李明博 が反日姿勢に転じたのは、愛国・民族主義者としての勲章欲しさだろうと、産経新聞が書いている。もっともらしい説だ。大統領の任期が終われば、逮捕と投獄が待っている国だ。しかも親日罪なんて、へんな法律まである。大統領特権を失う本人としては、反日を演じて、少しでも国民の心証をよくしたいに決まっている。
しかし愛国・民族主義者の勲章欲しさだけでは、説明がつかない。幾ら日本への敵愾心を剥き出しにして国民の喝采を得ようと、一時的な人気取りに過ぎない。むしろ日韓関係改善を含む健全な外交政策を進め、国を富ませる路線に徹するほうが、為政者として賢明だ。では何故、そうしないのか。
実は李政権の経済運営が大失敗したからだ。北朝鮮のエージェントかと疑われたノムヒョンでさえ、任期中のGDP 成長率は4.3%だった。方や有能な元ビジネスマンと謳われた明博のそれは、3.1%に落ち込む。準先進国として見栄と体裁を張るために巨額の国富を浪費し、国民経済を悪化させた。
「韓国 経済の絶好調」の嘘っぱちを広めるために、国がサムスンと現代自動車の輸出を後押ししたものの、その2社以外は死滅状態になった。気がつけば、外貨は底をついて輸入決済すら困難だ。商業銀行が潰れて経営者が逃げ出す。失業による貧困層が日増しに拡大する。どこかで見た風景と思えば、泣く泣くIMF の管理下に入った97年韓国 経済危機の再現だ。
追い詰められた李明博 は悩んだ。自らが責任を取らずに逃げるには、どうすればいいか。ふと、脳裏に閃いたのは日本の存在だ。
韓国 に真の経済力はない。日本から供給される高付加価値な部品や素材を組み立てて、ダンピング輸出しているだけだ。金もない。日本が約束してくれた通貨スワップによって、取り付け騒ぎを逃れているだけだ。と云うことは、日本さえ経済制裁に踏み切れば、韓国 は簡単に壊滅する。潰れてしまえば、俺の責任もへったくれもないニダ。悪いのは憎き日本ニダ。韓国 経済破綻の罪を日本になすりつけてやるニダ。
そう考えた明博の行動は素早かった。周囲の制止も振り切って、突如、竹島 に上陸した。日王が韓国 を訪問したいなら土下座して謝れ、と暴言を吐いた。喋らせるなら訪日してやるから国賓として招け、とまで演説した。ふん、土人国の酋長ごときが何を言いやがる、そんな日本人の反応は計算に折込済みだ。陛下を侮辱する気かと沸き起こる、凄まじい怒りこそが真の狙いだ。何しろ、わが国による経済制裁実施を李明博 は望んでいるのだ。
わが身可愛さに国民に塗炭の苦しみを味合わせるとは、国の代表として余りにも酷い奴だが、それこそが民度の表れだ。李明博 の望みを叶えてやろう。「経済制裁」を発動して弱小な韓国 を一挙にぶっ潰そう。ざまあ見やがれ!
