清武氏の乱。 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 






中山成彬オフィシャルブログ・立て直そう日本~この国を守る覚悟を~ より。






 プロ野球日本シリーズは第7戦までもつれ込んで、ソフトバンクが8年ぶりに日本一に輝いた。両チームとも投手陣が充実していて、まれに見る緊迫した名勝負が繰り広げられた。華やかな打撃戦も面白いが、個性的な好投手の一球一球に緊迫した場面が多く、プロ野球を堪能できたと思う。

 

 宮崎ではフェニックスC.Cでダンロップトーナメントが行われ、武藤俊憲選手が最終日、見事な逆転優勝を飾った。先週の松山選手といい、突然思いがけない人が優勝してゴルフ界も楽しい。女子バレーの世界大会、アメリカ戦をたまたま見たが、女子選手の見事な活躍に溜飲が下がった。

 

 北朝鮮で行われたサッカーのオリンピック予選、日本対北朝鮮は0-1で日本が負けた。北朝鮮という不可解な国で戦った日本の選手達はさぞかし大変な思いを経験したことだろう。日本からの応援団は少ない中で、圧倒的な北朝鮮の応援団、殺気立った北朝鮮の選手達。自由な日本と違って、負けたらどういう処分が下されるのか、北朝鮮選手にも大変なプレッシャーがあったことだろう。

 

 入国した日本選手団がどのような取り扱いを受けたのかあまり明らかになっていないが、まず入管で長時間待たされたことを始めとして、北朝鮮に滞在した時間中は大変な緊張を強いられただろうと想像する。食事等もどんなものが出されたのだろうか。もちろん日本からの食料品は全部没収された筈だ。家内が北朝鮮に拉致被害者を迎えに行ったときのことを思い出す。おにぎりから水まで日本から運び、宿泊もしなかった。盗聴も当然だ。部屋で作戦も語れなかった筈だ。

 

 さて、日本シリーズに戻るが、ソフトバンクは質量ともに充実しており、当分は天下が続くのではないか。春のキャンプを宮崎で行っており、王さんとも親しくさせていただいているのでソフトバンクの優勝はうれしい。一方の落合監督はシーズン中に辞任が発表された。私は現役時代の落合選手が好きだった。監督としても優れた才能を持っていると思う。名古屋という独特な地域で、マスコミへのサービスもつっけんどんなところがいまひとつ人気が出なかった原因かと思う。非常に厳しい冷徹な采配に見えるが、岩瀬投手の起用などに落合監督の情を感じる。是非又、どこかの弱小チームで手腕を発揮してほしいとひそかに期待している。しかし、名打者の監督で打撃陣が弱く、投手陣が強いというのはなぜなんでしょう。

 

 それに対して、情けないのが巨人だ。私は「巨人、大鵬、卵焼き」の一つ前の世代。入団したての長嶋選手や王選手を見るために、バスを仕立てて昭和34年春の宮崎のキャンプを見物に来たことを思い出す。中学校の卒業アルバム代とバス代、どちらも600円。母親にどっちか一つにしろと言われ、私は卒業アルバムを持っていない。水原、三原の確執等は詳しく知らなかったが、稲尾、中西、豊田選手等が活躍する西鉄も好きだった。巨人と西鉄が日本シリーズで対決した時はどちらを応援する訳にもいかず、達した結論は良い試合をしてほしいという平凡なことだった。

 

 その巨人が清武球団代表の突然の記者会見、渡辺会長の反論、そして清武代表の電撃解任と、試合以外のところでマスコミを賑わしている。組織人としてのあり方を批判する人、止むにやまれぬ清武氏の心中を忖度する人で日本中が割れているようだ。

 

 清武代表は宮崎市の出身。父上はもう亡くなったが、警察署長を勤め上げられた人で、私が宮崎で立候補した時から地区の後援会長を務めていただいていた。大変正義感の強い方だった。一度、清武氏にもお目にかかりたいと思っていたがまだ実現していない。

 

 母親が大変心配しておられるのではないかと、今朝、清武氏の実家を訪ねてきた。私も親に心配をかけたが、子供が事を起すと親の心配は計り知れない。実際、夜も眠れず、食事も喉を通らなかったとのこと。しかし、周りの人が激励してくれて有難いと元気をとり戻しておられた。私は、「息子さんはちゃんと考えておられますよ。マスコミ界のドンと対決するなんて頼もしいではないですか。元気を出してください」と激励した。

 


 さて、ナベツネ氏は85歳、巨人軍のオーナーということにとどまらず、長年読売新聞の主筆として、政財界にも隠然たる影響力を持っている。福田内閣の時の大連立構想や民主党政権誕生前後、常にナベツネ氏の動きが見え隠れした。今度のTPPで日本の大手マスコミが推進一色になったのも、ナベツネ氏の差し金ではないかと私は疑っている。

 

 マスコミは第四の権力といわれるが、今の日本ではマスコミが第一権力、ナベツネ氏が最高権力者ではないかと思う。私はお目にかかったことはないが、「デマゴーギ」などという左翼用語が出てくると、もう古い体質のマスコミ人ではないかと思う時がある。マスコミはよく老害という言葉で非難するが、マスコミ界の中に1番の老害がいるのではないか。もう第一線から引退してほしい。清武氏の今後の言動に注目しよう。それにしても長嶋元監督のコメントは痛々しかった。巨人軍の栄光を取り戻せ!








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