★☆救う会全国協議会ニュース★☆(2011.09.15-2)-2 | 皇国ノ興廃此一戦二在リ各員一層奮励努力セヨ 





櫻井 ありがとうございました。次に、浜本富貴江さんのお兄さんの浜本七郎さんにお願いします。

◆「それ行け」という世論の圧力が必要

浜本七郎(浜本<地村>富貴江さんの兄)

 みなさんこんにちは。満席のご来場にしてくださり、本当にありがとうございます。

 我々家族会というのは、全く非はないわけです。非があるのは北朝鮮の金正日です。金正日の最近の動向は、3回訪中して経済支援を取り付けようとしたけど中国側に断られ、それを牽制する意味でロシアの大統領に会いにいった。これは何を意味するかといえば、先ほど西岡先生が言われたように、経済が破綻しているということです。日本の経済制裁が明らかに効いているということです。ヒト、モノ、カネの流れを全部止めるように、もっとハードルを高くして、それで交渉の座につかせてほしいというのが、我々の絶大なる願いです。

 そうするには、野田政権ですが、昨日の読売新聞でしたか、まだ何もしていないのに支持率60何%です。おかしいんじゃないですか。これから見極めなければという時に、なぜそこまで世論の支持率があるのか、これ解せません。そういう意味では、「それ行け」という皆様のお力が絶対必要なんです。

 日本の国では自由にしゃべることができます。弾圧はないから政府側に対して尻を叩くという方法しかないわけです。その意味で、皆さんの後押しが絶対必要なんです。宜しくお願いいたします。

櫻井 ありがとうございました。次に、増元るみ子さんの弟さんで家族会の事務局長でもある増元照明さん、宜しくお願いいたします。

◆100人以上の拉致被害者が死亡していたら北朝鮮の虐殺

増元照明(増元るみ子さん弟、家族会事務局長)

 皆さんこんにちは。いつも応援ありがとうございます。

 この問題が解決しないのはやはり、一番の問題は小泉さんだと私はいつも思っています。2002年、小泉さんがあの時もっと日本の国家の総理として金正日と相対する時に、日本人の怒り、そして拉致問題に対する日本政府にとっての重要度をはっきり伝えていかなければならなかったのに、結局4年半何もしなかったんです。

 2004年に、北朝鮮から偽の遺骨を送られて、細田内閣官房長官は怒りを露わにしましたけれど、半年経っても制裁もなにもしなかったのです。これで北朝鮮に日本人の怒りが伝わるわけがないじゃないですか。ここが一番の問題だと私は思っています。

 自民党政権にも大きな問題があったし、民主党政権になっても大きな問題があるのですが、先ほど有本さんがおっしゃったように、日本の領土に北の工作員に易々と入られて国民が連れ去られていっているという事実に対して、国会議員が恥と思わないからです。

 こんな恥ずかしい国であるということを自覚していたら、拉致問題は早急に解決しなければならないという思いがあるのだと思いますが、それが全くない。有識者の中にもそれが全くない。田原さんもそうでしょう。実際、中途半端な知識で拉致問題を語ってほしくないんです。100人以上の拉致被害者がいて、それが全部死んでいるとなったら、それは北朝鮮の虐殺です。

 それに対して怒りも何も示さないようでは、本当に日本のことを思っているのかどうか分かりません。

 菅総理が6250万円を、北朝鮮を擁護する「市民の会」そして「市民の党」に、個人の政治資金団体からお金を出されました。民主党としては3億円弱ということですが、これは絶対に民主党は国民に説明しなければならない問題です。

 野田新総理が初めて民主党の姿勢を国民に示す場合、なぜこういうことが起こったのかをしっかり説明していただかなければならないし、その責任も追及していなかければならない、それができるかどうかが野田さんの評価につながると私は思っています。

