑張ってください」。両陛下は、工場視察後、小池さんらにこう声をかけて、励まされた。

 同工場では、来年3月末までに、さらに約50万トンのがれきを処理する計画。小池さんは「大船渡の復興の旗印として、力を尽くす気持ちを両陛下にお伝えできた」と話した。










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