【都道府県 伝統の教え】鹿児島県
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120630/edc12063008080002-n1.htm
鹿児島市のほぼ中央にある山下小学校の校区は「維新のふるさと」といわれ、西郷隆盛や大久保利通、東郷平八郎など多くの偉人を輩出した町として知られている。
背景には先輩が後輩を指導する薩摩独特の教育システム「郷中教育」がある。現在でも山下小の校訓は郷中教育そのままの教えである「負けるな」「うそを言うな」「弱い者をいじめるな」で、全校朝会などで唱和し、学級スローガンなどでも掲げられる。子供たちの生活に則した「山下の十訓」もある。
関ケ原の戦いの際、島津勢が徳川方の敵中を突破し帰郷したことに由来する妙円寺詣(まい)りも行われる。おにぎりだけを持った4年生から6年生が体力が弱い子供を励ましたり、助けたりして、鹿児島市から日置市を目指して約22キロを歩き通す。午前6時に出発、ほとんどが正午前に到着する。
毎週日曜には午前7時から、「日曜城山登山」が行われ、全校児童の3分の2に当たる約200人や町内会、保護者らが参加。約15~30分ほどかけ、城山に到着、ラジオ体操の後、今月の歌や校歌を歌い、継続することでたくましい心身をつくるという。