【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】
『週刊朝日』(4/6)『サンデー毎日』(4・8)は「東大・京大合格者ランキング」でともに増大号、400円は資源のムダ遣い。
今週、唯一の必読は『週刊ポスト』(4・6)曽野綾子さんの連載コラム「昼寝するお化け」。
日の丸、君が代問題に関して「起立しない教師たち」を「不勉強で非常識な人々」と一刀両断。
〈国歌と国旗に対して起立することは、もっと広範囲の国際的な礼儀の基本であり、れっきとした常識〉
〈起立しない教員というのは、悪い意味で、「世界の物知らず」なのである。つまり不勉強で、視野が狭いだけ〉
〈私は起立しない先生に問おう。起立しないほど、日本は悪い国か。その象徴としての天皇ご一家は、残酷で、贅沢(ぜいたく)で、堕落した人々か〉
で、曽野さんの結論。
〈国歌と国旗は、お互いに言語的に意志の疎通の難しい人たちとの心を繋(つな)ぐ最低の基準的な方途となる。起立することが言語なしで示せる尊敬と好意の表現の風習だということは、全世界で例外なく定着している。それを子供たちに教えなかった非常識教師たちに、そろそろご退場願いたい〉
『アエラ』(4・2)「韓国芸能界と裏社会」、“伝説の検事”金圭憲(キムギュホン)氏(現在弁護士)のインタビューが韓流ブームの裏を暴いて興味深い。徹底追及してほしいネタだ。
『週刊文春』(4月5日号)のトップは「野田首相独占インタビュー 阿川佐和子がすべてを聞いた!」。
この時点で野田佳彦総理を引っ張り出したのはさすが『文春』であり、阿川さんだが、ま、内容は予想以上でも以下でもなかった。
〈優しそうなご様子に、つけこんでみましたが勝ち目薄く、たしかに消費税は上げざるを得ないかと渋々納得させられた感があります。とほほ〉(あとがき「一筆御礼」より)
もう少し「聞く力」を発揮してほしかった(笑)。(『WiLL』編集長)