 朝鮮学校の問題もそうです。これだけ多くの、北朝鮮人民の人権を考える人たちが反対しているにもかかわらず、それを強行しようとしている菅総理、そしてそれを認めようとする政権であっては、我々の問題を解決することも、ほぼ不可能でしょう。

 菅総理が一番問題だったのは、私は参議院の参考人招致で申しましたが、あれよりももっと言いたかったことがいっぱいあります。私たちはこの9年間、各地で運動しながら、各地で赤い旗を振っている方から直接文句を言われたことが何回もあります。

 その方たちが何を言うか。強制連行です。しかし、今、私たちの家族は強制連行どころじゃない。暴力的に連れ去られていっている人間です。その人たちをなぜ強制連行と同列視しなければならないのか。仮に、同列視するのであれば、「まず返してから同じ土俵で話しましょう」と言わなければならないのに、同じ同胞が我々家族に対して文句を言っている。

 そういう方たちと同列の方たちに菅さんは献金をしているわけです。民主党は献金しているんです。その民主党は、今、国会議員として与党としてやっています。その与党に、この問題を明らかにしてもらわなければ、私は信じることができません。

 そして菅さんは、五百旗頭(いおきべ)さんという人を復興構想会議の議長に据えられました。この五百旗頭さんは、「拉致問題のような小さな問題を出すということは外交の恥である」と言ったんですよ。2002年以前だと思いますが。そして、「9人や10人のことで北朝鮮に対して問題提起するのはフェアーじゃない」と言ったその方(辻元清美氏)を、今回の震災のボランティア担当首相補佐官にしているんです。

 人の命をこんなに軽々に考える人たちを、あのような重要な地位につける菅さんの意味がわからない。菅さんの、国民の命に対する考え方がそこに現われると思います。但し、五百旗頭さんを防衛大学校の校長に任命したのは自民党政権、福田さんの時です。このことをみなさん考えてください。

 こういう方が、国民を守らなければならない防衛大学校の校長にいるんです。それを問題視しない国民もいるんです。我々の家族を、我々の命を本当に守らなければならない国を作らなければならないのに、それを軽視する方が、守ることを教える大学校の校長です。これをもっと考えていただきたいと思います。

 つい先日、メディアから「新政権についてどうですか」と言われましたから、「まず役員人事、それから閣僚人事を見なければ野田さんに関して私は何も知識がありませんので分かりません」と申し上げました。そして今回の役員人事、閣僚人事を見て、彼は拉致問題に対し本当に気持ちをもっていないなということがよく分かりました。

 それは復興担当相、それから原発担当相、これは継続性が大事だから留任させる、では拉致問題は北朝鮮に対して継続性は必要ないのかということを私は言っています。私たち家族は、この問題に関しては継続性が必要ですから留任させていただきたいということを、新聞のインタビューでも答えました。それにも関わらず、拉致問題担当相に5人目の方を選んだということは、彼にとっては拉致問題は重要な問題ではないということです。

 さらに彼が就任した時に言ったのは、復興がまず第一だということです。確かに復興は大切です。そして被災者の苦しみを取り払わなければならない。しかし、拉致被害者は30数年も、自分の職を失い、家族を失い、北朝鮮に連れ去られて自由を奪われているんです。

 彼らのことに言及できない総理が、本当に日本の国の総理なんですか。私は怒っています。今後下手なことをしたら、体を張って座り込みをしなければならないと思っています。先ほどの山岡大臣の回答では、おそらく何も動かないでしょう。政府が制裁もかけなければ私はやります。以上です。

櫻井 ありがとうございました。増元さんの奥さんの俊子さんお願いします。

◆日本で自由を満喫できる未来を取り戻して

増元俊子(増元るみ子さん義妹)

 みなさんこんにちは。登壇してお話をさせていただくのは久しぶりになります。私は家族の方々が「(拉致)疑惑」とされた頃、どんなくやしい思いをなさっていたのか、そして「死亡」と言われたその瞬間どういう絶望にあったのか、それ以降進まないこの問題に対してどんなジレンマを感じているのか、そういうことをつぶさには見てきていませんので語る資格はないのかもしれません。

