交渉の余地はない。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





安倍首相、独占インタビュー。尖閣は日本固有の領土。

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130104/plt1301041008003-n1.htm




草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員一層奮励努力。 



 永田町は2012年も激動の1年だった。12・16衆院選で、民主党政権に国民の審判が下り、自民、公明両党が政権奪還に成功したのだ。長引く経済低迷から脱出し、隣国などの主権侵害を許さない、国家再生が求められる。こうしたなか、安倍晋三首相(58)が夕刊フジの独占インタビューに応じた。今後の国家運営の道筋と強い意気込みを示すとともに、英気を養うためのリラックス法などを語った。

 ──2012年を、漢字1文字で現すと?

 「やはり『変』だろうね。3年3カ月にわたる民主党政権の政治的混乱、内政・外交にわたる国家的損失は測りがたいものがある。日本でもやっと政権交代を果たせた。世界でも、中国や韓国、フランス、ロシアでトップが変わった。世界が新しい時代に突入した年といえる」

 ──12年の初めに、年末の官邸入りを想像したか

 「まったく想像していなかった。自民党は、谷垣禎一総裁のもとで衆院選に突入すると思っていた。ところが、中国が尖閣諸島、韓国が竹島、ロシアが北方領土と、次々に日本の主権を侵害してきた。日米同盟の絆を壊した民主党政権の責任であり、看過できなかった。9月の自民党総裁選直前、私は『日本が危ない』『誰かが、外交・安全保障の重要性を訴えなければならない』と思い、出馬に踏み切った」

 ──勝てると思ったのか

 「そんな情勢ではなかった。現に、私は第1回投票で、地方票でも国会議員票でも2位だったが、決選投票で勝利した。自分の力を超えたものが動いた。これは天命だと思っている」

 ──日本は現在、外交・安全保障の危機にある

 「日米同盟について言えば、『絆のない同盟は紙切れと同じ』ということだ。中国は、民主党政権によって『日米の絆』が壊れたことを冷静に分析・判断し、尖閣諸島へのチャレンジを始めた。外交・安全保障の分野では『相手の弱い部分を突く』のは鉄則だ。経済でも、民主党政権はデフレや円高を放置した。東日本大震災の被災地復興も遅れに遅れている」

 ──1月の訪米では、オバマ大統領と信頼関係を構築できるか

 「安心してほしい。衆院選翌々日(12月18日)、オバマ大統領と電話会談したが、『日米同盟の強化が重要』『幅広い分野で連携を深める』という認識で一致し、意気投合した。日米両国はアジアの平和と安定だけでなく、グローバルな課題にも協力して対処できる。私が訪米した際には、世界に向けて『日米の絆の復活』を発信する。目に見える形で示すことができるだろう」

 ──中国の挑発は目に余る

 「尖閣諸島は、先人が苦難の末に開拓した日本固有の領土であり、交渉の余地はない。中国は、日本領海や接続水域に中国公船を連日侵入させて、日本の実効支配を崩そうとしているが、絶対に認められない。海上保安庁や防衛省の予算を増額する。領土と領海を守る決意と覚悟を見せる」

 「一方で、日本の成長には中国が必要であり、中国も日系企業で1000万人近い雇用を創出し、日本の高い技術力を基盤とする半製品を輸入し、それを加工して輸出することで外貨を得ている。習近平総書記には『日中関係は切っても切れない。国益がぶつかっても、お互いがお互いを必要としていることを認識し、戦略的互恵関係を築こう』と伝えたい」

  ──国民は、日本経済の復活を待ち望んでいる

 「これは最優先課題だ。まず、デフレ脱却と円高是正に全力を挙げる。金融政策と財政政策、成長戦略を三本の矢として、一体的かつ迅速に取り組む。デフレは、労働者の雇用を奪い、社会保障を危機に陥れ、国民生活を疲弊させている。円高は、日本企業の国際競争力を失わせている。政権交代前の自民党とは次元の違う、強力な経済政策を進めていく」

 「政府と日本銀行が政策協調を行い、2%のインフレターゲットを定めて、大胆な金融緩和策を実行する。これを後押しする起爆剤として、防災・減災対策や老朽化したインフラの整備、競争性と生産性を上げるために必要な公共投資を行う。医療や介護、創薬など、これからの成長分野にも政策資源を集中投資していく」

 ──盛りだくさんだが大丈夫か

 「日本には素晴らしい伝統文化、美しい自然とともに、長年培ってきた底力がある。京都大学の山中伸弥教授をはじめ、日本人のノーベル賞受賞者は18人。うち、15人は物理学や化学、医学生理学など基礎科学の発展に取り組んだ人々である。日本は世界に冠たる科学技術立国であり、再び、世界をリードできる」

 ──そのためには教育も重要だ

 「私は前政権時代に、日教組の反対でできなかった学力調査を全国でスタートさせた。子供の学力を知ることで、先生の教える力を把握して、各学校が抱える問題を理解するためだ。ところが、民主党政権はこれを止めてしまった。日教組に支配されているからだろう。日教組が強い地域は、いじめ調査すら拒否した。一体、どういうつもりなのか。私は学力調査を復活させ、日本の教育を立て直す」

 ──年末年始の予定は

 「衆院選で全国を飛び回ったので、来年の通常国会に備えてゆっくりしたい。読書やビデオ鑑賞などして、過ごすつもりだ」

 ──どんな本を読むのか

 「百田尚樹の『海賊とよばれた男』は解散後に読んだ。年末年始用には、ハリソン・フォード主演の映画『推定無罪』で知られる、スコット・トゥローの新作『無罪』を用意してある。あと、宮部みゆきの3部作『ソロモンの偽証』も楽しみだ。最近は書店に行く時間がないので、ネット通販で購入している。サスペンスは大好きだよ」

 ──ビデオは何を

 「映画で『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』と、同じく『フロスト×ニクソン』のDVDを買ってある。どちらも政治を扱ったもので、『マーガレット・サッチャー~』では、メリル・ストリープがアカデミー賞主演女優賞を獲得した。あと、今年のアカデミー賞5冠に輝いた『アーティスト』も観たいね」

 ──健康管理のためのスポーツは

 「ゴルフと軽い登山かな。オバマ大統領は毎週ゴルフをやって、体力維持とストレス解消をしているらしい。私も毎週やりたいね(笑)。登山は日帰りで高尾山(東京都)とか、大山(神奈川県)など。達成感があり、気分もいい。以前は、自宅近くの公園を40分ぐらいジョギングしたかな」

 ──ゴルフのベストスコアは?

 「40代のころ、地元・山口のゴルフ場で80で回ったことがある。最近は90台かな。ゴルフはスコアよりも、年齢に関係なく、自然の中でみんなで楽しめるのがいいね」



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