倉吉市で50年続く知の宝への感謝祭。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





【都道府県 伝統の教え】鳥取県

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120407/edc12040707550000-n1.htm



鳥取県倉吉市立明倫小学校で50年以上続く行事がある。教科書への感謝をささげる「教科書祭り」だ。

 「教科書祭り」は古くなった教科書への感謝祭として昭和33年に始まり、今年で55回を数えた。全児童が1年間愛用した教科書から約200冊を集めて体育館に持ち寄り、リボンで結び、壇上に供える。全校児童で「教科書祭りの歌」を合唱し、教科書への感謝の作文や献花をしたあと、学年ごとに出し物や趣向を凝らしたアイデアいっぱいの発表-と続く。

 教科書を無償で手にできることは決して当たり前ではなかった。世界にはいまだ満足に教育を受けられない子供たちがたくさんいるが、わが国では無償配布が導入され、すべての児童生徒が教科書を手にできるようになった。しかし、いったん制度が始まりそれに慣れると無償配布の恩恵は顧みられなくなり、物を大切に使う習慣も廃れていった。

 珍しい取り組みについて同校の山田美知子校長は「伝統あるだけに大事にしたい取り組み。教科書とは、子供たちに知を授ける貴重な宝物。子供たちは感謝を忘れず、一生懸命勉強したり大切に使ったりする習慣を身につけてほしい」と話す。