グラウンドに登り窯、焼き物教室で世代交流。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 










【都道府県 伝統の教え】京都府






京都府京丹後市の川上小学校は全国でも珍しい登り窯がある学校だ。

 昭和49年に保護者と地域住民の協力でグラウンドに窯を設置した。

 以来、毎年秋に全校児童と保護者、地域のお年寄りという3世代が一緒に陶芸を楽しむ「焼き物教室」を開催。子供たちは大人の指導を受けながら、自分の手で土の冷たさ、重量感を「体感」する。

 今年も9月25日に体育館で、全校児童と保護者ら約80人が参加し開催された。子供たちは皿に自分の手形をつけるなど、自由な発想で粘土をこねた。

 仕上がった作品は10日以上乾燥させ、窯いっぱいに詰め込む。

 素焼きの日には早朝4時に集合、4時30分に点火。少しずつ温度を上げ、800度になるまで、半日以上かけ、まきを入れる作業が続けられる。当日は燃えがらで焼きイモをつくり、児童に配るという。

 それぞれに個性的に仕上がった作品は廊下に展示し、即席のアートギャラリーとなり、文化祭にも出品する。

 同校では「子供たちは地域の方と交流する焼き物教室を毎年、楽しみにしています」と話している。