 ただ、新しい家族となって、違う観点から少しでも何かお話できれば、みなさんの心に少しでも家族の思いが伝わるかとおもっていつもお話をさせていただいています。今日も少しだけお話をさせていただきます。

 増元の母も今、入院しています。ここに嘉代子さん、早紀江さんがお見えですが、うちの母は当然こういう場に出てくることはできません。斉藤さんや市川さんのお父様やお母様もここに出ていらっしゃれず、どのような思いで田舎で日々子どもの帰りを待っていらっしゃることかといつも案じています。

 母にやはり言えないことは、菅総理が北朝鮮側に関係のある人たちに献金をしていた。こういうことを母が知ったら、どれほど絶望するのだろうかと思うわけです。ましてや北朝鮮にいる被害者が、自分を助けてくれるであろう首相が、そういう献金を犯人側に送っているということを知ったら絶望してしまうのではないか。主人といっしょに暮らしていて、それがひしひしと感じることです。

 怒りをどこかに持っていくというレベルではない絶望感がいつも主人の中にはあるんですが、やはり家族会のみさんはそういうことに一々絶望はせず、とにかく変えに向かって子どもや兄弟が帰ってくるまで、もしくはお母さんが帰ってくるまで力強く前進して、日々戦っているこの家族の思いを汲んで、是非とも国会議員の方や、政権の方々が、一日も早く被害者を取り返してくれることを望みながら暮らしております。

 ご来場のみなさんもお帰りになりましたら、是非お知り合いの方々にも、家族の思いや北朝鮮にいる被害者の気持ちを汲んで色々な方にお話をしていただけたらとありがたいと思います。

 向こうにいる被害者が、日々自分たちの北朝鮮での長い暮らしを過去のものにしていっているのが不憫でなりません。彼らには未来があるはずなんです。北朝鮮での嫌な暮らしを過去としていくのではなく、日本で自由を満喫できる未来をみなさんでどうか取り戻すために、ご協力をお願いいたします。
どうぞ宜しくお願いいたします。

櫻井 次に、松木薫さんのお姉さまの斉藤文代さんです。松木薫さんはご承知のように、ヨーロッパから拉致されました。拉致した犯人が森順子(よりこ)で、今国際指名手配されています。その人の息子さんを三鷹市議会の候補者として擁立したのが「市民の党」です。その「市民の党」と関連がある「政権交代をめざす市民の会」に菅さんが6250万円を寄付したという構図がこの頃分かってきたわけです。斉藤さん宜しくお願いいたします。

◆「一生懸命全力を尽くす」とおっしゃったことは全部が嘘だったのか

斉藤文代(松木薫さん姉)

 皆様こんにちは。いつも皆様方には本当に感謝申し上げます。

 私は今回、上京してくる時もですが、家にいる時も本当に菅前総理にお会いしたのは何だったのでしょうと。ずいぶん総理は変わりました。いつもいつも、私はどうにかしてくださると信じて、信じなければ生きていけないような状況なんです。

 みんな家族は帰りを待っているわけですから、何としてもやってくれると思ってやってきていますが、森の件でも、櫻井さんが言われましたが、息子さんが本当に選挙に出た。それを聞いた時にも怒りがありました。

 なるべく、体のためにも怒らないようにと自分でも思っています。でも、菅前総理にお会いした時に、「一生懸命全力を尽くす」とおっしゃったことは全部が嘘だったのかと思うと、もう本当に信じられないです。日本の国で起こったことは、日本の国がちゃんと交渉して解決するべきなのにもかかわらず、長年このようにほったらかしにしているんです。

 家族の身というのはみんな辛い思いをして、待っているんです。私はまだ我慢できますけれど、母はもう13年、寝たきりです。ただ生きているのは、自分の息子に会いたいという気持ちで生きているんです。私も、会わせたいという思いで何とか頑張ろうとしているんですが、あまりにもひどい日本政府じゃないかなと、あまり言いたくありませんが、最近は絶望しています。

