科学技術や学問の発達はとどまるところを知らない。きっと遠い将来には、地震も予知出来る時代が来るだろう。しかし、今の無理だ。政府の地震調査委員会が30年以内に震度6以上の地震が来る確率を発表したが、いろんなデータと推論をこねくりまわして数値化しただけで、特にこれと云って意味はない。「ナマズが暴れると地震が起きる」と云う俗説と然程レベルはかわならい。
そもそも30年以内に大きな地震が来ると云う話なら、そりゃ地震が頻発するわが国だもの、誰だって何となくそんな気がする。学者の知恵を借りるまでもない。ところが、そんな粗雑な地震発生率の予想値でも、反原発の左巻き勢力にとっては有難い話らしい。30年以内の大地震発生と聞けば、やまびこの様にカツダンソーが!と叫び、原発を廃止に追い込もうと必死の形相だ。
でも冷静に考えてみたい。百科事典によると、活断層 とは「最近の時代まで活動し、将来も活動する可能性のある断層」を指す。そして、地質学上の「最近」とは第四紀の後期、おおよそここ数十万年のことらしい。気の遠くなるような年月だ。これじゃあまりにも範囲が広過ぎるので、一応、過去5万年以内に区切って「活断層 」としたのが、1978年に出来た耐震 審査指針だった。
ところが、この過去5万年以内の定義を、いつの間にやら12~3万年以内に広げ、ほら、これも活断層 じゃないか、あれも活断層 じゃないかと大騒ぎしている。しかも民主党 肝いりの原子力規制委員会なんぞは、一挙に過去40万年以内に対象広げようと鼻息が荒い。この調子だと、そのうち、過去何百万年、何千万年以内だって活断層 だあ!と暴れ出しかねない。
ハッキリ云って、こんな杜撰な学説や定義で、わが国の誇る原発を停止させられたんじゃ堪らない。大昔に地面がズレようと、大地震が来た痕跡があろうと、それがどうしたと云うのだ。過去40年、全ての原発は無事故で運転された実績がある。福島第一は津波による電源喪失に起因する故障だ。原発は地震ごときでビクともしない。その証拠に震源地に近い女川原発なんて、震災後、被災者の避難センターとして利用された。
総選挙で反原発を高らかに謳う政党や政治家が壊滅的に敗北し、民意はむしろ原発維持であることがはっきりしている。全ての原発が法定の定期検査により安全確認出来ているのに、発電しないのは、あまりにも無駄だ。法律よりナマズを優先する左巻きの政治家や学者共をぶちのめし、早く再稼動を進めたい。