「非常識国民脱皮」を! | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





ジャーナリスト・桜林美佐氏

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130104/plt1301041008002-n1.htm




草莽崛起:皇国興廃此一戦在各員一層奮励努力。 




新政権で迎える新年、日本人にはぜひ「非常識国民脱皮」をしてもらいたい。

 年末になって、北朝鮮がミサイルを発射し、わが国上空を通過した。その間も、沖縄県・尖閣諸島付近の領海内に中国船が侵入し、とうとう領空侵犯までされた。また、北朝鮮からとみられる漂流船が発見される事案もあり大事には至らなかったが、選挙戦や破壊措置命令下のドサクサ紛れに工作員が上陸などということも十分想定できた。

 ミサイル発射の4日前には、宮城県を震源とする震度5弱の地震が発生し、津波警報も発令された。これは、かねて警鐘を鳴らしてきた「複合事態」に他ならない。

 こうした状況に対し、現在、日本の防衛力は「ムダ削減」などという、およそ国防にそぐわない概念を自衛隊にまで当てはめた結果、弱体化しつつある。同時多発的に事態が発生した場合、物理的に対処しきれない可能性がある。

 それにしても、なぜか日本では防衛力を整備しようとすると、おかしな批判が起こる。警戒レーダー(核やミサイルではない)を追加配備することを受け、「右にブレ始めた」などと論じる人がいるのである。こうなると、政治も必死に批判をかわそうとする。

 しつこく述べているが、国防のための装備・人員をまともな状態に近づけることが今の日本には不可欠だ。そしてそれは「右傾化」でも何でもない。むしろ、国際社会のバランスを保つ、最低限の身だしなみだと言っていい。

 今の日本には、レッテルを貼られたくないという了見が透けて見える。人が何と言おうと、もっと堂々と自信を持って国防論議をするべきだ。

 まずは政治が低レベルな評判に振り回されないこと。それが「日本を取り戻す」第一歩だろう。