 誰かが立ち上がって、この問題は大事なことなんだからと、早く解決しようという方が一人もいないのかなと、本当に残念でなりません。悲しいです。解決ができないんでしょうか。

 もう政治家はいらない。国民の方々にやっていただきたい。全部の力を合わせたら、力は大きいと、そこまで言いたくなります。本当に日本政府に、しっかりとした気持ちで、この拉致問題に取組んでいただきたいと思っております。私は本当にそれに期待しています。できないことはないと思うんです。

 こんなに日本国が戦後立派に立ち直ってきたんです。なぜ拉致問題が解決できないのか。悲しくてなりません。私も体があまり丈夫じゃありませんので、なるべく怒らないようにはしていますが、願いだけは、毎日、毎日思っています。家族が必ず帰ってくるように、願っています。どうか助けていただきたいです。

 国民がみんな帰ってくるまでは、私たち家族を見捨てないでください。会場に来ていらっしゃる方々は、特に熱心な方々だと私はいつも感謝しています。私たちも命の続く限りは、出られるところは出て頑張りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いいたします。ありがとうございました。


櫻井 ありがとうございました。次に市川修一さんのお姉さんの市川龍子さんにお願い致します。

◆北に住む悪鬼を退治してくれる桃太郎は日本にはいないのか

市川龍子(市川修一さん義姉)

 みなさんこんにちは。いつもご支援本当にありがとうございます。

「待てば回路の日和あり」ということばがあります。根気よく待っていれば、そのうちきっといいことがあるだろうという意味ですよね。先々に希望がありさえすれば、ある程度のこと、待つことにも耐えられるんですけれども、1年、また1年、もう33年です。とうとう母は待ちきれず、3年前に他界してしまいました。なんとかこの長い戦いを終わらせてほしいと、いつも思っています。

 修一の人生って何だったのだろうか。拉致被害者全員の人生って何なんだろう。北朝鮮で生涯を終えるのが人生なのかなあ。日本国国民なんです。何とか日本に連れ戻して、残された人生を有意義に過ごさせてやりたいなと私はいつも思っています。

 3.11の震災は天災です。放射能の方は人災ですが。人為的に起きたものを解決できないはずがないんです。なぜ日本国はできないのか。まったくおかしな日本国だなと私はいつも思っています。

 今日は来ていませんが、主人が言いました。国家としての基本は国民を守ることなのに、それが全くできていない。いつも主人はそう言っています。

 私たち国民の代表である国会議員のみなさんは、本当に心の底から日本人を連れ戻すぞという気持ちがあるんでしょうか。今日は早々と帰られたので言っても無駄なこととは思うんですが、いつか解決するだろう、そのうち解決するだろうという感じで、一切責任を感じていないんじゃないですか。そういう議員が本当に多いです。

 日本の主権が侵されている、日本人の人権が侵害されているにも関わらず、何にも感じない。腹も立てない。本当に危機感がない。国会議員は、腹を立てること、怒りを忘れてしまっているんじゃないかと私は思っています。

 大げさですが、これではいつか日本国は滅びるんじゃないか。私はいつも櫻井さんの「ルネッサンス」を読みながら、本当に日本はあちこちの国から攻められていますが、この調子だと日本は滅びてしまうんじゃないかと思います。

 日本国政府、国会議員が一致団結して、北朝鮮に対して怒りを表現してもらいたいんですが、悲しいかな。さっき山岡さんに会いました。開口一番、何も言いません。私はたった一言言いました。日本国の恥を世界にさらすな、ということを。恥です。本当にこの恥を世界にさらしてはならんと思います。何とか食い止めなければいけないと思います。

 北に住む悪鬼を退治してくれる桃太郎は日本にはいないんでしょうか。そういう桃太郎が早く出てきてほしいと私は思っています。何とかしてこの戦いを終わらせてほしいんですが、戦うのは日本国なんです。宜しくお願いいたします。

