救う会と救う会東京が主催する東京連続集会72が、平成25年3月28日、文京区民センターで開催されました。テーマは「追い込まれつつある北朝鮮と拉致問題」。
◆なぜ免税の宗教法人が-朝鮮総連本部の落札
本間 勝(田口八重子さん兄)
みなさんこんばんは。いつもありがとうございます。拉致問題がなかなか進展しない。そして昨今の情勢では、一番プラスになりそうなのは、増元さんからこれからお話がありますが、北朝鮮人権調査委員会が立ち上がった、全会一致だったということ。朗報ですね。
昨年、特定失踪者の藤田進さんの弟、藤田隆司さんがジュネーブに出かけて、この問題に対して訴えてきましたが、そういう行動がこれにつながっているわけです。
以前、外務省は、国連での調査委員会立上げには積極的ではなかった。できないだろうという考えだったようですが、安倍政権になって協力に申し入れた成果がこれにつながった。また団体や私たち家族会や救う会の方々が国連に言ってきた成果だと思います。
朝鮮総連の関係では、本部が競売にかけられて鹿児島の宗教法人が落札したということです。この坊さんは北朝鮮にもう何度も行っている人ですね。お坊さんというのは人の生死に関わる仕事をやっておられますが、私たちの家族を救う、日本人を救うことを、どういうふうに向こうの要人と訴えてきたのか、本当にそういう中味を知りたいと思います。
ただ不思議に思うのは、宗教法人というのは、国の税金がかからないわけです。みなさんのお布施でお寺の運営をなさっているわけですが、そういう団体が45億円という一番高い入札価格を出した。そのお金は檀家から出ているだろうし。
税金を免除されている団体がこういうことに対してお金を使えるのか。朝鮮総連も整理回収機構との関係で裏工作があって、その話がうまくいかなくて競売にかけられてしまった。そして(整理回収機構に抗議の)申し入れ書を出したという話になっていますが、今回競売で宗教法人の落札に落ち着いたことが、お金の使われ方で納得できない。
税金を免除されている団体が、どうしてこんな高い物権が買えるのか。そういうことはおかしいですよね。
2日前の26日、衆議院第1議員会館で、議員の皆さんを対象として集会を行った。救う会埼玉が、竹本さんが代表ですが、当時の梶山静六国家公安委員長が政府の立場として、北朝鮮の拉致は極めて濃厚と答弁されて25年ということからです。もう国会答弁から四半世紀も過ぎたのです。そして北朝鮮の拉致問題を認めてから25年。私の妹八重子は(拉致されて)今年で35年になります。そういう長い年月が経っています。
しかし、朝鮮総連も絡む工作員の実行犯は誰一人捕まっていない。前回、この連続集会で八重子の実行犯について西岡先生から細かいお話がありましたが、そのくらい経過しています。警察が動いてはいるんだけども、その情報さえも、信憑性がはっきりしなければ私たち家族には、「申し上げられない」ということで、犯人に関する説明は一切ないわけです。そういうことがずっと続いている。
本当に国が私たちのことを真剣に思ってやってくれているのか。安倍政権に私たちは期待しています。国連にも調査委員会を訴えて受理された。あとは北朝鮮がどのように反応するかで、この問題の前進につながるだろうと思われます。
金正日が亡くなってから、金正恩は三代目ですが、変わるだろうという期待が、ここに来て、核・ミサイルで吹っ飛んだ。だれかに操られている。軍事力で自分の力を示そうとしている。それが韓国との間で危険な状態になるかもしれない。
◆金正恩、精神的にどうなっているのか
金正恩というのは精神的にどうなっているのか。どういう男なのか。政治的には強いことを言っていますが、アメリカのバスケットボールの選手を呼んで楽しんでる。そういう反面もあって、アメリカと敵対していながら、そんなこともやっている。私は精神的におかしいと思いますよ。
そういう人を相手にして、どうしていくかというのは、知恵を絞って、制裁をどんどんかけていかなくてはと思うんですが、制裁で何ら進展がないという面もある。それを捕えて、人によっては制裁一辺倒では動かないのでは、少しは甘いこともやれという人もいますが、私はそれは北朝鮮にだまされるだけの話で、甘
い汁を吸わせて逃げられると思います。私は断固反対。
西岡先生が知恵を絞ってやっていただいていますが、基本的には金が北朝鮮に渡らないことが一番です。それと北朝鮮に入国して日本に自由に出入りすることもおかしい。そういう国会議員もいる。アントニオ猪木とか北朝鮮シンパの人が色々いるでしょう。そういう人がなぜ自由に出入りできるのか、国交がない国なんですよ。
もしものことがあったら、日本が救出しなければならないことになるかもしれない。自分たちは北朝鮮シンパだからそういうことはないと思って、行って帰ってこれるわけですが、納得いかないですね。
これだけ北朝鮮とけんかしてるんだったら、日本の姿勢をふみにじることを続けている国だから、国交断絶ですよ。そういう面では。国交がないから断絶はないんですが、人間的な関係も断つべきなんです。
朝鮮総連の人や学校の生徒が、行ったり来たりできるということ自体を規制していかないといけないと思います。拉致被害者が全部戻ってきたのなら、国交正常化になっていくでしょうし、そうなれば日本は自由な国ですから、誰がどこに行こうといいと思いますが、今の現状で一番納得がいかないのは、朝鮮総連の組織が暗躍していることです。工作指令を出している。そういう組織が堂々と日本に存在している。朝鮮総連の組織自体をつぶすべきなんです。
早く解決するための戦い方に、また知恵を貸していただき、宜しくお願い致します(拍手)。
(3につづく)
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
■安倍首相にメール・葉書を
首相官邸のホームページに「ご意見募集」があります。
下記をクリックして、ご意見を送ってください。
[PC]https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
[携帯]http://form1.kmail.kantei.go.jp/cgi-bin/k/iken/im/goiken.cgi
葉書は、〒100-8968 千代田区永田町2-3-1 内閣総理大臣 安倍晋三殿
■救う会全国協議会ニュース
発行:北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)
TEL 03-3946-5780 FAX 03-3946-5784 http://www.sukuukai.jp
担当:平田隆太郎(事務局長 info@sukuukai.jp)
〒112-0013 東京都文京区音羽1-17-11-905
カンパ振込先:郵便振替口座 00100-4-14701 救う会
みずほ銀行池袋支店(普)5620780 救う会事務局長平田隆太郎
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