【花田紀凱の週刊誌ウォッチング】
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110820/bks11082007350005-n2.htm
やれ出るの出ないの、立つの立たないの、いい加減にしろと言いたい。
民主党代表選のことだ。そもそも今回の代表選、かつて民主党が厳しく批判していた「政権のたらい回し」そのものではないか。
情けないのはこの「たらい回し」について新聞もテレビもなんにも触れないこと。社説で厳しく批判したのは産経だけだ。
週刊誌も代表選一色。
『週刊文春』(8月25日号)のタイトルが秀逸だ。「あーあ、民主党 こんな奴らが総理かよ」。同感!
『週刊新潮』(8月25日号)は「大方針は大連立と大増税!『野田総理』『蓮舫官房長官』を拒む『小沢・鳩山』に神輿(みこし)がない」。
『週刊朝日』(8/26)「いよいよ始まった民主党代表選へのカウントダウン」として前原誠司前外相と馬淵澄夫前国交相の「独占インタビュー」。
で、〈これら有象無象、いやもとい、並み居る面々〉(「新潮」)を各誌どう評価しているか。
まず、野田佳彦財務相。
〈野田氏には確固たる政策がなくすべて財務官僚の言いなり〉(「新潮」)
〈「増税路線を明言していることから、“財務省の組織内候補”と揶揄(やゆ)する声も」(民主党関係者)〉(「文春」)
馬淵前国交相。
〈永田町では一男五女の子だくさんとして有名で、「ターミネーター」と仇名(あだな)がつくほど〉〈総理の器かと問われればまったくの未知数〉(「文春」)
海江田万里経産相。
〈「完全に大臣の辞め時を誤りました」(政治評論家小林吉弥氏)〉〈「小沢さんも“辞め時の逸し方が菅と同じ。政治的カンの悪い奴だ”と」(民主党幹部)〉(「新潮」)
他にも、鹿野(かの)道彦農水相やら、樽床(たるとこ)伸二元国対委員長、小沢鋭仁(さきひと)元環境相やら取り沙汰されているのだが、いずれにしろ小沢頼み。
かつて「担ぐ神輿は軽くてパーがいい」と言い放った小沢一郎氏に担がれる「パー」は誰になるのか。
(『WiLL』編集長)