櫻井 ありがとうございました。次に、めぐみさんの弟さんである横田哲也さんお願いいたします。

◆拉致問題に関心のない人が、拉致担当大臣になってはいけない

横田哲也(横田めぐみさん弟)

 皆様こんにちは。本日はお越しいただき誠にありがとうございます。

 私たち拉致被害者家族会というより、私たち日本国民は無駄な449日という時間を費やしてしまいました。この日数はご存知の通り、菅さんの在任日数ですが、拉致問題はもちろん、外交、経済等様々な問題が停止状態で、著しく日本の国益を損なった罪は非常に大きいんじゃないかと思っています。

 今は総理を退任しましたが、先ほどからお話に出ている献金問題然り、朝鮮高校への問題然りですが、職を退いたからと言って、はいさようなら、とはいきません。まだ国会議員としているわけですから、説明責任があるんじゃないでしょうか。

 もちろん菅さん自身の責任もありますし、それを支えている民主党自身の責任もあり、それより大きな責任はマスメディアにもあると思っています。今日もここで取材されていますが、是非、この真実、真相を追究し、公開するのが日本国の国益であると思っています。頑張っているのは「サンケイ新聞」だけのようにも見えますが、それ以外のメディアの方も、是非真実を解明してほしいと思います。

 今現在は、野田さんの新体制が始まりましたが、野田総理、そして今日お越しいただいた新大臣ですが、「頑張ります」ということばはもういらないんです。具体的に、いつまで何をするかを明言してほしいと思います。

 国会議員になったからには、大臣になったからには、先ほどもありましたが、主権侵害や人権蹂躙を肌で感じられないようならば、国会議員なんかやらなきゃいい、大臣なんか辞めればいいんです。死刑執行をしたくない人が法務大臣になったり、安全保障に素人の人が防衛大臣になってはいけないように、拉致問題に関心のない人が、拉致担当大臣になってはいけないんです。

 ただ、なったからには心血を注いで解決してもらわなければならないんですが、それを監視するのが私たちであり、メディアの力だと思いますので、是非一致団結して、解決に向けて頑張っていきたいと思います。

 まだまだ30何年過ぎても解決しない現実ですが、解決するのは私たち日本人でしかありえないので、是非皆様のお力を今後とも宜しくお願いいたします。

櫻井 どうもありがとうございました。次に田口八重子さんのお兄さん、本間勝さん、お願いいたします。

◆総連が嘘をつき、在日や日本人をだましてきた

本間勝(田口八重子さん兄)

 いつもどうもありがとうございます。

 この運動をやる度に、皆様のご支持がありがたく思います。今日は、政権のスタートに当たって、家族の反応をお聞きだと思いますが、私は野田政権の65%の支持率というのは、菅さんから代わった評価、代わっただけの支持率だと思います。代わってよかったな、あの人がずいぶん我々に迷惑をかけたな、拉致問題でもずいぶん嘘をついたな、と。

 特定失踪者の藤田さんの問題についても、彼も最初拉致認定を言ったのです。色よい返事のようだったのに、いつの間にかなしのつぶて。そういう拉致問題について、我々は泥をかけられたような気持ちです。

 朝鮮学校の教科書の問題にしてもそうです。先ほど三浦さんも言いましたが、総連の中で悪いのは、子どもに対して我々がいじめているわけではなく、嘘の教科書に対する反発、あれは本当に正しいと思います。

 総連は、教科書で、大韓航空機の爆破は韓国のでっち上げと教えているそうです。私の妹田口八重子は、韓国にいるよ、北朝鮮に関わってないということにもつながります。

 ところが北朝鮮で目撃されて、金正日も拉致を認めました。北朝鮮にいるということなんです。ということは、大韓航空機の爆破は金賢姫によって起こされた。金賢姫は韓国人ではなく、北朝鮮の人間だということは報道の通りです。

