開発の中露を強く意識。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 









F35選定理由、「第5世代機」




 政府が航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)に米ロッキード・マーチン社製の最新鋭ステルス戦闘機F35を選定したのは、レーダーに映りにくいステルス性に優れた「第5世代機」を開発している中国やロシアを強く意識したためだ。

                            (SANKEI EXPRESS)

 老朽化したF4戦闘機の後継となるFXには、米国製のFA18(米ボーイング社)、英国など欧州4カ国が共同開発したユーロファイター(英BAEシステムズなど)も応募した。そうした候補機の中でF35は唯一の第5世代機で、ステルス性が格段に高く、性能面で秀でていることが決め手となった。

 F35には国内ライセンス生産が認められておらず、国内防衛産業の製造への関与が限定的といったマイナス面もある。一方で、米政府は多用途なF35を次世代機の主力と位置付け大量発注しており、コストダウンを図るため日本政府にも採用を強く働き掛けきた経緯があり、今回の決定で米軍と自衛隊の一体性がより深まるのは確実だ。

 F35は高いステルス性とともに、味方同士で敵機の位置などを共有できる情報ネットワーク性能を持つ。ロッキード社は「敵機に気づかれることなく、相手の背後についたり、攻撃したりできる」と優越性を強調。かねてF35は本命視されていた。

特に中国は「J20」という第5世代機を開発中で、海洋だけでなく、防空の面でも「脅威」になりつつある。中国機に対する航空自衛隊機の緊急発進(スクランブル)の回数は、2011年度上半期で83回、前年同期比で3.4倍に上った。F35の採用は、こうした中国の脅威に対抗する狙いがある。

 ただ開発遅れが目立ち、納入が日本政府の求める16年度に間に合わない恐れも指摘されている。一川氏は会見で「間違いなく納期まで納めるとの確約を得ている」と強調した。

 空自は20年ごろ退役期に入るF15戦闘機の後継にもF35を想定しており、将来的に取得機数が膨らむ可能性もある。

 ほかの2機種は実戦配備の実績や、日本国内でのライセンス生産を積極的に売り込んだものの及ばなかった。当初は米国製ステルス機F22が本命だったが、輸出禁止と生産中止が決まり断念。選定作業が長引いていた。

■第5世代戦闘機 電子機器やレーダーに捕捉されにくいステルスなど最新の技術を結合させたジェット戦闘機で、現在各国で使用されている第4世代機より高い能力を持つ。第5世代機で実戦配備されているのは米空軍のF22だけだが、米英など9カ国で共同開発するF35のほか、ロシアのスホイT50もデモ飛行するなど開発が進んでいる。高度な電子機器を搭載した一部機種を第4.5世代機と呼ぶこともあり、戦闘機の世代区分に明確な基準はないとの見方もある。




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         米カリフォルニア州のエドワード空軍基地に到着した米ロッキード・マーチン社製の

                          最新鋭ステルス戦闘機F35=2010年5月(ロイター)