 そのように総連が嘘をつく。北朝鮮への帰還事業。あれで10万以上の在日の方々、そして日本人妻がだまされて、「地上の楽園」という大嘘によって悲哀を受け、未だに帰還者たちはひどい目にあっている。北朝鮮人民の中でも、最下層とされて差別をされている。そのようなことを起こしたのが総連であり、それが拉致にも、工作活動の支援でつながっています。

 総連系の施設で、川口から拉致された藤田進さんという特定失踪者は、西新井病院に連れて行かれて、注射を打たれてもうろうとなって、日本海を万景峰92号によって連れ去られたということが判明しています。

 私の妹八重子も、総連の在日の人で山本という人により、池袋の飲食店から拉致されました。当時子どもを養うため一生懸命働いていました。そういうところに目をつけられて、だまされて連れて行かれた。そういう工作活動をしたのも総連系の人間である。

 総連の人が全部悪い人というわけではないと思います。総連の人も、自分たちの身にふりかかっているわけですから、日本に住んでいる以上はとてもやっていけないと、韓国籍に移る人が多々あると聞いています。そういう人たちは、生きるためには、北の悪さをちゃんと分かっているわけです。

 金正日に支援金を送る、北にいる家族のためにやむをえないということで協力させられて、在日の人も悲惨な思いをしている。そういう人もいるでしょうし、パチンコで稼いだ裕福な人もいるでしょう。

 だけど、この拉致問題は北の政権と戦っているんです。だからパチンコで稼いだお金は東北の大震災に1円でも多く廻してあげて、北には1円たりとも遅らせない。こういうことをこれから強くやっていかないと。約束は今日で3年を過ぎました。それを思い起こして、「拉致問題は解決済み」とうそぶく北に対して、お金を送らない、支援をしない、そういうことをやっていきましょう。皆さん宜しくお願いいたします。

櫻井 どうもありがとうございました。次に、松本京子さんのお兄さんの松本孟さん、お願いします。

◆被害者は耐えがたきを偲んで生活をしている

松本孟(松本京子さん兄)

 みなさん、こんにちは。本日は大勢の方にお出でいただき、ありがとうございます。

 妹がいなくなりましてから33年、今年の10月21日で34年になります。本当に長い月日が経ちました。過ぎた月日は帰ってきませんが、いつの日か、無事に、この日本に帰ってこれて、私たち家族と残り少ない人生を生活できればと思いながら、この運動を進めています。

 私も、この年月が経つまで本当に色々なことがありました。めげてあきらめようと、しかしめげずに頑張ってと大勢の方がこういう集会に顔を出してくださいます。本当にありがたく、元気をちょうだいして今日までやってきました。

 私の母も、10年前は若かった。でも今は88歳。老いて、世間で言うボケも始まりました。何としてでも日本に連れて帰って、短い間でもいい、家族と温かい日を過ごさせてやりたいと思っています。なにせ、妹が帰ってこないことにはこの生活も始まりません。

 北朝鮮の金正日に、拉致をした日本の皆さんを返さなきゃいけない、そう思わせることが一番大事なことではないかと思います。日本から拉致をした、特定失踪者も含めて470人、この人たちを一日も早く日本に返さなければ、北朝鮮が大変なことになると、そう思わせなければならない。

 それは国民の皆様が、拉致問題は許さないんだと。日本の政府は当てにならない、当てになるのは、日本の国民の皆さんだ、と。国民の皆さんが、拉致問題は決して忘れない、自分の家族よりも大事だと思ってくださる、決してあきらめないんだと思っていただく心、気持ちを持っていただくことです。

 そしてそのことが、北朝鮮に拉致をされた本当にみじめな人たちが、耐えがたきを偲んで生活をしています。是非、一日も早く、拉致問題が解決することを私も願っていますので、是非お力をお貸しくださいますようにお願いします。ありがとうございました。